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『天然力を活用した多様な森林づくり現地検討会』in 幌尻国有林【日高北部森林管理署】 令和4年11月11日(金曜日)、日高北部森林管理署 幌尻国有林の1092へ林小班トドマツ人工林において、「天然力を活用した多様な森林(もり)づくり現地検討会」を開催しました。 この検討会は、北海道森林管理局の重点取組事項の一つである、多面的機能の持続的発揮に向け、すべての主伐箇所で天然力を活用した多様な森林づくりを進め、多様な樹種、林齢からなる針広混交林等への誘導するために、職員の意識と技術の向上を図るために開催したものです。 また、民有林支援の一環として、道・市町村の民有林行政担当者の方との顔の見える関係づくりの観点から、民有林行政関係機関の方々に声をかけ、日高町から2名、平取町から4名、日高振興局から10名の参加があり、国有林の職員27名を合わせ、43名での開催となりました。 開催にあたって、日高北部森林管理署長より「多様な森林づくりの取り組みによって、意識・技術の共有を図り、今後の森林づくりのための施業を考え、将来の人材を育成してきたい。また、民有林行政担当者の方に国有林の取り組みを知って頂きたい。」と挨拶があり、活発な議論に期待を込められていました。 ![]() 門脇日高北部森林管理署長あいさつ その後、検討箇所であるトドマツ人工林の本数・蓄積等の林況、これまでの施業履歴等の説明を担当職員からし、参加者全員で今後の施業方法や森林整備のメニュー等を検討すべく4班に分かれて林内に入りました。 ![]() 林内での意見交換 1092へ林小班は昭和41年春植栽(57年生)トドマツ造林地7.21ヘクタールで、間伐を3回実施しており、次は主伐(育成複層林施業)を予定しています。 現地では、これまで実施してきた施業による現状分析を各班で行い、一緒に育っている広葉樹の混交状況、稚樹の発生状況などを確認し、現況林分の評価や今後の施業方法について経験に差のある若手職員とベテラン職員との間で意見交換を行いました。 町や振興局の職員からは「複層伐、列状間伐とは何か」「道の作設にどれ位費用が掛かっているのか」等、国有林とは現場での着眼点が若干異なり、お互いの認識のズレを埋める意味でも大変意義のある意見交換となりました。 ![]() 現地の林分と検討の様子 現地を確認後、各班代表者から「現状の林分の評価」と「林況を踏まえた上で、どのように伐採を進めるか」班としての意見を出していきました。 各班からは、トドマツの生育状況が概ね良好であり、搬出経路も確保しやすいことが先ず上げられました。 今後も人工林として木材の搬出を見込めることから、次期の伐採については主伐とするか間伐とするか意見が分かれ、その結論に至ったのかに対する質疑応答など、活発な議論が交わされました。 最後に北浦調査官より「多様な森林づくりは、現在の森林の姿になぜそうなったのか、よく観察することが重要です。今回、各関係者が活発に意見交換をしたことによって、違う視点も見えてきたことかと思います。今回の現地検討会が意義のあるものとなるよう、今後の森林づくりに生かして頂ければと思います。」との講評をもって現地検討会を終了しました。 ![]() 北浦調査官からの講評
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