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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    北雄・雄柏森林事務所の林道看板を板から手彫りで作成

    【網走西部森林管理署 西紋別支署】


    十数年前に設置した林道看板は、令和2年度に森林官として赴任したときには部内の3分の1は立っていませんでした。
    転勤族の森林官にとって、赴任して1年目は「看板の無い林道」が多いと林道の場所を覚えるのになかなか苦労します。

    1年目の秋頃、支柱が腐って落ちた看板を新たに発見しました。
    他にも同じような、看板が倉庫で眠っていることを知り、せっかく看板が残っているのであれば、修繕して設置し直そうと思い立ってから、2年が経過し、ようやく終止符を打つことができましたのでお知らせします。

    今回、修繕した看板は10枚、新規で作成した看板は3枚の計13枚です。
    実際の作業は、既成の修繕した看板については腐食部分を鋸で切り落とし、ヤスリ等で削っていきました。

    その際、残っているペンキも含めてヤスリで削り落とし、その後、青色のペンキで文字の周りを塗装します。
    乾いたらマスキングテープで文字を保護して、白色のペンキで文字を塗装し、文字の塗装を3~4度塗りして完成です。

    文字の塗装を3~4度塗りして完成です。
    完成

    修繕した既成の看板は文字部分が凹んでいるタイプの看板です。
    新規で作成した看板については板に下書きをし、ノミで彫りました。

    しかしながらノミなんて使ったことがなかったので、ネットで『看板 文字 彫り方』と検索して動画を見ながら挑戦しました。
    手彫りなので、既成の看板のように字を凹ますのは手間と時間がかかると思い、今回新規で作る看板は、文字が浮き出るように彫る手法の「かまぼこ彫り(布袋彫り)」を試みました。

    かまぼこ彫り
    かまぼこ彫り

    手順は修繕した看板とは違い、文字を彫った後は周りより先に文字を白色で塗装します。
    その後、文字をマスキングテープで保護し、文字の周りを青色で塗装します。

    文字の周りを青色で塗装します。
    完成

    看板を一から作成することは初めてでしたが、3枚の看板を彫っていくうちに徐々にコツをつかんで上手くできました。

    看板が完成したら実際に現地に行って支柱を埋設する作業です。
    支柱は3メートルあり、そのうち1メートルを埋めていきます。

    埋設作業には、まず鉄梃(かなてこ)を使用して突き刺して土砂を砕きながら掘り進み、その後ダブルスコップを使用して土砂を掻き出して掘ります。

    鉄梃(かなてこ)を使用
    鉄梃(かなてこ)を使用

    ダブルスコップを使用
    ダブルスコップを使用

    1メートルの穴が掘れたら、穴に支柱を入れて土を踏み固めて立てていきます。

    埋設完了
    埋設完了

    今回、全13箇所に修繕・新規で作成した林道看板を設置してきました。
    看板は林道入口の目印になるので、業者さんや入林する地域の皆さん、後任で来る次の森林官のためにもあるとわかりやすく、便利です。

    昔は森林管理署内で、林道看板等を作ったりもしていたと聞いていますが、今ではほとんどの署で看板は作っていません。
    今回は森林官自ら林道看板の修繕や作成に挑戦して、様々な面で良かったと思っています。

    (北雄・雄柏森林事務所 山方)

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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