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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    北の森づくり学院生へ講義及び現地実習の開催

    【上川中部森林管理署】
    【空知森林管理署 北空知支署】


    令和4年9月20~21日の2日間、上川中部森林管理署及び空知森林管理署 北空知支署の国有林において、北海道立北の森づくり専門学院(北森カレッジ)2年生36人に「一貫作業システム」について、講義及び現地実習を開催しました。

    今回が初めての実施となり、初日に、北森カレッジにて森林の現況、伐採・再造林、一括発注することによるコストの縮減、大型地拵、コンテナ苗の活用、下刈の省略力・省力化、機械下刈、軽労化、各種試みなどについて講義を実施しました。
    学院生のみなさんは真剣に講義を受けており、講義後には意見や質問がありました。

    講義を真剣に聞く学生
    講義を真剣に聞く学生

    その後バスで移動し、上川町の国有林において、大雪林業 株式会社の協力のもと、フォワーダでの集材や高性能林業機械フェラーバンチャザウルスロボでの地拵見学しました。
    また、昨年北森カレッジを卒業し大雪林業 株式会社に就職した先輩からの体験談もあり、生徒たちは興味津々に聞いていました。

    大型機械地拵を見る様子
    高性能林業機械による地拵を見


    地拵後の状況を確認する様子
    地拵後の状況を確認

    その後は、平成31年度に伐採・地拵・植付を実施し、今年度まで3年間下刈を省略している現場を見学、機械地拵による下刈の省略、コスト縮減につながっていることを確認しました。

    植生の回復状況を見る様子
    植生の回復状況を見

    21日は、北空知支署国有林52林班にて、伐採の様子を見学しました。
    事業担当の森林整備官から林況や施業履歴、施業仕様、保残木設定に伴う天然更新補助施業の内容などについて説明を受け、その後チェンソー伐倒とフェラーバンチャザウルスロボによる伐倒を見学しました。

    現地の説明を受ける様子
    現地の説明を受ける様子

    機械伐倒を見る様子
    高性能林業機械による伐倒を見学

    最後に北空知支署が取り組んでいる試験・研究の取組について紹介しました。

    現地は、1.降雪 2.極寒 3.土壌水分量が多い(土壌のポドゾル化)という地域特有の悪条件の中、造林・育林をどのように行っていくかという課題を解決する手法の一つとして「表土戻し」地拵による天然力を活用した広葉樹資源の育成を目指した取組について研究発表資料を用いて説明しました。
    学院生からは、どのような広葉樹があるのか、またどのような用途で販売・利用するのか、表土戻し施業後はどのような森林を育てるのか等の質問があり、広葉樹への関心の高さを感じました。

    午後からは、旭川の神居古潭国有林へ移動し令和2年度に伐採・地拵・植付した箇所で、草本の回復が多く今年度から下刈をした現場を見て、同じ大型機械地拵でも1日目の箇所と植生の回復状況が違うことを確認しました。

    草本類の回復状況を見る学生
    草本類の回復状況を見る学生

    その後、学生から2日間の意見・感想等をいただき、炎天下での下刈作業は大変であり、機械化になることで軽労化、効率も良くなるのではないか。
    機械地拵では根茎の切断・除去の程度で回復が違うのできちんと仕事をしていきたい。

    下刈の高足刈りでも補助金が該当するようになればよい、等の感想が出されました。

    今後、学生の皆さんは、林業関係への就職が予定され、民・国有林のフィールドの違いはあれども、伐採から再造林、保育の収支をプラスにする「新しい林業」に向けての一助になることを期待するところです。
    また、10月には1年生の講義と現地実習が予定されており、これからも北森カレッジと連携をしながら地域の林業の活性化に努めていきたいと思います。

    (上川中部署 森林技術指導官 橋本)
    (北空知支署 森林整備官 中嶋)

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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