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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    造林作業の省力化を目指した取り組みにおける現地検討会を開催しました

    【十勝東部森林管理署】


    令和4年8月2日(火曜日)および9月8日(木曜日)の両日、造林作業の省力化を目指した取り組みにおける現地検討会を当署管内本別国有林で開催しました。

    当署では、造林作業のコスト縮減と省力化の実現に向け取組みを進めており、昨年度に引き続き下刈作業の省力化および軽労化を図るため、8月はリモコン草刈機「アグリア」及び多目的造林機械「山もっとモット」、9月はセッピ社製「油圧ショベル用マルチャー」を用いて、各メーカーおよび請負事業体の協力のもと開催しました。
    検討会には十勝総合振興局をはじめ、管内自治体、地元の林業事業体など延べ96名が参加し、下刈対象箇所にて機械作業の実演を行いました。

    実演箇所の植栽仕様は、いずれも列間約4.0メートルおよび苗間約1.1メートルの設計であり、列間での下刈作業および機械走行において問題はありませんでしたが、苗間が狭いため刈払うことができず課題が残りました。

    実演後の全体の意見交換および開催後のアンケートでは、リモコン草刈機(アグリア)においては、トラックによる搬入が可能な手軽さやリモコン操作のため安全性が高く作業時も小回りがきく点が高評価でした。

    林内を刈払う「アグリア
    林内を刈払う「アグリア」

    多目的造林機械(山もっとモット)については、緩傾斜や全刈箇所においては有効であり、仕上がりが綺麗という点が評価されていました。油圧ショベル用マルチャーは、伐根や枝条の粉砕の処理能力が高く、炎天下の作業では熱中症対策に期待する声もありました。

    伐根を粉砕する「山もっとモット」
    伐根を粉砕する「山もっとモット」

    一方、機械によっては、人力での補助作業が必要になる点や急傾斜地での作業が苦手な点など課題となり、さらには安全性を懸念する声もあるなど、今後の改良に期待をよせる声がありました。

    苗木際を刈払う「油圧ショベル用マルチャー」
    苗木際を刈払う「油圧ショベル用マルチャー」

    他にも各機種の価格やメンテナンスなど実用するにあたっての意見や、仕様および検査方法に対しての意見、質問も多く出され、機械の本格導入には時間がかかるなど、実用に向けて現実的な議論が近づいていることを感じたところです。

    造林作業に従事する作業者の高齢化および作業の軽労化、また人手不足を解決するには、機械化が喫緊の課題です。
    当署のこれまでの取組や今回の現地検討会での意見を踏まえながら、造林作業の省力化に向けこれからも取り組んでいきます。

    業務グループ 水谷)

    お問合せ先

    総務企画部 企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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