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【日高南部森林管理署】
日高南部森林管理署管内に位置するえりも町では、毎年多くのイベントが開催されます。ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、残念ながら中止となったイベントもありましたが、今年度は順調に開催ができるようになってきました。えりも町では平成18年から中高一貫教育の取り組みとして、中学1年生を対象に講演会・植樹体験、高校2年生を対象に枝打ち体験を実施してきました。また、今年度の中高一貫教育については、来年5月に行われる「えりも岬緑化事業70周年記念行事」のプレイベントとして位置付けています。今回は中学1年生を対象に令和4年6月21日にえりも中学校でえりも岬緑化事業についての講演会を実施し、7月1日に現地で実際に植樹体験をしてもらいました。生徒たちと記念撮影講演会では宮崎治山技術官(えりも治山事業所)より、緑化する前のえりも岬の荒廃状況、緑化事業を実施した経緯、当時の過酷な生活状況、緑化の礎となった雑海藻を用いた「えりも式緑化工法」の概要、現在実施している事業等についてスライドを用いて説明しました。講演会の様子緑化前のえりも砂漠(1952年)緑が蘇ったえりも岬(現在)7月1日は、当署職員に加え、えりも町役場、ひだか南森林組合ご協力のもと、カミネッコンを用いた植樹を実施しました。植樹にあたり、まずは中学校の体育館でカミネッコンを作成しました。事前に説明書を読んでいただいていたこともあり、生徒たちはスムーズに作業を進め、一人二つのカミネッコンを作成し、現地へ向かいました。えりも国有林では緑化当初、木本緑化として様々な樹種を試験し、その結果クロマツが最も適している樹種であることがわかりました。そのため多くのクロマツが植えられ、全体の約7割もの面積を占めておりますが、病虫害が発生すると一斉に枯れる危険があるため、ある程度大きくなった箇所から本数調整伐を実施し、そこに広葉樹を植えています。今回は、本数調整伐実施箇所にミズナラ・ヤチダモ・カツラ・シラカバ・ドロノキの5種類、約100本を植樹しました。カミネッコン作成の様子どの苗木を植樹するか選んでカミネッコンに移植植樹終了後に当署署長より、「えりも岬の森林は最初から現在の森林があると認識している人も多いと聞くが、この森は先人たちの苦労や工夫によってできたものであることを知ってほしい。そしてこれらの取り組みを皆さんが大人になったときに次世代に伝えていってほしい」と話があり、生徒代表である村田乃望さんから「植樹を通して森を学ぶいい機会となった。今後も森林について学びを深めていきたい」とのお礼の言葉がありました。最後に生徒の皆さんへ手作りの「押し葉のしおり」と「えりも岬緑化事業70周年記念の缶バッジ」を渡し、植樹体験は無事終了しました。カミネッコンにネームプレートを付けて植樹植樹後の現地の様子今回参加した生徒の多くが4年後の高校2年生になった時に育樹体験として植樹箇所を再び訪れ、植樹した広葉樹を確認することができます。生徒たちには4年後はどれだけ苗木が成長しているか楽しみにして欲しいと思います。
(えりも治山事業所 宮崎)
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