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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    宗谷森林管理署の職員による「くくりワナ」のエゾシカ捕獲事業に参画しました

    【計画保全部 保全課】


    北海道森林管理局では、エゾシカ捕獲の意義目的を認識する中、職員自らが国有林内において「くくりワナ」を設置し、エゾシカを捕獲する取り組みを進めています。

    宗谷森林管理署では、職員による「くくりワナ」を用いたエゾシカ捕獲を、昨年、稚内市市街地近くの国有林で実施し、今年の冬も継続して行っています。

    この取り組みを広めていくため、今年は宗谷署以外の森林管理署にも声かけを行い、捕獲に関心のある職員とともに捕獲作業に参画してもらうこととしました。
    集まった職員の中には、11月に保全課が行った「エゾシカ捕獲講習」の受講者もいます。

    今年度のくくりワナ設置作業初日(令和4年1月17日)は、近隣3署の職員と宗谷署の職員で行いました。

    ワナ設置位置の検討
    ワナ設置位置の検討

    協力してくくりワナを設置
    協力して「くくりワナ」を設置

    その翌日、林内に設置しているカメラからスマホに送られる画像をチェックしていた宗谷署の職員から、「どうやら4頭は捕獲されているようだ」という情報が……。
    慌ただしく現地へ向かうとワナに捕まっているシカが確認できました。

    その後の捕獲個体の回収・搬出作業を含め、講習では知り得なかった作業の大変さを体感し、見識を深めることができました。
    この日に捕獲されたシカは6頭で、1頭はカメラの画像チェックの後、現地到着までの間に捕獲され、もう1頭はカメラに映ってはいたものの、わずかに画角から外れていたことからシカと断定できなかった個体でした。
    一日に6頭捕獲は驚くべき多さで宗谷署の事前の誘引作業がうまくいったようです。

    搬出される捕獲個体
    搬出される捕獲個体

    個体の搬出を見送った後、作動しなかったワナを点検したり、再びワナを設置するなどの作業を行い、スマホで画像チェックをしながらカメラ位置の調整も行いました。
    職員からは、「こっちから来てワナを踏んだのだろうか」「仕掛けたワナの近くを通っているようだけど」「こっちの方にもシカ道がある」など、いろいろと考察をしながら協力して設置していきました。

    宗谷森林管理署のような条件が揃った捕獲場所は少ないですが、他署から来て作業に従事した職員は、自分の署ではどういう取り組みが出来るのか考える良い機会になったことと思います。
    「エゾシカを捕獲する。」という視点で見ると、自分の管理する森林がいつもと違って見えてくるかもしれません。

    (保全課 保護係長 髙木)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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