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初冬の支笏湖の森で子どもたちと一緒に勉強 ~支笏湖小森林教室~
【石狩森林管理署】
私が森林官として勤務する「支笏(しこつ)森林事務所」は、支笏洞爺国立公園の支笏湖温泉の集落にあります。 すぐそばには支笏湖の雄大な自然の中、10人の子どもたちが元気に勉強している千歳市立支笏湖小学校があり、通学するみなさんとは日々挨拶を交わし、また、学校行事参加へのお声がけをいただくなど、地域の一員として楽しく交流させていただいています。
このような関係から、季節毎に森林教室の講師依頼を受け、12月4日(土曜日)には夏期に続き今年度2回目となる教室を開催することができました。 当日は石狩森林管理署の「森林ふれあい」担当職員と一緒に講師を務め、同小と隣接する国有林「支笏湖遊々の森(PDF : 502KB)」を子ども達と「冬の始まり」を探しながら探検しました。
みなさんの手には小さな拡大観察びんを配り、森の中で拾った木の実や虫たちを調べてもらいました。 好奇心旺盛な子どもたちはキノコや怪しげな幼虫を躊躇(ちゅうちょ)することなく次々手に取り、熱心に観察していました。
 拡大観察びん
たくさんの質問を投げられた私たちは森林のプロとして、タヌキの”ため糞”は仲間同士の情報交換の場であり、人間で言う「SNS」(笑)であることや、ツチグリから吹き出す胞子や、サルノコシカケの中に潜む謎の幼虫などについてユーモアを交えて解説し、教室を盛り上げました。
 元気いっぱいに質問する子ども達
 不思議な生物のようなツチグリ
また、子どもたちがちょっと疲れたところで、我々森林官が現場に行く際に持って歩く携行食(”おやつ”とも言う)をみんなに配り、私たちの山仕事への興味の入口にしてもらいました。
 森林官(左)から山仕事の話を聞く子ども達
おいしいおやつに、山の仕事にも興味を持っていただけたようです。 その後、学校へ戻り楽しい感想を聞かせてもらい、森林教室を楽しく終了することができました。
後日、子ども達からは一生懸命書いた森林教室の絵日記が届きました。 この中にはそれぞれが興味を持った植物や虫などがきれいに描かれていました。
 子ども達から届いた絵日記
みんなに配った”おやつ”についても書いてくれた子もおり、私の狙い(笑)も伝わったようです。 今後も同小のみなさんと良い関係を続け、また、一緒に森を歩きながら勉強ができればいいなと考えています。
(支笏森林事務所 森林官 成澤)
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総務企画部企画課
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