請負事業体に向けたQGIS（地理情報システム）の講習会を実施

【十勝東部森林管理署】

令和3年12月17日（金曜日）足寄町町民センターで、森林管理署が発注する伐採系森林整備の請負事業体5社6名を対象としたQGIS講習会を開催しました。

QGISは誰でも自由に使えるフリーのGIS（地理情報システム）ソフトウェアです。
まずは注意事項・作り方の説明から始まりです。


講習会

十勝東部森林管理署では、昨年度、令和2年8月に請負事業者に向けたQGIS講習会を開催しました。
請負事業体を対象に事前アンケートを行ったところ、昨年に引き続き、参加に意欲的な請負事業体が多かったため開催することとなりました。

国有林野事業では、事業実行前に事業計画図を提出し、事業完了後に森林作業道の作設結果図の提出をお願いしています。
この講習会は請負事業体にQGISを知っていただき、図面作成の効率化や精度向上につなげていくことを目的として実施しました。

職員が参加者をサポート1


職員が参加者をサポート2

講習会は事前アンケートで要望の多かったQGISの基本的な操作について説明を行いました。

北海道森林管理局ホームページ：十勝東部森林管理署の管内概要に掲載されているマニュアルを参考に、より基本的な操作（地図の閲覧、レイヤの作成など）に重点をおいた資料を作成し、これに沿って進行しました。
マニュアルでは説明しづらい操作については、スタッフが適宜サポートを行い、参加者からは書き込んだ線の長さの計算方法などについて質問の声が上がりました。


講習会で使用した資料1


講習会で使用した資料2

QGISでは地図の閲覧や編集の他にも様々なことができます。
今回の講習会では応用的な操作についても簡単に紹介しました。

例えば、QGISでは線の長さを計算した結果を地図に表示すること(ラベル表示)や紙の図面を地図に取り込むことができます。
これらの機能を活用することで、効率的な図面の作成や過去の情報の保存管理につなげることができます。


ラベル表示


紙図面の取り込み、印刷

講習会後のアンケートでは、参加者6名のうち、「講習会の内容は理解できましたか？」という質問では「理解できた」5名「少し理解できた」1名とQGISの基本的な操作をしっかりと理解していただくことができました。
また、次の講習会で学びたい内容として、今回は紹介のみを行った紙図面の取り込みや図面の印刷などの操作があがりました。

今後は各請負事業体の習得状況に合わせ、応用的な内容の講習会を実施しようと考えています。
また、取組を継続するため、職員内でのQGIS活用も進めていきたいです。

QGIS取扱いのマニュアルを十勝東部森林管理署の管内概要に公開しています。

（本別森林事務所 水谷）