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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    造林作業の省力化・軽労化の現地検討会を開催

    【十勝東部森林管理署】 


    令和3年11月10日(水曜日)、十勝東部森林管理署本別町国有林において、十勝総合振興局森林室、森林組合、林業事業体等の林業関係者及び当署職員含め40名が参加し、造林作業の省力化を目指した取組における現地検討会を開催しました。

    当署ではこれまで、伐採から造林までの一貫作業システムの導入やコンテナ苗の普及など、造林作業の担い手不足や造林事業量の増加に対応するため、造林作業の省力化や軽労化に取り組んでいるところです。

    今回の現地検討会では、下刈の機械化を前提とした地拵・植付のイメージを説明し、下刈作業をクラッシャー等による大型機械にシフトすることにより林業の担い手不足を解消することを目的としています。

    検討会の内容説明
    検討会の内容説明

    下刈仕様の考え方は、大型機械による全刈地拵、植栽した箇所において、これまで課題としていた走行・作業に支障となる伐根処理と人力で行っていた下刈作業をクラッシャーで行うことを説明し、下刈作業のデモンストレーションを行いました。
    クラッシャーによる下刈作業箇所
    クラッシャーによる下刈作業箇所

    デモンストレーションでは、笹などの下層植生は地際まできれいに刈払うことができましたが、伐根処理には時間を要しました。
    下刈作業の様子1
    下刈作業の様子1

    下刈作業の様子2
    下刈作業の様子2


    伐根を粉砕するとき負荷がかかりすぎると回転速度が制御されるようです。
    伐根処理後の状況
    伐根処理後の状況

    また、現状機器では奥行きが1.2メートルあるため、現地植付仕様の苗間(1.1メートル)では刈払うことはできません。
    仮に苗間に入ることが出来ても、横動きにより刈払うため、苗間を広くする必要があります。
    奥行き(1.2m)
    奥行き(1.2メートル)

    クラッシャー固定刃部
    クラッシャー固定刃部

    デモを行った林業事業体からは、「自在に操作するためにはローテーターを装着すると作業が可能になるが、60万円以上する高価なものである」、「クラッシャー自体も400万円以上するため、維持するのが大変」、また、「伐根処理に時間を要しないクラッシャーが必要」との話がありました。
    デモを実施した林業事業体から説明
    デモを実施した林業事業体から説明

    意見交換では、
    ア.クラッシャーでの下刈作業の功程を知りたい。
    イ.様々なクラッシャーを見てみたい。
    などの意見をいただきました。
    意見交換の様子
    意見交換の様子

    下刈の機械化は、北海道森林管理局内プロジェクトチームにおいて検討しており、今後検証するために道内全署で取り組むこととなっており、当署においても引き続き造林作業の省力化・軽労化につながる取り組みを行い、民有林への普及に向けて取り組んでいきたいと思います。

    (森林技術指導官 森田)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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