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【上川中部・北空知】第2回上川フォレスターの集い
【北空知支署】
上川中部森林管理署と空知森林管理署北空知支署で、フォレスター(森林総合監理士)関係者による「フォレスターの集い」を開催しました。 この集いは、北海道・市町村・林野庁という所属や立場に関係なく、フォレスターとして互いにフラットな立場で諸事情にとらわれることなく、地域に最適な森林施業を自由に発想していくことで、スキルアップ等を目指すものです。
今回の勉強のテーマを「天然力を活かした多様な森づくり」と「多様な下刈の検討」とし、参加者は、上川町役場2名、上川総合振興局南部森林室3名、上川中部森林管理署3名、空知森林管理署北空知支署1名の9名が参加し実施しました。
「天然力を活かした多様な森づくり」のテーマの現地
国有林の人工林施業地(トドマツ31年生)の主伐(誘導伐40メートル)実施箇所で、天然力を活用するため、あえて一部区域(0.16ヘクタール)を伐採せず、残した箇所において、署事業担当から説明と北海道森林管理局の「多様な森づくりの手引き」による「山のなりたい方向での森林づくり」等について説明した後、現況林分の評価や今後の施業方法について感想・意見交換を行いました。 「隣接する人工林伐採跡地に天然更新の稚樹・幼樹が育ったとして、下刈時にそれらを残すことができるのか?」等、広葉樹を活用した事業の多様な展開方法について、活発な意見交換ができました。
「多様な下刈の検討」のテーマの現場
平成31年度造林植え付け実行箇所において、令和3年度に「多様な下刈」を実行しました。 「多様な下刈」というのは、造林の低コスト化・省力化を目指したもので、現行の方法(全幅3メートル両側刈)だけでなく、(幅2メートル両側刈)、片側刈(苗木の両側の草ではなく、片側のみ刈払う方法)、高足刈(草の地際からでなく、より高い位置で刈払う手法)、壺刈(苗木の周囲を壺形に刈払う方法)、隔苗刈(苗木の列方向に2本に1本のみ刈払う方法)を行い、モニター調査するものです。
高足刈実行箇所の様子
参加者からは、「大変興味深い取組と感じる、作業功程調査の結果を共有してほしい。」「片側刈でも十分な成長を得られるのではないか?」「苗木の成長は前年に決まるので、その時期に合わせて下刈りを実行してはどうか。」等、提案も含め様々な感想や意見等をいただき、これからの施業手法を検討することが出来ました。
「上川地域の森林環境や蓄積、地形地質等に合わせた森林施業方法の検討」と地域への技術普及による地域林業への貢献を目指し、今後もフォレスターによる検討の場を続けて、地域一体となり取組んで行きたいと考えております。
(業務グループ 中嶋)
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総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271
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