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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    地域差検定林調査(令和3年8月24~25日)を実施しました


    【宗谷森林管理署】 


    令和3年8月24~25日の2日間、宗谷森林管理署管内稚内市曲淵地区にある「地域差検定林」の森林調査を実施しました。
    「地域差検定林」とは、各地の精英樹(森林の中でとび抜けて成長や形質が優れている木のこと)の苗木が同じような生育性を示す植栽環境の範囲を把握し、種苗の合理的な配布区域を定めることを目的として設定されている次代検定林のひとつです。

    今回の調査には宗谷森林管理署から10名、森林総合研究所林木育種センター北海道育種場から3名の計13名が参加しました。
    調査地は86プロットに分けられおり、3班に分かれ樹高、胸高部の直径、木の根元と幹の曲がりを調査しました。

    私は今年度2回目のモリサー活動への参加であり、約3,000本の調査ということを聞かされ、気合いを入れて調査に臨みました。

    バーテックス
    使用した調査道具の測高機(バーテックス)

    輪尺
    輪尺

    樹高の測定の様子
    樹高の測定の様子

    現地は笹が繁茂しており、上手に笹をかわしながら作業を進めていきました。

    4m級のチシマザサ
    4メートル級のチシマザサ

    今回の調査地は平成4年に植栽したそうですが、全体的に細く樹高も林齢の割にはあまり育ってないという印象を持ちました。調査を進めるなか、時折成長具合の良い芯の通った木もあったため、個体による成長差もあるのだと感じました。
    また、根元と幹の曲がりの基準に従っての調査においても比較的通直な木は少なかったため、風や雪が成長に強く影響しているように感じました。

    幹の曲がり
    幹の曲がり

    調査を終えて一息
    調査を終えて一息

    2日間に渡って調査を実施し、調査終了間際になってポツポツと雨が降ってきましたが、無事に終了することができました。
    今回の調査結果が今まで地道に積み上げてきたデータと照らし合わせられ、その評価をするなかで今後の林木育種の発展につながることを期待し、そのお手伝いが出来たことに感謝し、次代検定林の役割が果たせることを今後も楽しみにしています。

    (稚内森林事務所 村上)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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