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【日高南部森林管理署】
えりも町では平成18年から毎年、中高一貫教育の取り組みとして、えりも国有林で、中学1年時に植樹を、高校2年時に枝打体験を実施しています。今回は中学1年の生徒を対象に7月7日(水曜日)に、えりも中学校において「えりも国有林治山事業」と題して講演会を実施し、12日(月曜日)に現地にて植樹体験をしてもらいました。7日の講演会では、島下治山技術官により、襟裳岬が明治の終わりから昭和初期にかけて約200ヘクタールもの砂漠地となった理由や襟裳岬に住んでいた先人たちの過酷な生活ぶり、緑化に至った経緯、ゴタ(雑海草)を利用した「えりも式緑化工法」が誕生した由来、現在えりも国有林で行っている事業等についてスライドを用いて説明しました。生徒たちは熱心に聞き入っていました。講演会の様子緑化前のえりも砂漠昭和20年代の砂塵舞う中を馬で荷物を運ぶ様子ゴタを利用したえりも式緑化工法12日(月曜日)は、当署職員に加え、えりも町役場、ひだか南森林組合にお手伝いいただき、植樹をしました。今回は再生段ボールを使用した育苗ポット「カミネッコン」による植樹です。新型コロナウイルス感染症対策として、三密を避けるため、中学校の体育館を利用して「カミネッコン」を組み立てました。悪戦苦闘しながらも一人二つの「カミネッコン」を作り終え、植樹祭の現地へと移動しました。えりも国有林では緑化当時、木本緑化として様々な樹種を試験した結果、クロマツがこの地に一番適している樹種とわかり、針葉樹であるクロマツを中心に植樹を進め、現在ではクロマツが7割ほどの面積を占めています。植えた木は「ドロノキ」「ナナカマド」「ハンノキ」「シラカバ」「ヤチダモ」の5種類、約100本の広葉樹を植樹しました。当日は霧雨が降る中、小さな虫にキャーキャーと声をあげながらも、みなさん一生懸命作業してくれました。「カミネッコン」に移植する木を選んでいる様子「カミネッコン」に移植した苗木最後に当署署長より、「カミネッコン」の由来、先人たちの苦労、えりも緑化事業の映画化が進められていることなどの話のあと、生徒代表である中川昴君から「植樹のチャンスを与えていただき、木の大切さが分かりました」とのお礼の言葉があり、無事終了となりました。「カミネッコン」にネームプレートをつけて植樹植栽した現地の様子今回参加した生徒の多くが、4年後の高校2年生になると育樹体験として再び現地を訪れることになります。その時は自分で植えた広葉樹がどのように成長しているか確認することができますので楽しみにしてもらえればと思います。
(治山技術官 島下)
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