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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    効率的な造林作業に向けた意見交換会に参加

    十勝東部森林管理署】 


    令和2年8月31日(月曜日)、幕別町忠類の大坂林業苗畑において、十勝総合振興局森林室主催により、十勝地域におけるコンテナ苗普及に向けた意見交換会が森林室、近隣自治体、造林業者及び当署職員併せて計20名が参加し開催されました。

    はじめに、十勝総合振興局森林室の川西室長から開会にあたり、「造林作業者や種苗作業者の連携強化のため、効率的な造林作業に向けて現状の改善点を話し合い、一般民有林へのコンテナ苗植栽の普及につなげたい」と説明がありました。

    開会式
    開会式

    続いて、大坂林業の苗畑や苗の保管施設等を見学しました。
    松村代表から生産性向上のため1時間で1万本の苗をコンテナにセットできる協働型ロボットアームの導入やコンテナ苗を休眠させるための冷凍保存方法等について、丁寧な説明がありました。

    コンテナ苗生産協働型ロボットアーム。 1時間で1万本の苗をコンテナにセットできる。
    協働型ロボットアーム

    コンテナ苗の運搬の様子
    コンテナ苗の運搬の様子

    コンテナ苗の運搬
    出荷前にコンテナ苗をハウスから出し、環境への適応を図る。

    コンテナ苗のラップ巻きの様子。
    コンテナ苗のラップ巻きの様子。

    苗を梱包するダンボール
    苗を梱包するダンボール

    室温をマイナス5度に保ち、空気を対流させることでカビを防ぐ低温庫。

    苗を休眠させるための低温庫
    苗を休眠させるための低温庫

    苗畑見学後、幕別町忠類総合支所会議室に場所を移し、意見交換を行いました。

    意見交換会の様子
    意見交換会の様子

    造林業者からは、苗木の受渡しについて、受渡しする苗畑が遠方で数量が少ない場合には、宅急便を利用していることや苗木の機械運搬ができない箇所で、特にコンテナ苗の植付では一度に持ち運べる量が少ないことから、バケツリレーの方式で運搬しているなど、長所、短所を考慮した工夫をしているという話がありました。

    また、若い職員が多い会社では、クワではなく、コンテナ苗の植付器具を使用した植付でないと作業ができないことや、休眠期の冷凍保存によりコンテナ苗が冷凍状態で届くことがあるなど、現場の実態や苦労話、今後に向けた要望や意見がありました。

    種苗業者からは、現状についての説明をいただき、造林業者の意見を聞いて柔軟に対応したいとのことでした。

    意見交換会では、効率的な造林作業に向けて、造林業者と種苗業者相互の連携強化の重要性を再確認することが出来ました。

    コンテナ苗と裸苗の作業工程を比較する中で、現状における認識や改善点を共有しながら、一般民有林へのコンテナ苗普及につながる有意義な意見交換会となりました。

    (業務グループ 高村)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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