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お仕事見学「森林の循環利用」を実施しました!
【東大雪支署】
令和2年8月21日(金曜日)、新得町立屈足南小学校の3・4年生の皆さんを対象に~お仕事見学「森林の循環利用」~と題して、伐採現場見学を行いました。
今回は生徒達に地域の産業を深く知ってもらうことも目的としているので、同じく屈足に会社のある王子フォレストリー株式会社十勝出張所の皆さんにご協力をいただき、屈足国有林内での間伐作業の様子を見学させてもらいました。
(※間伐・・・森林の手入れの1つで、成長に伴い混み合い始めた森林の樹木を一部伐採し、残った木の成長を促す作業のこと。いわゆる「木の間引き」のようなイメージです。)
伐採現場へ出発する前に、「木を伐ることは良いことか?悪いことか?」という質問を生徒に投げかけてみました。 14名の生徒の内、良いことだと思った人は4人、悪いことだと思った人は10人で「木を伐ることは悪いことだ」と感じる人が優勢のようでした。
 木を伐るのは良いこと?悪いこと?
次に木を伐る理由について尋ねたところ、最初は「そういえばどうしてだろう?」と悩んでいた様子でしたが、最終的には「木製品を作るため」という考えが出てきました。 そこで、森林には人工林と天然林の2種類があること、人工林では森林の手入れのために間伐という木を伐る作業が行われていることを伝えて、実際に現地の方へ移動しました。
 今から間伐作業を見学します。ワクワク!
今回見学した箇所は、57年生のアカエゾマツ林です。 まずは、チェンソーやハーベスタといった林業機械を観察してみました。
 チェンソーを観察
 ハーベスタを観察
チェンソーを持ってみた生徒からは「大人ってすごい!こんな重いものを持ちながら森に入るんだね」とお褒めの言葉をいただきました!笑 観察が終わった所でいよいよ、フェラーバンチャザウルスロボを使って伐採する方法とチェンソーを使って伐採する方法2種類の伐採作業を見学しました。 「ザウルスロボ」という名前からして生徒達はとても気に入ってくれたようです。
 フェラーバンチャザウルスロボを使って伐採
 チェンソーを使って伐採
木が倒れるまでほんの数秒しかありませんでしたが、一瞬たりとも見逃さないように固唾を呑んで見つめている姿がとても印象的でした。 木が倒れる時の迫力のある音に生徒や先生から自然と歓声が上がっていました。伐った直後の木は、水分が多く香りも強いので木が生きている証を存分に感じてもらえたと思います。
 ぬれてる!新築のにおいがするね!
見学終了まで時間を目一杯使って、生徒達は林業機械の操縦席を覗いたり作業員さんを質問攻めにしたりと興味を持って学んでくれていました。
 ハーベスタは順番待ちになる程の大人気
 大人気の作業員さん
現地見学の後は、学校に戻ってきて振り返りの時間をとりました。その際に伐採した樹木の平均価格を計算してみると、大体3千円前後となりました。生徒達はそれぞれ高い、または低いという印象を受けたようですが、この値段は立木そのままの値段なので丸太にしたり乾燥させたりカットしたりなど加工していくことでどんどん価値が上がっていきます。
授業のまとめとしては、
- 森林には天然林と人工林の2種類がある
- 天然林の木を伐る時は慎重に判断しなければならない
- 一方、人工林では手入れをするために木を伐る必要がある
- 人工林では「植える・育てる・使う」という流れが循環していることが大切
という4点を説明しました。
第1回目の授業はここまで。主に人工林における「植える・育てる」といった作業の大事さを学びました。 新得町の地域産業である「林業」を学ぶために全面協力いただいた王子フォレストリー株式会社の井上所長含め現場代理人、作業員の方々に深く感謝申し上げます。
9月7日には2回目の森林教室を予定しています。次回は、「木を使う」ということに着目した内容を計画しています。次回の配信もお楽しみに!
(森林整備官 長岡)
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お問合せ先
総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271
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