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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    「天然力を活用した多様な森林づくり現地検討会」in足寄町国有林

    十勝東部森林管理署】 


    令和2年7月14日(火曜日)、足寄町国有林の複層伐(新植)指定のカラマツ人工林142ほ林小班において、「天然力を活用した多様な森林(もり)づくり現地検討会」を開催しました。

    この検討会は、今年度から本格的実施に向けた検討を推進するにあたり、職員一人ひとりが現況林分を評価し、今後、山をどのように取り扱っていくかなどについて、職員の意識と知識のさらなる向上を目的としています

    当日は当署の職員28名に、本局から清水調査官をはじめ担当課から3名、指定調査機関1社、林業事業体8社の総勢48名の参加となりました。

    開催にあたり、清水調査官より「職員一人ひとりが主体的に現況林分の評価等を行い、山をどのように取り扱うかを考え、限られた時間の中で効率良く進めるとともに、森林官が現場で実践していくという自覚を持ってもらいたい。また、職員・事業体のみなさんが参加して良かったと思われる検討会としていただきたい」と挨拶がありました。

    挨拶する清水調査官
    挨拶する清水調査官(写真手前)

    職員は事前に、施業履歴、森林調査簿等データ、GIS・ドローンの映像データ、傾斜図などを利用し、森林踏査や施業方法検討などのマネージメントを行い、5班に分かれて林内に入りました。

    林内踏査の様子
    林内踏査の様子

    各班の発表では、現況林分について植栽木の生育状況、広葉樹の更新状況等では評価が分かれることもありましたが、施業方法では間伐への見通しでほぼ一致し、更に、林地傾斜に応じて収穫調査段階での除地の扱いが重要との意見があり、事業体からも大型機械地拵の安全作業の目安も示されるなど活発な意見や情報交換の場となりました。

    各班から検討内容の発表
    各班から検討内容の発表

    林業事業体からの意見・要望の様子
    林業事業体(写真右)からの意見・要望の様子

    各班からの発表後には清水調査官より「参加者により評価が分かれることはあるものの、まったく違うというのは問題であり、ある程度の一致した見方が必要で、その後の検証など論議が重要である。一方、指定調査機関や事業体からも多くの意見が発表されるなど積極的な参加に感謝する」と講評がありました。

    なお、職員からは今後の施業方法の細かな部分や林業事業体の意見も踏まえた施業のあり方など、さらなる知識と技術の向上が必要不可欠との意見もよせられ、再度、現地検討会の準備を進めています。

    最後に署長より「なによりも、関係者が一堂に会して山を見ながら活発な意見交換ができ、大変有意義な検討会となった。多様な森づくりとともに、主伐再造林では、コスト縮減を意識しつつ、発注の精度を高めることも重要である」との挨拶をもって検討会を無事終了しました。

    (足寄森林事務所 森林官)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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