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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    占冠村有林で層積検知勉強会を開催

    上川南部森林管理署】 


    昨年度、「占冠地域森林整備推進協定」を占冠村と当署とで締結し、様々な取り組みを進めているところです。7月28日(火曜日)に、土場を活用した事業体の育成を目的とした勉強会を開催したので紹介させて頂きます。
    勉強会は、占冠村村有林を会場に、今年2月に新たに認定された森林施業プランナー2名をはじめ、占冠村、森林管理署から10名が集まり実施しました。

    開催にあたり、占冠村の根本林業振興室長から「森林施業プランナーは地域林業のトップランナーとして期待されている。地域の木材を有利に流通、販売するため、材積の適正な計測方法を身につけることが大切。様々な知識を吸収して地域林業へ還元して頂きたい。」との挨拶がありました。

    根本室長
    根本室長から「層積検知」について説明(中央

    今回の勉強会は、丸太の量を簡易に測定する方法である「層積検知」をテーマに行いました。この計測方法は、積み上げた丸太の高さと横幅を測定し、丸太の長さと積み上げた丸太の空間を除いた換算率により材積量を求める方法で、1本ずつ丸太を測定するよりもコストが削減出来ることから、製紙用材などの質よりも量を求める丸太の測定に用いられている方法です。

    勉強会では林業振興室長から、層積検知の計測方法や計測に当たっての留意事項、木材価格などについて説明があり、建築用材などに用いられる一般材に比べ販売価格が安い原料材の効率的な材積計測について理解を深めるとともに、適正な取引による収益の確保について学びました。



    森林管理署職員から計測方法について説明

    その後、森林管理署職員から森林施業プランナーの皆さんに計測の方法について説明し、プランナーの皆さんは実際に体験して頂きました。
    参加者からは「層積検知を行ったことがなかったので、実際に体験し覚えることができた。今後の業務に生かしたい。」、「今後、自ら層積検知を行い、購入者との適正な価格交渉が出来るよう経験を積んでいきたい」などの感想が聞かれました。


    実際に計測するプランナーの皆さん

    最後に森林管理署の今野森林技術指導官から「地域の木材を有利に販売するには購入者との交渉が必要になる場面が出てくる。プランナーの皆さんは基本を理解し地域の林業を牽引して欲しい。森林管理署は村と連携し今後も担い手の育成に協力していきたい。」との挨拶がありました。

    時節柄、参加者人数は少なくなりましたが、この勉強会を通じて、地域の木材の適正な流通と販売に資することが期待されます。

    (双珠別森林事務所 伊藤)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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