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知床森林生態系保全センター

世界自然遺産・知床の森で幻の沼を発見しよう

第67回森とのふれあい
世界自然遺産・知床の森で幻の沼を発見しよう

平成19年6月17日開催

春の穏やかな天気の中、9才から68才までの21名が参加し、遠くは遠軽町白滝からの参加もありました。
午前中は特製の簡易炭窯で炭焼きを体験し、午後はウトロ国有林に移動し世界自然遺産区域内にある『幻の沼』と呼ばれるポンホロ沼周辺を散策しました。

まずはノコギリでダケカンバなどの原木を切るところから始めました。
原木は林道に覆い被さり林道管理に支障となった木を有効利用しています。
特に子供達はなかなか切り進まないノコギリを手に一生懸命腕を動かしていました。

次に窯に原木をつめ、窯口を泥で塞ぐ作業を行いました。窯を塞ぐ泥を皆でこねるのですが、子供達が楽しそうに泥遊びをしているのにつられて、大人達も一緒になり子供の頃以来の泥遊びを楽しんでいるようでした。

そして原木に着ける火種は、原始人のように火起こし道具を使って作りました。
子供達が率先して挑戦したのですが、なかなか火種が出来ず苦戦し、何度も挑戦してやっと火種を作ることが出来ました。
木くずに移してから大きな炎が上がると、参加者全員から大歓声が上がりました。

このあと、原木に火がしっかりと着くまでうちわでひたすら扇ぎ続け、白い煙がモクモク出てきました。
炭が出来上がるまでは、まだまだ時間がかかるので、最後に炭の活用法などをお話しし、予め隣の窯で焼いておいた炭を皆さんに持って帰ってもらいました。その後、職員が焼いた炭でバーベキューの昼食を楽しんで頂きました。

午後からはウトロ国有林内に場所を移し、森林散策です。
途中、ウトロの街は霧に包まれ視界不良の状態でしたが、現地入口付近に着くと霧も晴れ、雲一つ無い晴天となりました。

林内は鬱蒼とした針広混交林が広がっており、参加者の方々にトドマツやミズナラの種の特徴を説明して、トドマツの種をみんなで探しました。

途中、樹齢400年とも言われるミズナラの大木の太さを測った他、タヌキの溜糞やクマゲラの食痕、ヒグマの爪痕などを観察し、職員から野生生物の習性や行動などについて説明しました。
参加者の皆さんは自然の仕組みにとても感心した様子でした。

歩いて40分ほどでポンホロ沼にたどり着きました。前日の雨で空気が洗い流されたのか、沼越しにはくっきりと羅臼岳がそびえて見え、水面にも羅臼岳が綺麗に映り込んでいました。
羅臼岳をバックにポンホロ沼のほとりで記念撮影をしました。

皆さんお疲れ様でした。

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