2013年7月
2013年7月28日(日曜日)曇りのち雨 
摩周岳歩道~キンムトー林道~硫黄山~屈斜路湖畔林道~農場前湖畔
摩周湖

 今日も霧の摩周湖です。湖面が少し見えますね。 しかしこれ以上はなかなか晴れませんでした。
 林道にアブが出始めました。 虫よけ対策をしないとあっという間に取り囲まれてしまいます。 アブも蚊と同じで産卵のために吸血しますので血を吸うのはメスだけです。 成虫の寿命は約30日。 この間に産卵が2~3回可能なため、ずっと吸血行動を行うというわけです。
硫黄山

 観光客が増えてきた硫黄山です。 新しいロープがまぶしいですね。我々も切れる心配が今はないのでホッとしています。

画像はよくありませんがオオマルハナバチです。 近年この種のマルハナバチも外来種(セイヨウオオマルハナバチ)が勢力を伸ばしているようで、 絶滅を危惧する声もあるようです。 セイヨウの方の特徴はお尻が白いので、これは純粋なオオマルハナバチです。
2013年7月27日(土曜日)曇り 
摩周湖~キンムトー林道~硫黄山~屈斜路湖畔林道~農場前湖畔
摩周湖
 霧の摩周湖です。霧雨も降っていました。 手前のオニシモツケがまだきれいです。
 林道を巡視中、倒木があったため処理してきました。 雨天時はこうした倒木が目立つため、走行の際は注意してください。
硫黄山
 ノリウツギ(花言葉:臨機応変) 硫黄山にこの花が咲き始めました。
屈斜路湖畔林道
 龍が頭を木に突っ込んでいるように見えませんか?
信じるか信じないかは別とし、弟子屈と龍は深い縁があるようで、 そのお陰で名声と富を得たという伝説があるようです。
オオウバユリ特集
 屈斜路湖畔林道沿いのオオウバユリ
 摩周湖~川湯方面の道路沿いのオオウバユリ
ほかにも硫黄山へ向かう道の脇にも群生地があります。 ユリですので、香りは強めです。 1本あるだけで花は10~20付くので、その存在感を感じるには十分です。
 この辺りはまとめて食べられているので群れで来た鹿に食べられたのかもしれませんね。
 毎年ここの群生地は、ほとんど鹿に食べられてしまい、見ることができないのですが、 今年は随分とたくさんの花が見られます。
オオウバユリ大姥百合(ユリ科)
花言葉:威厳無垢
名前の由来:花の咲く時期には葉が枯れているのを、葉(歯)がもう無い(娘が成人して花の十八になるころには、 女児の世話をする乳母は、もう歯の抜けた姥(うば)になる)のに例えてこの名ができたという。
花が好むのは日陰。 種子は6~8年の月日を経て開花する。
道路の草刈り後などに、倒れたオオウバユリが、それでもまだ上に向かって咲こうとする姿には、たった1度きりの開花に対する花の意地と生命力を感じます。
鱗茎には、良質のデンプンが含有。薬として使用されていたこともある。 鱗茎は百合根として、天ぷらや茶碗蒸しにして、新芽と若葉は、4~5月ころに採取して、茹でて和え物にして食べれるそうです。
今年、このオオウバユリが当たり年のようで、あちこちで群生が見られます。 6~8年前の種子が、無事に開花できたとも取れますが、これを食す鹿が少ないと感じるのも事実です。 屈斜路湖畔林道ではGSSの活動が始まって以来鹿を一頭も見かけておらず、この変化に我々も戸惑っています。 自然が警告する異変の前触れでないことを願うばかりです。
2013年7月21日(日曜日)曇りのち晴れ
摩周湖~キンムトー林道~硫黄山~屈斜路湖畔林道~農場前湖畔
摩周湖

入山箱の横に貼っていた、注意事項等が書かれた看板が外れていました。
摩周岳までの入林が安全に行えるよう、元の位置に設置いたしました。

ここ数週間、週末には40名程の入林者がいました。入山届の枚数が足りなくなったので補充しました。 補充された入山届はリニューアルされています。
以前までの入山届は日本語表記のみで、海外の方には記載の仕方が解らない物でしたが、今回は英語でも表記されています。

摩周湖では、早朝から9時前後まで霧がかかる事が多く、今年は特に湖面を覆う雲海が見られます。 とても幻想的な風景です。この日は摩周岳山頂部分に霧がかかっていました。
霧が発生している間は気温も低く、入山に適した環境ですが霧が晴れた途端、気温が急上昇します。
午前中の気温と午後の気温差が10度以上異なる事が多いので熱中症に注意し、こまめに水分補給してください。
キンムトー林道

キンムトー入り口に設置してある看板が汚れていて、見えにくい状態だったので清掃作業しました。 洗車用の洗剤とタワシで、汚れを落としています。

清掃前は、近くに立ち寄らないと見えなかった看板が、清掃後には撮影している姿が看板に映る程きれいになりました。作業後、林道を走行しながらでも看板の文字が見えるのか確認しました。
これでキンムトーを通り過ぎてしまう方は少なくなりそうです。
硫黄山


硫黄山は北向きの風が吹いていて、いつもと違う噴煙が立ち込めていました。噴気口付近では、いつもより若干ではありますが水量が多くなってしました。
これからの時期、サンダル等で足下を覆う事が出来ない履き物で訪れる方が多くなると思われます。 流れ出ている水も高温ですので、足下には十分注意してください。
屈斜路湖畔林道

屈斜路湖は波も穏やかでした。

外れて無くなっていた注意看板を設置しました。

看板の文字が見えなくなっていた看板がありました。

新しい看板を設置しました。

鳥獣保護区内にタヌキが居ました。 警戒心が強く、近寄る事が出来ず写真を撮りましたが、何処に居るか解りますか?

林道にある黒い点の様に写っているのがタヌキです。
この日もオジロワシに2度遭遇しましたが、林道の木々が新緑を益し生い茂り、上空を優雅に飛ぶ姿を写真におさめられませんでした。
2013年7月20日(土曜日)晴れ 
摩周湖~キンムトー林道~農場前湖畔~硫黄山~屈斜路湖畔林道
 摩周湖に向かう途中で、流れていく霧を見ました。 この景色は圧巻でした。
摩周湖
 摩周湖は案の定霧がかかってました。 でもこの霧はすぐに晴れました。


摩周岳歩道から見える雲海と阿寒の山並み。 白樺の木の間から。オニシモツケの群生と一緒に。
 歩いているとどんどん霧が晴れてきました。 奥の霧は滝霧のようでした。
 今月から環境省発注の歩道整備が始まり、このような看板が掲示されています。 登山客の皆さんはご注意ください。
 現在、摩周岳歩道はこのように草刈が繁茂し、少し歩きにくいと思います。 朝は特に露で濡れていて、ズボンがすぐに濡れてしまいますので、 防水性のあるもので行くことをおすすめします。
 チシマアザミ(花言葉:触れないで)
 オオカサモチ(花言葉:なし)
このチシマアザミとオオカサモチはいつもセットで同時期に咲きます。 摩周岳までの道のりをにぎやかにしてくれていますよ。
硫黄山
 硫黄山はとにかく暑いです。 のぼせないように水分補給をしていってください。
 クルマユリ(花言葉:純潔 多才な人)
 オオウバユリ(花言葉:威厳、無垢)
このオオウバユリは蕾部分が鹿の大好物なようで、かじり取られたあとをよく見かけます。 今年はこの林道でまだ鹿を見かけていませんが、かじられたものは見かけました。 鹿がいる証拠というところでしょうか。 鹿から免れたものだけ、こうして開花できるのです。
 倒木があったため処理してきました。
2013年7月15日(月曜日)晴れのち曇り一時雨
摩周湖~キンムトー林道~農場前湖畔~硫黄山~屈斜路湖畔林道
摩周湖

摩周岳歩道の定点撮影を行っている場所で、夏を告げる花「ヨツバヒヨドリ」が咲き始めました。 この日、朝から晴れて気温は20度。午後から天気が急変する予報が出ていました。 これから9月上旬くらいまでの間、摩周岳では急な天候の変化が起こりやすいので、天候に関する情報、及び雨具の準備は万全に!
硫黄山

この日は3連休最終日でしたが、多くの観光客の方が訪れていました。 噴気口付近は高温ですので、気を付けてください。
屈斜路湖畔林道

車やボート等が進入出来ないよう説明が書いてあった看板が無くなっていました。 後日、新しい看板を設置します。

タモギタケが大量発生していました。これだけ多く見たのは初めてです。

倒木があったので、安全に走行できるよう処理しました。

文字が薄くなっていた看板を新しいものと交換しました。
作業終了後、少し走行した場所で「オジロワシ」に遭遇しました。 あまりの美しさ・雄大さに見とれてしまい、カメラに納める事ができませんでした。

林道を抜け、辺りを見渡すと空が真っ黒い雲で覆われ始めました。

森林事務所に到着した頃には大粒の雨が降ってきました。 弟子屈地域において、雨が降る前兆としてこの様なものがあります。 硫黄山では、横にある「ぼうし山」「かぶと山」に雲がかかり硫黄臭が強くなる。 摩周岳歩道では、風向きが変る・美羅尾山に雲がかかる…などありますので参考にしてみてください。
2013年7月14日(日曜日)曇り
摩周湖~キンムトー林道~農場前湖畔~硫黄山~屈斜路湖畔林道
摩周湖

第一展望台では真っ白な霧でしたが・・・

摩周湖の入り口付近ではオニシモツケが咲き始めていました。(花言葉:ほのかな恋) この花も濃いピンク、薄いピンク、白っぽピンクと様々です。別名「高原の女王」の名にふさわしい花。 これから見頃です。
摩周湖第三展望台

駐車場手前で雲海を撮影。パノラマにしてみました。(写真をクリックすると大きくなります。)

第三展望台にて摩周湖の撮影。ここまで見事に湖面が見えずに雲?霧?で 真っ白で山だけ見える状態なのは初めて見ました。かなり感動しました。(写真をクリックすると大きくなります。)
キンムトー林道

シャクナゲ(花言葉:威厳・荘厳・危険・警戒) 花言葉が言い表しているのは「熊」でしょうか…。この辺りは、確かによく出る模様です。

タモギダケ 免疫力がアップし、がんの予防にいいんだそうです。
農場前湖畔

以前打ち込んだ杭を目立つように赤に塗ってきました。
硫黄山
とても高くて細いヒールの靴で歩いている方がいました。 ここはその靴では太刀打ちできる場所ではないので歩きやすい靴で行かれることをおすすめします。
屈斜路湖畔林道

釣り客が増えると、こうしたゴミも増えてきます。かなりマナーを守ってくれる方は増えたのですが、 ごく一部のマナーを守れない方がいることにより、林道を閉鎖せざる得ないことになるため、 マナーを守り遊んでほしいと思います。こうしたゴミが熊を人へと近づける原因にもなります。
2013年7月13日(土曜日)晴れ

摩周湖~キンムトー林道~農場前湖畔~硫黄山~屈斜路湖畔林道
摩周湖

晴れた摩周湖。湖面に風があるのですが、それでも空がぼんやりと映り、これもきれいな摩周湖の姿です。 気温は高めでしたが、ここは気温も低く、少しは暑さをしのげます。

オニシモツケの花のつぼみです。この花が咲くと、夏が来たと感じます。

この歩道でもよく見かける、笹の点々・・・。これは、ホソハマキモドキガの幼虫が作った食痕です。 まだ葉が丸まっているときに食われたので、広がった時にこうなるというわけです。

私たちはこの点々から下が切り取られた状態を「入場券の半券を持って行った」と言っています。 森へのチケットみたいですよね。
硫黄山

この時期の硫黄山は背景に雲が入ることが多く、蒸気なのか雲なのか見分けがつかないことがあります。 上が雲、下が蒸気です。ここはとても暑いです。
屈斜路湖畔林道

以前見つけたキツネの巣穴ですが、ここはまだ使われているようです。只今お出かけ中のようです。

林道に葉が散っているのかと思ったら、どうやら種のようでした。 ヤチダモだと推測されますが林道を広く緑色に染めていました。 これだけ種を散らすということは、今年のヤチダモの結実は豊作なのでしょうか?
2013年7月7日(日曜日)晴れ
摩周湖~キンムトー林道~硫黄山~屈斜路湖畔林道
摩周湖

晴れた摩周湖ですが、少しもやがかかった感じがしました。登山客もとっても多かったです。 皆さんには水分補給を心がけるようお声掛けをしました。

アカツメクサ(花言葉:勤勉・実直)

この時期、ルリシジミという蝶をよく見かけます。羽を広げると薄い紫色がとてもきれいです。
キンムトー林道

キンムトーは最近観光客も増えましたので、ごみが落ちていないかのチェックをしています。 ゴミ、特に生ゴミは新世代ベアーズと呼ばれている人を恐れないクマを作る原因にもなっています。
硫黄山

非常に暑かったこの日。駐車場から少し歩くので、油断せずに水分をしっかり取ることをお勧めします。 硫黄山はさらに暑くなる場所です。
屈斜路湖畔林道
イタドリの群生する見通しの悪い道があります。草刈りをしてきました。
 作業前 作業後
 作業前 作業後

林道縁に転がっていた転石をどかしてみようと試みましたが微動だにしませんでした。 走行時、この石を避けるため、路肩の際を走行しなければなりません。くれぐれも気を付けて走行願います。
2013年7月6日(土曜日)曇り 
摩周湖~キンムトー林道~硫黄山~屈斜路湖畔林道
摩周湖

霧が晴れる瞬間の摩周湖です。摩周湖の霧が晴れる瞬間にお願い事をすると叶うと言われています。 たまたま居合わせた観光客の方にそれを話すと、「そういうことなら!」と一生懸命お願い事をしていました。 めまぐるしい変化を見せるのはやっぱり霧の時ですね。

摩周岳へ入林する方へのお願い。 歩道入り口に入山届があります。そこに署名をしてから入山してください。

朴の木
花が咲いています。 葉っぱは殺菌作用があるので郷土料理などに使われる。お皿として使われていた時代もあったそうです。 材は堅く、水に強いため、包丁の柄やまな板に利用されたり、加工しやすいことから、日本刀の鞘にも用いられるそうです。

ウラジロタデ(花言葉:なし)
諺の蓼食う虫も好き好きのあのタデです。虫食わないようです。

ヤマブキショウマ(花言葉:さわやか)

ヒオウギアヤメ(花言葉:物思い)

エゾノマルバシモツケです。特徴はこの丸い葉っぱです。
キンムトー林道

葉がピンクになるミヤママタタビです。こちらには猫が反応を示さないんだそうです。 マタタビを調べてみるまで、葉が白い方は、鳥に糞尿をかけられやすい葉っぱなのだと思っていました。
硫黄山

観光に訪れた方が、「どうしても手をかざしてみたくなるベスト1」の噴気孔です。 100℃近くあるので手を入れないよう注意して下さい。
屈斜路湖畔林道

巡視をしていると林道縁からボートを降ろしている人がいました。 動力船によるボートの乗り入れは仁伏斜路か屈斜路ウオータースポーツ交流公園からと定められています。 屈斜路湖畔林道からの動力船乗り入れは、植生の回復や保護を目的に規制していることから、趣旨をご理解のうえご協力をお願いします。

少し前までは無傷の老木でしたが、野鳥の仕業でしょうか? 楽器のようになってました。

古い看板でしたが、退避地点を知らせるものだったため杭を打って立て直してきました。 作業の様子と、直った後の写真です。
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