2009年8月
2009年8月31(日曜日)曇り 
小熊出没注意
摩周湖

摩周湖はよく見えました。 毎回毎回見ていますが、摩周湖の雰囲気はその時々で違うものだなと思います。

サラシナショウマ(晒菜升麻):キンポウゲ科 若葉を、茹で水でさらしてアク抜きし、おひたしなどの山菜料理にしたところから 「晒し菜升麻」という名がついたという。

7月4日のブログに載せたベニバナヒョウタンボクの実。 ヒョウタンの名のとおりの形になっています。

26名の団体さんに遭遇しました。 早い人は5時、6時頃にスタートしているそうです。頭が下がります。
硫黄山

硫黄山の噴気孔。 カキ氷のレモンのような色をしていますがニオイはおおよそレモンとはかけ離れたニオイです。 噴気孔のお湯にさわろうとしている観光客の方には「やけどに気をつけてください」と声をかけています。

ガンコウラン(岩高蘭):ガンコウラン科 高い岩場に生えるランという意味だが、ラン科の植物ではないという。では何故?
屈斜路湖畔林道

台風が近いと言うこともあって危険なものがないか見てまわりました。 すると、大きな石が2つ、何とも頼りない木に寄りかかるようにしているのを見つけました(藻琴山側口より2.9km地点)。
これはさすがにどうすることも出来ませんので、署に報告して対応してもらうことにしました。 自然の中の林道には隠れた所に、こういったものがありますよとお知らせすることも私たちの役目ですが、 通行するときは危険がないか、前方だけでなく頭上、周囲の状況も十分注意してください。
2009年8月29(土曜日)曇りのち晴れ 
景色も登山客も倒木も一期一会です
摩周湖~硫黄山~屈斜路湖畔林道~農場前~池の湯
摩周湖

朝は霧がかかっていた摩周湖も・・・。

2時間後には霧が晴れていました。 霧の日も、晴れの日も同じ景色は二度と見られません。 行きかう登山客と同様、景色も一期一会なんですね。

エゾリンドウ(蝦夷竜胆):リンドウ科 漢方で、煎じ薬にしたものを「竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ)」と言い、膀胱炎・尿道炎に服用する。 竜胆「リュウタン」が訛って「リンドウ」と呼ばれるようになったという説。北海道に多い竜胆だから「エゾリンドウ」。

摩周湖第1展望台から3,1km地点にて愛知県からいらした登山客と談笑。 マナーガイドをお渡ししました。
硫黄山

風向きによって変わる蒸気。これもまたその時々で変化があり、毎回毎回違います。
屈斜路湖畔林道

以前ユニック車があったところにまた別のユニック車がありました。 ボートを釣って直接湖においているのだと思います。 トラックを固定した後がありました。この場所から船を発着することはできません。 動力船・無動力船とも所定の場所(屈斜路湖ウオータースポーツ交流公園及び仁伏斜路)で受付の手続きをしてください。 動力船は、公共発着場所を使用してください。

ゲンノショウコ:フウロソウ科 下痢止めなどの効果があるとされ、その効果がすぐにあらわれ、現に効く証拠があると言うことから「現の証拠」と名付けられた。

藻琴山側口から20km地点。 クルミの木が約5m上の所から折れ、林道にかかった状態で倒れていました。

細かい枝から払って、取除いていきました。

林道を通るのに支障はなくなりましたが十分注意してください。

藻琴山側口から20.5km地点。こちらも約4m上の所から折れて、道路に落ち、道をふさいだ状態で発見。 一番太い所で直径20cmどの木でした。 分割して処理し、道を確保することが出来ました。

何が起こるかわからない林道です。 こんな倒木に出会うのも、ハプニングが起こるのも、皆含めて一期一会ですね。 ただ、誰も通りかかっていない時で良かったと思いました。 くれぐれもスピードダウンして周囲の状況を確認しながら安全運転で走行してください。
2009年8月23(日曜日)曇り 
お天気の神様に近い場所
摩周湖~硫黄山~屈斜路湖畔林道~農場前湖畔~池の湯巡視
摩周湖

湖よりも空の方が印象に残る日でした。

面白い雲を発見。孫悟空が乗っていそうです。

西別岳の向こうに平らな台の上に乗ったような入道雲。 定規で引いたようにまっすぐです!

所により晴れ、所により曇り、所により雨です。 こんな光景が1枚の写真でおさまるのは眺めのいい摩周湖の展望台ならではです。 雨雲があちこち移動し、雨が降ったかと思うと晴れて、晴れたかと思うと雨。 まるで神様がいたずらしているかのように見えました。

雄阿寒岳、雌阿寒岳が「第一展望台3.1km」地点からきれいに見えました。 「阿寒のGSSの皆さ~ん!」と思わず叫んでしまいました。 そこで同じGSS仲間が頑張っていると思うと元気が出ます。
硫黄山

硫黄山の赤いススキはちょっと有名らしいです。 今年は何故かそれがピンクになっています。 酸性の強い土壌のせいという説があるようですが、何か変化があったのでしょうか。
屈斜路湖畔林道

倒木が多かった昨日に続き、今日も念入りに見て回りました。 やはり倒木がありました。 雨が続いた後は気をつけないといけません。

いよいよ秋に。葉が赤くなっています。 他の木も黄色や茶色に変わってきています。
2009年8月22(土曜日)晴れ 
青い湖と青い空
摩周湖~硫黄山~屈斜路湖畔林道巡視
摩周湖

よく晴れた摩周湖。風があり、波が少し高いようでした。

登山道入り口の入山届けに記入する登山客。 正面からも写真を撮らせてもらいましたが、この方がお二人の雰囲気がよかったのでこちらを選択しました。

上空を旋回するトンビ。青い空がきれいです。

弟子屈町の子ども達数人が頂上目指して登っていました。
硫黄山

硫黄山でも空がきれいでした。まだまだ観光客の方がたくさんいました。
屈斜路湖畔林道

台風のような雨風の後だったので、慎重かつ念入りに巡視し、道路脇や道路中央に落ちた木、枝を取除いてきました。結構落ちていました。

一瞬、私たちをドキッとさせた動物の糞。 近くで見ると、それは馬の糞でした。

蹄のあとも発見。 林道でホーストレッキングをしたのか、脱走馬がいたのか、それとも野生馬がいたのか・・・。 その姿は見ませんでした。糞と蹄の大きさから道産子位の大きさの馬と思われます。

屈斜路側口から1.2km地点にて倒木数本を発見。

作業後です。 かなりの量の枝を払い、車が通れるようにしました。
2009年8月16(日曜日)曇り 
林道を念入に走って見つけた倒木たち
摩周湖

霧の摩周湖。この日は一段と視界が悪い日でした。 湿気があり、蒸し暑さも感じましたが、場所によっては寒いと感じることもありました。

摩周湖第1展望台から1.8km地点の登山道にあったエゾシカの骨。 骨をここまで運んできたのはおそらくキツネの仕業では?と思います。
硫黄山
以前見つけた穴をふさぐことに。 国立公園なので、手当たり次第に埋めればいいというわけには行かず、慎重に作業をしました。



埋め終えた穴。 それでもまた穴が空くかもしれませんのでここを通るのはおすすめできません。
屈斜路湖畔林道
屈斜路側入口から入ろうとすると、社団法人 林道安全協会の方と出会いました。 情報交換をしてから林道パトロールへ。


2009年8月15(土曜日)晴れのち曇り 
お盆と観光客とタイヤ
摩周湖

ヨツバヒヨドリが咲き誇る摩周湖。摩周岳は雲で覆われていました。

登山をする時はこの登山口にある入山届けにご記入をお願いしています。

入口から数10mの所の看板周辺のロープが切れていたりたるんでいたりしたので、張り直しました。

エゾセミ(北海道~九州に分布し、7~9月に発生するセミ)。

ハンゴンソウ:キク科 「反魂」とは魂を呼び戻すこと。葉の形が手を広げて下を向くので、幽霊の手を連想して名付けた説と、死者の魂をよみがえらせる薬効があった薬草だったと言う説がある。お盆に咲くあたり何とも怪奇的・・。
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摩周湖第1展望台から1.8,m地点過ぎにある登山道最初の試練の急な坂。 登る時は「心臓破りの坂」下りるときは「爪先破りの坂」になります。石が多いので足をとられやすい所です。
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摩周湖第1展望台・駐車場は車であふれ、展望台は観光客であふれていました。
硫黄山

こちらも観光客で賑わっていました。
屈斜路湖・池の湯

先週はなかったこの鎖。この効果あって、車は1台もいませんでした。
屈斜路湖畔林道

林道から見えた中島にボートが上陸しているのが見えました。

クッシー?発見?湖を眺めるクッシーではなく、折れた木です。 林道ではこういったものが時々楽しませてくれます。

藻琴山側入口より約4km地点のボートを引きずった跡。

ロープを張って、これ以上侵入させないようにしました。

林道を出たときに、パンクに気づく。 指示を仰ぎながら女二人でタイヤ交換を行いました。意外と大きなとがった石が刺さっていました。
2009年8月9日(日曜日)曇りのち晴れ 
紅葉が始まった屈斜路湖畔林道
摩周湖

霧の摩周湖。第1展望台には観光客、登山道には登山客がこんな天気でも来ていました。

ガイドブックを手渡し、啓蒙活動を行っています。
実はこの時、少し前に黒い犬とダルメシアン風の犬を見かけましたが、下山してきたこの方はその犬を見なかったと言っていました。 犬たちは登山道から外れたのかもしれません。 所有者が登山客のなのか、犬だけでふらりと散歩に来ていたのかは分かりませんが、登山道に犬を連れて行くのは、本当はいけないのです。 犬が、人間をやり過ごそうとしていた熊を見つけてしまって危険な状態に陥ることがあるからです。 私は正直、黒い犬を見たとき子熊かと思い、一瞬ドキッとし、嫌な汗をかきました。

キンミズヒキ:バラ科 由来は、ミズヒキは「水引」の意味で、黄色い小花を細長く穂のように咲かせる姿を「金色の水引」に見たててこの名前がついた。

ハッポタカネセンブリ:リンドウ科 八方尾根だけに生えている変種で、千回煎じてもまだ苦いという意味からついた。

ツリガネニンジン:キキョウ科 花の形が釣鐘形で、白く太い根が人参の形に似ていることからついた。

トウゲブキが咲き誇る登山道(第一展望台から3.1km地点より数m)

昨日、ここにいた車とボートは、車が1台、ボートは3隻になっていました。 そして、その車の窓や、ポートにはこの紙がはってありました。 所有者の迷惑になるようなことはやめましょう。
屈斜路湖畔林道はすでに秋の色になってきています。 葉の色はかすんで、木によっては紅葉が始まり、落葉がはじまっているものもあります。 木は正直だなと感じました。 最近はお天気がよいので、林道にはこれと言って異常な箇所はありませんでした。
2009年8月8日(土曜日)晴れ 
アブが喜ぶ暑さになりました
摩周湖

無風で完全なミラー摩周湖。

山々が湖面に映えている摩周湖を逆さまに撮影しました。 こんなにはっきり写るのは珍しいです。

登山客の方にはマナーガイドを配り入山届けに名前を書いていただくようお願いをしています。

ミヤマトリカブト:キンポウゲ科 深山に生え、花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているためこう呼ばれる。

アマニュウ:セリ科 食べると甘く、またアイヌ語で「にゅう」と呼ぶことからつけられたと言う説。
硫黄山

先月ふさいだ穴が以前より大きくなって陥没していました。 大きな石を入れることでこれ以上の陥没を防ごうとしましたが、砂がどんどんこぼれていっているので難しいかもしれません。

ロープのたるみ。先々週はビシッとはってあったロープがすごくたるんでいました。 駐車場の方の話だと、熱でたるんでしまうのだそうです。
池の湯


車が2台、湖岸にはボートが6隻止まっていました。

この看板は物干し竿ではありません。
農場前屈斜路湖畔

湖岸で花火をしたあとがありました。 バケツや花火の入った袋が転がり落ちていました。 使用後の花火は見当たらず、バケツが転がり落ちていたところを見ると、持ってかえったとは考えにくく、湖に投げ捨てたのではと考えられます。 ゴミは回収してきました。

アカウシアブ。 名のとおり、牛や馬の血を吸う赤褐色の日本で最大のアブ。 メスは水辺の草の葉に産卵して幼虫は湿地や溝のなかで生活し、ミミズなどを食べる。 血を吸うのは蚊と同じでメス。
硫黄山と登山道、林道とアブがたくさん飛んでいました。 中でもスズメバチにそっくりなアカウシアブと言う大きなアブがいます。 留まっているときは、その違いが分かりますが、ぱっと見はそっくりなのでうかつに手を出せません。 アブなら追い払わないと刺されてしまいますし、スズメバチなら追い払ったらとんでもないことになります。 対処が真逆なこの両者。この時期、ご注意を・・・。
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