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北海道森林管理局

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    2020年11月

    知床半島発!ウトロ羅臼GSS通信

    知床!ウトロ・羅臼GSS通信

    令和2年11月30日(月曜日)最終日

    道道知床公園線の岩尾別橋ゲートが12月1日から冬季閉鎖となるため、本日は木下小屋に設置してある羅臼岳の入林簿の回収を行いました。
    今年度、この岩尾別登山口からの入林者数は2184組3834名でした。

    昨年度の2439組4655名と比べると少し減少した印象はありますが、このコロナ渦の中でもたくさんの方が来てくださいました。
    また、知床連山縦走路の利用者は178組368名でした。

    そしてコロナウイルスの影響の中、入林者の内訳は単独での利用が非常に多く、バスなどを利用する団体ツアーがほとんどなかったのが令和2年度の特徴でもあります。
    木下小屋

    早いもので本日が今年度のGSS活動の最終日となりました。
    知床半島内の国有林を日々パトロールし、たくさんの人や動物や植物に出会い、知床の今をブログで発信してきました。

    いままでブログを見ていただいた方をはじめ、お世話になった関係者の皆さん、パトロール中にお会いした皆さん、ありがとうございました!
    知床連山

    令和2年11月25日(水曜日)イチイの森防鹿柵補修

    本日はオシンコシンの滝近くにあるイチイの森と呼ばれる森林内に設置している防鹿柵の補修を行いました。 

    先日の降雪による雪の重みで樹木が2本まとめて柵の上に乗っかってしまいました。
    もたれ掛かった倒木をすぐに除去することが難しいため、取り急ぎ動物の侵入ができないよう応急的な補修を行うことにしました。
    先日の降雪による雪の重みで樹木が2本まとめて柵の上に乗っかってしまいました。

    木がもたれ掛かったことにより、少し低くなった柵の真横に生える木には新しいヒグマの爪痕がたくさんついていました。
    もしかすると、この爪痕は柵内への侵入を試みたものかもしれません・・
    木がもたれ掛かったことにより、少し低くなった柵の真横に生える木には新しいヒグマの爪痕がたくさんついていました。

    大きな倒木はそのままの状態で、低くなった柵に新たにプラスチック製の網を継ぎ足していきます。
    大きな倒木はそのままの状態で、低くなった柵に新たにプラスチック製の網を継ぎ足していきます。

    元々ある金網とプラスチックの網を結束バンドで要所を何カ所も留めていきます。
    大きな倒木はそのままの状態で、低くなった柵に新たにプラスチック製の網を継ぎ足していきます。

    倒木の部分には切り込みを入れて新しい網をなんとか張ることができました。
    これで、動物の侵入が防げ、樹木が守られていくことを祈ります。
    倒木の部分には切り込みを入れて新しい網をなんとか張ることができました。

    本日は他にも一カ所、柵の上にもたれ掛かった倒木の処理を行いました。
    こちらはロープを使い、ひっぱりながら柵の横に落とす処理を行いました。
    本日は他にも一カ所、柵の上にもたれ掛かった倒木の処理を行いました。

    令和2年11月24日(火曜日)岩尾別防鹿柵補修

    雪がちらつく寒い日でしたが、本日は岩尾別エリアに設置された防鹿柵の簡単な補修を行いました。
    この作業は根雪になる前に終わらせないと、壊れた柵の箇所から積雪を利用して鹿が侵入してしまい、防鹿柵の効果がありません。

    雪をふみしめ、柵へ向かいます。
    雪をふみしめ、柵へ向かいます。

    切れてしまった柵上段の金網部分には針金を継ぎ足して補修していきます。
    切れてしまった柵上段の金網部分には針金を継ぎ足して補修していきます。

    金網の中段で切れてしまっている所は結束バンドをつなぎ合わせて補修を行います。
    今年は大きな台風や大雨で防鹿柵への大きな被害はなかったものの、このような小さな補修は毎年どこかで発生するので日々の巡視では細かくチェックし、緊急性のないものはシーズン終わりにまとめて修繕を行っています。
    金網の中段で切れてしまっている所は結束バンドをつなぎ合わせて補修を行います。

    令和2年11月12日(木曜日)ミズナラの幼木

    昨年は、ドングリが大豊作だったため、ドングリを食物とする森の生き物たちにとっては過ごしやすい冬だったと思われますが、今年のドングリは不作でした。
    昨年大量にドングリが落ちた木ほど、今年は皆無といっていい程実がなりませんでした。

    ドングリ調査結果はこちら https://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/siretoko/donguritop.html

    ミズナラのある森の中では、昨年落ちたドングリが発芽して育った幼木が沢山見られます。
    少し雪の降った森の中。紅葉して枯れる直前の幼木がいくつもあります。
    ミズナラのある森の中では、昨年落ちたドングリが発芽して育った幼木が沢山見られます。 少し雪の降った森の中。紅葉して枯れる直前の幼木がいくつもあります。

    いろいろな色になっている幼木です。葉は2枚。
    いろいろな色になっている幼木です。葉は2枚。

    枯葉色。葉は3枚。
    枯葉色。葉は3枚。

    まだ緑が残っている。葉は4枚。
    まだ緑が残っている。葉は4枚。

    色の変わり始めのキレイな色合い。葉は5枚。
    色の変わり始めのキレイな色合い。葉は5枚。

    葉の枚数が多い幼木ほど元気に見えました。

    令和2年11月5日(木曜日)どんぐりトラップ回収

    本日は10月29日に終了したミズナラ結実調査のために設置したシードトラップの回収をおこないました。
    トラップは一本の調査木に3つ設置しており、岩尾別エリアの45トラップ(調査木15本)を回収します。
    本日は10月29日に終了したミズナラ結実調査のために設置したシードトラップの回収をおこないました。

    回収されたトラップは背負子に積み込みゆっくりと山を下ります。
    鉄ピンを使用しているシードトラップは写真のようにたくさんあると決して軽くはありません。
    回収されたトラップは背負子に積み込みゆっくりと山を下ります。

    事務所に持ち帰ったシードトラップは穴あきなどの修繕箇所のチェックをしながら日干しし、無事だった物は倉庫に保管し、破れなど破損があれば手作業で修繕を行います。
    事務所に持ち帰ったシードトラップは穴あきなどの修繕箇所のチェックをしながら日干しし、無事だった物は倉庫に保管し、破れなど破損があれば手作業で修繕を行います。

    令和2年114日(水曜日)ウトロ東防鹿柵の補修

    本日は我々、知床GSSの事務所がある斜里町ウトロ東エリア内の防鹿柵を修繕してきました。
    柵の外側に立っていた樹木が根こそぎ倒れた際に金網の下側にあった根が浮き上がり、網がめくれ上がっていました。

    画像では赤い矢印の高さにめくれ上がっています。
    このままだと、キツネ位の小動物が自由に出入りできてしまいます。
    画像では赤い矢印の高さにめくれ上がっています。

    金網に張り付いてしまった根の部分を一本ずつ慎重に手鋸で切断していき、浮いた金網を元の位置に戻す処置をしましたが、金網部分を完全に元に戻すには更なる処置が必要なため、応急処置として大きな木を置いて動物が侵入できないようにしました。
    金網に張り付いてしまった根の部分を一本ずつ慎重に手鋸で切断していき、浮いた金網を元の位置に戻す処置をしましたが、金網部分を完全に元に戻すには更なる処置が必要なため、応急処置として大きな木を置いて動物が侵入できないようにしました。

    肝心の倒木の方はこれ以上倒れる気配がないため、経過観察として本日の作業は終了です。
    肝心の倒木の方はこれ以上倒れる気配がないため、経過観察として本日の作業は終了です。

    お問合せ先

    計画保全部計画課
    ダイヤルイン:050-3160-6283