2015年9月
2015年9月27日(日曜日)
英嶺山の巡視
今日は羅臼市街地の裏手にある英嶺山の巡視へ行ってきました。 英嶺山の標高は521メートル。登り1時間半、下り40分程で行けるお手軽な山として地元の人に親しまれていす。

登りはじめてしばらくすると、羅臼の市街地が眼下に見下ろせます。

ルートの途中には四ツ倉沼というひっそりとした雰囲気の小さな沼があって、今日はたくさんのトンボが飛んでいました。

熊見台からは湯の沢の集落が見下ろせます。

休憩中、ミヤマクワガタのメスがノソノソと移動中でした。

歩道の様子です。 毎年、羅臼山岳会と合同で笹刈りを行っていることもあり快適に歩けます。

今日の山頂です。 残念ながら濃い霧の中となってしまいましたが、 天気がいいと、知床連山や国後島、標津方面の山々を望むことが出来ます。

今日の花 ナギナタコウジュ
2015年9月20日(日曜日)
ポンホロ沼の巡視
今日はポンホロ沼への巡視です。

前日に降った雨の影響で、ポンホロ沼へ向かう途中の涸れ沢では久々に水が流れていました。

こちらも雨の影響で前回に来たときよりも水かさが増し、沼は少し大きくなっていました。

元々、ポンホロ沼として水が張っていた沼の中でも淵の辺りではハッカのお花が咲いていました。 葉っぱを触って匂いを嗅ぐとさわやかなハッカの匂いが楽しめます。

沼のほとんどの所はヒメシダが青々と茂っていました。

シマリスが森の中を駆け抜けていました。 今年のポンホロ沼の森ではどんぐりはあまり落ちていないので、どんぐりを探し回っていたのでしょうか?
秋風爽やかなポンホロ沼周辺では、きのこが見頃でした。



2015年9月17日(木曜日)
ミズナラ堅果調査
本日は第一回どんぐり回収の日です。
 先週、知床世界遺産地域内のイダシュベツ地区(10本)と岩尾別地区(15本)のミズナラに設置した シードトラップに落ちたどんぐりを回収していきます。
 どの位どんぐりが入っているでしょうか? 各トラップを手分けして回収していきます。
 このトラップには入っていませんでした。 落ち葉を除いて重石をおいて次週に期待しましょう。
 本日は雨模様でした。 森全体がしっとりしていました。
  森には色々なキノコが育つ季節となりました。
  回収したどんぐりは事務所へ戻って計測を行います。
今週トラップに落ちたどんぐりの総数は先週より減って9個でした。 この回収した9個の他に、樹上でリスなどの動物が食べた物かと思われるどんぐりの殻のかけらや食べかけた跡のあるものもが見受けられました。 これらは計測不可と判断し、回収は行いません。 今年のどんぐりはトラップから回収される前に動物のお腹に消えていっているようです。
昨年の第二回どんぐり回収した個数は754個でした。 来週の第三回目の回収は一体何個のドングリを回収できるでしょうか?
2015年9月14日(月曜日)
羅臼湖巡視
本日は羅臼湖の巡視です。
 知床峠から望む羅臼岳。 羅臼湖には駐車スペースはありません。 羅臼湖へ行かれる方は知床峠から徒歩か、路線バスやタクシーなどを利用してください。 3キロ程先の羅臼湖入口へ向かいます。
  羅臼湖入り口から進んでまもなくの所で写真のように、雨が降った翌日は特にぬかるみが深い場所が数カ所あります。本日、スニーカーや登山靴で羅臼湖まで行かれている方が何組かいらっしゃいました。 植生保護の為、長靴の着用をお願いします。 ぬかるみを避けて歩道の脇を歩かず、道の中央を歩きましょう。
 三の沼から羅臼岳を望む。 風があり三の沼に逆さ羅臼岳は映りませんでしたが、夏から秋へ移り変わる様子を見ることが出来ました。
 羅臼湖歩道でよく見かけるのはエゾアカガエルですが、 とても小さなアマガエルがぴょこぴょこ歩道にでてきました。 オタマジャクシの頃の尻尾の痕跡がみられました。
 四の沼です。 紅葉が少しずつ始まってきた様です。 水面がキラキラと反射して綺麗でした。
 本日の羅臼湖です。 入林者は7組14名でした。
2015年9月11日(金曜日)
どんぐり回収
本日は第一回どんぐり回収の日です。
 先週設置しましたシードトラップに落ちたどんぐりを回収していきます。
 シードトラップに多く入っていたのは、オオバボダイジュの実ばかりです。 どんぐりを見落とさないように慎重に探します。
 今週は、イダシュベツ地区(10本)と岩尾別地区(15本)の2箇所合わせたミズナラの 木からトラップに落ちたどんぐり総数は16個でした。
大豊作となった昨年の第一回回収日は偶然にも同じ日の9月11日で、収穫数は 920個でした…。大豊作の翌年は少ないのでしょうか?
今年は6月の日照時間が少なかったのが気になります。 ミズナラの成長に影響があったのでしょうか?
 前回は調査の始まった平成元年に図って以来、調査木の胸高直径を輪尺で計ってきました。
 大きい木は直径巻き尺を使い図ります。 平成元年の時に比べると、大体6センチから10センチ程の成長が見られました!
  調査木の森にはホコリタケが沢山生えていました。 ホコリタケは黄色い胞子が飛び出てきます。 見かけるとついつい突いてしまいます。
2015年9月7日(月曜日)
羅臼側海岸線の巡視
今日は羅臼側の相泊~観音岩までの巡視を行いました。
 羅臼の昆布漁シーズンは終了し、ほとんどの番屋は撤収して寂しい浜ですが、 何軒かの番屋では製品加工のための作業が行われていました。 番屋の前を横切らせてもらう際は作業の邪魔にならないよう、浜の端を歩きましょう。
 巡視の際に渡る2本の河川(カモイウンベ川、クズレハマ川)にはカラフトマスが遡上を開始していました。
 防水カメラで遡上の撮影にチャレンジしてみました。 少し見切れてしまいましたが、「せっぱり」がかっこいいオスのカラフトマスの撮影に成功です!
今日のお花
 ミソガワソウ
あちこちで群落が見られ、異臭を放っていました。
 ハマナス
ほとんどは結実している中、一輪だけ開花していました。
 ひとけのない番屋の前にキタキツネがくつろいでいました。
 川の近くでは別のキタキツネがうろうろしていて、なんと!自ら水の中に飛び込んでお魚を捕獲し、 カラスに狙われながらも、重たそうにくわえながら何処かに消えてしまいました。
2015年9月5日(土曜日)
羅臼岳羅臼温泉歩道(登山道)草刈り
本日は羅臼岳羅臼温泉歩道(登山道)の草刈りを行いました。
 入口から「木隠れの滝」上部までの草刈りを重点的に行いました。
 柔らかい草は手鎌で刈っていきます。
 作業前
勢いよく伸びた草が道をすっかり覆い隠してしまっています。
 作業後
本来の道幅を取り戻し、すっきりしました。
本日見かけたお花達
 カワミドリ
 アカソ
2015年9月3日(木曜日)
どんぐり調査シードトラップ設置
知床森林生態系保全センターでは、平成元年よりミズナラの堅果(どんぐり)の結実調査をおこなっております。 GSSも調査に関わって3年目となりました。
大きさ1平方メートルのシードトラップを調査木1本につき3つ設置し、落下時期に当たる9月から10月にかけて落ちてくるどんぐりを毎週回収し、個数と、サイズ、重量を計測していきます。
昨年は調査開始(平成元年)以来の最大個数を記録し、大豊作でした!
本日は、シードトラップの設置作業を行いました。 調査地は、知床世界遺産地域内のイダシュベツ地区(10本)と岩尾別地区(15本)の2箇所です。
 センター職員とGSSでシードトラップの設置場所に向かいます。
 設置の様子。
 トラップの中に入ったどんぐりが風で飛ばされないよう石を置きます。
 今年の実りは如何ほどでしょうか? 上を見上げて、調査木の結実状況を確認したいところですが、 あいにくどんぐりは目視で見つけることはできませんでした。
 トラップ設置後の帰り道、 調査地の近くに生えているミズナラにどんぐりがついているのを確認しました。 年ごとに多くなる年と少ない年があります。 次週からどの位どんぐりが回収されるのか楽しみです!
|