礼文島発!GSS活動日誌(2015)

2015年8月
2015年8月24日(月曜日)
 今日は、8時間コースの巡視及び途中にある通称「ゲンゲの丘」と呼ばれる箇所への植生マット敷設を行ないました。
「ゲンゲの丘」は公式なコースとは認められておりませんが、これまでの長年にわたる踏み込みの結果、土壌が後退し植生が荒廃してしまっています。
今回使用する植生マットは生分解性の素材で作られており、肥料も埋め込まれていることから、環境にも配慮しながら早期の植生回復が期待されます。
森林官、自然保護管理員(左)と共に、イザ出発!
 資材運びは足下に注意が必要です。 一歩一歩しっかり確認しながら歩きます。
 この日は久々の晴天。 「山の彼方の空遠く幸い住むと人のいう。」
 休憩を取って気持ちを入れ替え、やるゾウ!
 荒廃地に到着。 昨年、立入禁止としロープを張っています。
 踏み込みが多い箇所は土壌が踏み固められ、植生が入ってきてません。
 同上。ガンコウランも枝を伸ばすが根付くまでには至っていない状況です。
 まずは植生マットを固定するため番線を加工します。
 ワイヤーカッターとペンチで番線をコの字型に加工します。
 植生マットを敷き詰め、番線で固定していきます。
 黙々と作業中。
 番線で植生マットを固定している様子。
 ハンマーで番線をたたき、しっかり土壌と密着させます。
 完成。 冬場の強風等を考慮して、マットが捲れないよう石を置きました。
 今日の作業を振り返り労苦をねぎらい合う。 遙か沖合には外国航路の大型貨物船が航行していました。
 夏の晴れと言うよりも、初秋のにおいがする日本海。 礼文の短い夏も終わろうとしています。
 作業箇所付近ではガンコウウランの実がなっていました。 実は食べられます。
 華麗なチシマリンドウ。
 生命力を開花させているイブキジャコウソウ。
 秋のにおいのする澄み渡った空に映えるツリガネニンジン。
【GSSから】 今年の礼文GSSは8月28日にて終了です。 担当は礼文島生まれの菊地でした。
心やさしく忍耐強い井田森林官、そしてこの島を私以上に長く住み慣れた湯浅自然保護管理員の方々による 心温まるご指導のもと何とか無事に終えることができました。
ありがとうございました。
2015年8月7日(金曜日)
本日は礼文岳コースの状況を確認すべく、巡視を行いました。
礼文岳は礼文最高峰(標高490メートル)の山です。 前回の活動報告で紹介した桃岩展望台コースは比較的歩きやすい遊歩道といった感じですが、礼文岳コースは登山道といった感じです。
 海の近くから登り始めますが、結構傾斜のある道が続きます。 登り始めから大変ですが、綺麗な景色が広がっていました。
 コース途中、道を塞ぐように木が倒れていました。 乗り越えて歩くことも可能ですが、歩きやすさ・安全面を考慮して撤去を行います。
 手ノコを用いて倒木を切断します。 太さがあったため、手ノコではなかなか大変でした。
 処理後です。 歩きやすくなりました。
 しばらく進むと、もう1本倒れていました。この木についても撤去します。
 処理後。こちらも歩きやすくなりました。
 今回は倒木処理に時間を費やしたため、ニセ頂上で折り返しました。 ニセ頂上から見た利尻は残念ながら雲に隠れていました。
 下山途中、トドマツ林の樹林下で可憐なアリドオシラン(群生)に癒やされました。
今後もより良い環境づくりのために、マナー啓発やコースの簡易修繕等を行なっていきたいと思います。
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総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271
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