2016年8月
2016年8月28日(日曜日)
有珠山巡視
洞爺湖・有珠山地域は多くの地質遺産・自然遺産に加え、近年噴火した火山があり、度重なる噴火の試練を乗り越えた住民活動がある事、さらに、アイヌ文化や縄文文化遺産などの歴史遺産も数多く存在する事などが評価され、2009年8月に国内第1号の「世界ジオパーク」に認定されました。

ダケカンバやミズナラなどの木影の中を1時間程度歩くと樹林帯を抜け、外輪山遊歩道へ。

外輪山遊歩道からは噴火湾や、遠くには駒ヶ岳も見られます。

山側には洞爺湖サミットが開催されたホテル。一度は泊まってみたいものです。


銀沼大火口です。 1977年の山頂噴火で誕生した過去最大級の火口で、今も水蒸気を上げ続けています。

外輪山遊歩道を進むと1時間程度で、昭和新山側から出ているロープウェイ山頂駅の洞爺湖展望台へ行くことが出来ます。

展望台へ向かう最後は最大斜度45度、269段の階段がまっています。

奥に洞爺湖、眼下に昭和新山を眺めながら上がってくるロープウェイ山頂駅。 ここまではロープウェイに乗って約6分で来る事が出来るので、多くの観光客で賑わっていました。
2016年8月27日(土曜日)
狩場山巡視

狩場山のアイヌ語地名の由来は「カリン・パ・ウシ・ヌプリ(桜・群生する・山)」。
登山ルートは、千走新道コース約4キロメートル、真駒内コース約8キロメートル、茂津多コース約10キロメートルの 3コースです。

踏み荒らされていた6合目過ぎのお花畑の植生は年々蘇ってきています。

千走新道コースと真駒内コースの合流地点。
看板の奥に進むと真駒内コースです。 道迷いに注意しましょう。

歩道にササが被さってきていたので、ササ刈り作業をしながらの上りです。

南狩場山の山頂(1464メートル)から見る狩場山です。

親沼

子沼。大きさは約1メートル×1メートル程です。

道南最高峰の狩場山の山頂(1520メートル)に到着です。 ササ刈りをしながらだったので、1時間程多く時間がかかりましたが、この青空に疲れも吹っ飛びます。

山頂からは奥尻島までよく見えました。

海面から塔頂までの高さが日本一の茂津多岬灯台へはこの先10キロメートル。
2016年8月21日(日曜日)
目国内岳巡視

台風の影響でしょうか? お盆を過ぎても気温が高くムシムシする後志地方ですが、今日も元気に巡視を行います。
新見峠駐車場より右側に目国内岳方面の登山口と、左側にシャクナゲ岳方面の登山口があります。
目国内(メクンナイ)岳は目国内川の水源に位置することのようですが、アイヌ語で「メクウンナイ」は物の背後にある谷川を意味します。

4合目を過ぎると前目国内岳山頂(980メートル)に到着です。

振り返ると白樺山、シャクナゲ岳方面が見えます。

前目国内岳山頂から一旦下がり、5合目位から上りとなり「岩の門」を通過します。 門の幅は、1メートルはあるので体格のよい人でも通れますよ。

山頂が見えてきました。
山頂部の岩塊は大きく高度感と緊張感を味わえます。十分に注意し、慎重に登ってください。

目国内岳山頂(1220m)には2時間半ほどで到着です。

標識の後ろの岩も絶妙なバランスで立っています。

前目国内岳より岩内岳と岩内港が見られます。

タチギボウシ

エゾオヤマリンドウ
2016年8月14日(日曜日)
ニセコアンヌプリ巡視
本日は、道道58号線より鏡沼を経て、ニセコアンヌプリを巡視します。

鏡沼分岐より山頂方面へ。

すると大木のゲートが出迎えてくれます。 ニセコ山系は豪雪地帯で、雪の重みで折れずに曲がった木が多く見られます。

ヨツバヒヨドリ
花園第3リフト脇を上り、樹林帯へ入ります。

途中振り返ると鏡沼が見えます。 上りは霧がかかり生憎の天気ですが…

3時間程で山頂1308メートルに到着です。 山頂にある「ニセコ観測所跡」の石碑。
ニセコ観測所とは?
第二次世界大戦中の1943~1945年の冬季に零戦を使って航空事故の原因となる着氷の実験が 行われていました。
終戦直後、機体はニセコアンヌプリ山頂から谷間に投棄されていましたが、2004年に右主翼が 回収され倶知安町にある、倶知安風土館に展示されています。
興味のある方は倶知安風土館へどうぞ。

しばらくすると霧も晴れてきて、鏡沼が綺麗に見えます。

蝦夷富士、羊蹄山も美しい姿を見せてくれました。

ツルリンドウ ヤマハハコ

ニセコアンヌプリ山頂へは今日のコースの他、五色温泉登山口から約1時間50分、 アンヌプリスキー場からゴンドラ降り場より約50分のコースもあります。
ニセコヒラフスキー場からのコースは、リフト架け替え工事中の為、この夏は通行できませんのでご注意ください。
2016年8月6日(土曜日)
室蘭岳(鷲別岳)巡視
室蘭岳には夏道コース、水元沢コース、西尾根コースの3つのコースがあります。 今日は上り(夏道コース)、下り(西尾根コース)を巡視します。
登別市と室蘭市にまだがる室蘭岳。 山頂は登別市側にあり、正式名称は江戸幕府により鷲別岳とされたといいますが、登山口は室蘭市側にあり、山麓には「室蘭岳山麓総合公園」(夏場はキャンプ場や運動公園、冬はスキー場)が設置されていて、地元では「室蘭岳」の名で親しまれています。

入口の「室蘭獄登山口」の石碑。

白鳥ヒュッテ前に入林箱が設置されていますので、必ず入林者名簿への記入をお願いします。

しばらく樹林帯を上がると月日を感じる看板が・・・山火事注意です。

歩道脇に何ヵ所もお花の名札が立てられていました。 市民のみなさんの優しさを感じます。

樹林帯を抜けると2mはあるアマニュウが青空の下、いっぱいの花を咲かせていました。

そして振り返ると、室蘭市街と白鳥大橋、奥には駒ヶ岳も見えました。

山頂手前の分岐から、水元コースさらにカムイヌプリへの縦走コースもあります。 奥にはカムイヌプリも見えました。

大きな山頂標識と鐘。 お父さんに背負われた1才位の子供から70代の元気なご夫婦まで多くの登山客で賑わっていました。

オオヤマサギソウ

蛾の幼虫が食べたのでしょうか?
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