2016年6月
2016年6月29日(水曜日)
大谷地巡視

大谷地湿原は、氷河期の生き残りである大変貴重な植物「フサスギナ」があることで有名です。

大谷地は、チシマザサ及びフサスギナの群落地で、他にこのような群生の例が少なく、維持保全が重要なことから、北海道森林管理局では大谷地植物群落保護林として保全・管理に努めています。

しかしここ数年、この時期の山菜採りでの遭難や死亡事故、路上駐車やゴミの不法投棄、 タケノコを採る為に木道を外れて植生を踏み荒らす等の問題がおこっています。

今日の巡視でも数多くのゴミを拾いました。

荷物を運ぶための台車の車輪が壊れたからでしょうか? 綺麗な水が流れる小川に捨てられていました。

本来は大沼からイワオヌプリや、五色温泉へ歩ける静かなトレッキングコースなのですが、 この時期だけは捨てられているゴミの量が多くなり残念でなりません。

大沼から見るイワオヌプリ

フサスギナ

ハクサンチドリ

オオバミゾホオズキ
2016年6月24日(金曜日)
徳舜瞥山~ホロホロ山自然休養林巡視
ホロホロ山自然休養林は、支笏・洞爺国立公園に隣接し、ホロホロ山、 徳舜瞥山の麓に広がる国有林です。

昭和46年まで鉱山があったため、歩道以外にも歩道の様な所や、 廃道になった旧道がありますが、山頂へ向かう歩道ではありません。
立入禁止の看板やトラロープで規制していますので、ご注意ください。

徳舜瞥山山頂からホロホロ山山頂までは約30分です。

ホロホロ山へは、白老方面からの登山口もあります。
※この日の山頂付近の気温は一桁でした。 雨具、防寒具は必ず持ち、無理のない登山を心がけましょう。

ハクサンチドリ

ミヤマハンショウヅル

ミヤマオダマキ

ミヤマオダマキ(アルビノ)

イワベンケイ・ミヤマアズマギク
2016年6月22日(水曜日)
シャクナゲ岳巡視
今日は、神仙沼からシャクナゲ岳を目指します。

木道を15分程進むと神仙沼方面、長沼方面の分岐があります。 分岐から15分程で長沼が見えてきます。

長沼から見るチセヌプリ

長沼の脇を抜けてビーナスの丘へ向かうのですが、この時期は雪解け水が多く歩道が水没していました。 数ヶ所水没しているため、長靴があると良いでしょう。

ビーナスの丘は、シャクナゲ岳~新見峠方面と、チセヌプリ~五色温泉方面に向かう分岐点です。

シャクナゲ岳山頂よりシャクナゲ沼
こちらも雪解け水の影響により新見峠方面へ抜ける歩道も水没しています。 歩道を外れ、無理に横断して開花前の植生を踏みつけないよう注意してください。

シャクナゲ沼から新見峠方面

フギレオオバキスミレ

ツマトリソウ

ゴゼンタチバナ

2016年6月7日(火曜日)
大平山高山植物盗掘防止合同パトロール
環境省洞爺湖自然保護官事務所、島牧村、エコ島牧、後志総合振興局のみなさんと、オオヒラウスユキソウ等高山植物の盗掘跡や踏み荒らしの確認、植生保護や落石注意等の啓発プレートの設置を行いました。

まずは第一ピークを目指し険しい沢沿いを登ります。 雨天時はぬかるみ滑ります。ご注意下さい。

沢沿いから樹林帯を抜けると素晴らしい景色が広がります。奥に見えるのが狩場山
 
第一ピークから第二ピークにかけて植生保護や落石注意のプレートを設置しました。

オドリコソウ
本日の合同パトロールでは盗掘跡は見られませんでした。 オオヒラウスユキソウの開花はもう少し先のようです。

沢沿いから樹林帯にかけて熊の糞がありました。 登山される方は熊鈴等、音の出る物を携帯し人の存在をアピールしましょう。
2016年6月3日(金曜日)
オロフレ山ロープ張り
平成28年シーズンも6月1日よりGSS(グリーンサポートスタッフ)の活動が始まりました。
今シーズンもよろしくお願いいたします。
オロフレ山の高山植物保護等を目的としたロープ張りを洞爺湖周辺の自然環境を守る連絡会のみなさんと行いました。

気温9℃小雨の降る中での作業でした。

危険箇所にはロープを張りました。通行の際にはご注意ください。

シラネアオイ等が群生しています。ロープの先には踏みいらないでください。

6月3日現在1000メートル付近の歩道には残雪があります。

シラネアオイ

ミツバオウレン

ツバメオモト
【シラネアオイ】【ミツバオウレン】【ツバメオモト】等が確認できました。
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