2011年10月
2011年10月25日 GSS業務最終日

里では雪虫も飛び交い、秋の終わりを告げようとしています。 5月20日より開始した今期のニセコGSS活動も本日が最終日となりました。
2011年10月24日
大平山登山口

島牧村にある大平山の登山シーズンも終了し、今日は登山口に設置した登山者カウンターを撤去しにやってきました。


今年も無事に作動してくれていたようでデータを取る事ができました。 カウンター撤去後、入林箱も冬囲いをし、これで今シーズンの作業も終了です。

管轄である元町森林事務所で、カウンターを解体、掃除し、また来年のため保管です。 カウンター君お疲れさま!
2011年10月22日
大谷地湿原~大沼

今日は雨がぱらつき、風もちょっと強いですが天候の様子を見ながらニセコの大谷地湿原~硫黄鉱山跡までの巡視を行いたいと思います。 ニセコの紅葉も終盤を迎え、この辺りの樹木も一気に葉が落ちてしまいました。

湿原内に設置してある木道が雨による増水のために浮き上がってしまっています(゜□゜) 神仙沼もそうですが想像以上に水の力が大きく、簡単に木道は浮いてしまいます。 二人で持ち上げ元の位置に戻しました。

今度は湿原内にある橋の下の管が詰まっている(゜д゜)! 湿原内には3箇所このような管がありますが、雨が降った日には流れてきた枯れ笹などで詰まることがあります。

塞き止めている笹を除去し、流れをスムーズにしました。

もうじき秋も終ってしまいそうです。

植物が枯れ、見通しがよくなると目に付くのがゴミです。 やはりペットボトルの投げ捨てが多いです。 古いゴミが多く、よく見ると初夏の入り込みが多かったころの製造年月日のものがほとんどでした。

大沼到着。 ガスが掛かり風も強くなってきたので、ここで引き返すことにしました。

なんだか買い物帰りのように見えますが、手に持っている袋の中はペットボトルでいっぱいです。 この日も2袋分のゴミを回収しました。
2011年10月19日
歌才ブナ林
歌才ブナ林はブナの自生北限地帯と言われ天然記念物に指定されている場所です。 今日は黒松内森林事務所の指導のもと、調査の作業補助をしにやってきました。 天気も良く、全道的に秋晴れの予報です!

とても静かな林内に、落ち葉を踏みしめる乾いた足音が響きます。

歩道にブナの実が落ちていました。どんぐり同様、昨年より数はかなり少なく感じます(゜゜)

今年の紅葉も、そろそろ終盤に差し掛かってきたように感じます。

藪を漕ぎながら巻尺を使い調査地点を測っていきます。 今日の調査地点の笹はあまり背も高くなく、移動しやすかったです。

落ち葉の下に小さなナメコが隠れていました。今年のナメコの発生は少々遅れ気味のようです。
2011年10月18日
オロフレ山

あっと言う間に紅葉も終わりをつげ、一段と寒さが厳しくなってきました。 今日は伊達市にあるオロフレ山登山口にやって来ました。
地元自治体や関係者が集まり、登山シーズンが始まる前に設置した植生保護ロープを外す作業と登山道の修復作業を行います。 当日はかなり気温が下がり、時折、霰が降る生憎の天気模様となりました。


オロフレ山の登山道は火山特有の礫の土砂で多く覆われています。 この土砂は少量の雨ならば問題ないのですが、ひとたび大雨が降ると軽い礫は流れ出し、登山道を伝って流出してしまいます。 その為に侵食が激しい箇所に土のうなどを使い土砂の流出を防ぐ措置をしています。 画像は既に設置してある箇所の修復を行っているところです。
オロフレ山での活動も今シーズン最後となりました。
2011年10月15日
鏡沼

今日はニセコアンヌプリの麓にある鏡沼の巡視にやってきました。 標高が低いので神仙沼の見ごろが過ぎたころ、ここ鏡沼は紅葉のピークを迎えます。 沼へ向かう歩道脇の枯れ木にムキタケが生えていました。

(クリックすると大きくなります)


日頃薄暗く感じる沼迄の道のりですが、目を奪われる景色に変貌していました。

鏡沼に到着すると…。

名前の由来なのでしょうか。見事に色づいた木々を映す、鏡のような風景がそこにありました。(クリックすると大きくなります)
2011年10月14日
新見峠~目国内岳~パンケメクンナイ湿原~雷電山~朝日温泉

今日はニセコ山系にある新見峠~雷電山を抜ける縦走パトロールです。 この区間は歩行距離が長く、頻繁に行くことができないルートなのでシーズン中に一度、行っています。 登山口近くには紅葉がはじまったハウチワカエデが出迎えてくれています(^^)

今日は1日安定した天気との事。我々GSSどちらかが晴男に違いありません!

前目国内岳山頂付近から後ろを振り向くとシャクナゲ岳、チセヌプリ、ニセコアンヌプリ、羊蹄山が連なって見る事ができます。今日はうっすらとモヤが掛かった感じです。

(゜□゜)!頭を茂みに突っ込んでお尻が出ているシマリスだ…。何をしているのかな?と思いきや、どうやら自分で埋めた食料を探している様子。 穴掘りに夢中になっているせいか警戒心が薄く、あちらこちらの地面を掘りながら進んで行くこのリスとしばらく一緒に散歩を楽しみました(^□^)

登山開始から1時間ほどで目国内岳山頂が目の前に。 山頂だけが大きな岩山でできた目国内岳は麓の蘭越町からよく見えます。

この山の頂上に立つ為には、「ファイトー!」「イッパァーツ!」的な岩塊を登りきらなければなりません。


目国内岳からパンケメクンナイ湿原へは、見晴らしの良いハイマツ林を抜け、標高を下げながらダケカンバ林を進みます。 ここは雪の重みで潰れたように育ったカンバが多く、歩道にもせり出しているところが多くあります。 頭にぶつかりそうな枝にはピンクテープで注意を促しています。


そうこうしているうちに湿原が見えてきました。 この湿原などから蘭越町の麓に流れている沢水は、水田に多く利用されています。


湿原の植物の大半は枯れてしまっておりエゾオヤマリンドウも枯れてしぼんでいました。 (゜□゜;)!!その中にまだまだ元気に咲いている黄色い花を発見! バラ科の植物のようですが今の時期に咲く花はないので同定できませんでした。 このあたりの地熱が高いのかな?

岩内岳と雷電山の間にある幌別岳の斜面が赤く紅葉しています。紅葉している植物の正体は・・・?


近くに行って見ると…正体はチングルマです! すっかり枯れてしまっていますがチングルマは小さいですが木の仲間である落葉小低木なので、立派に紅葉しています。

さらに雷電山へ向かいます。 歩道の周りは背丈を越えるチシマザサが生え、このあたりは樹木らしい木は見当たりません。

五つ沼に到着!ニセコ山系奥深くにあるこの沼はどこか神秘的な感じがします。 ここから雷電山へは約15分程の距離です。

歩いて来た後方を見ると東ニセコ連峰の山並みがきれいに並んでみえます(゜゜)

雷電山山頂。山頂ですが見通しの良い広い空間が広がっているため眺望はあまりよくありません。 ここでテントを張る方もいるようですが、着いたときに火を使った道具が笹薮に放置してありました。 自分で持って来た物は最後まで責任を持って持ち帰ってほしいものです。

雷電山から朝日温泉への道は今までとは違い、ハイマツの稜線上を行くことになります。 歩道上にもハイマツの根が地面に張っているため大変歩きづらく、足を引っ掛けやすいので要注意です。



重かったロープの出番がやってきました! 雷電山には何回かに分けてロープを設置してきましたが今回、設置すれば終了です。 稜線の急斜面にロープを固定していきます。 設置完了!ロープがなくなった分、帰りの足取りは軽い(^皿^)

前雷電から中山にかけて何度も足を止め、その景色に見入ってしまいました。 (クリックすると大きくなります)

(クリックすると大きくなります)


「もう、紅葉酔いしそうです」

きのこ発見。ブナハリタケを見つけました。

前回、来たとき渡渉に苦労した登山口の沢ですが、新しい丸太の橋が設置してあり助かりました(^^)

縦走パトロールだった為、岩内森林事務所から迎えに来ていただきました。 今シーズンの雷電山パトロールはこれで終了です。ニセコはもうすぐ雪の季節がやってきます。
2011年10月9日
チセヌプリ~長沼~神仙沼

今日は3連休の中日にあたる10月9日です。天気予報の通り、空は晴天! やって来たのはチセヌプリ登山口。 今日はチセヌプリ~長沼~神仙沼までの巡視を行い、紅葉の状況も確認したいと思います。

一番奥から霞が掛かっているのが羊蹄山、次に山頂が窪んで見えるアンヌプリ、左の山肌が見えているのがイワオヌプリ、そしてふたコブ山はニトヌプリです。

チセヌプリ山頂。 午前中の早い時間ですが、既に頂上は賑わいを見せています!

チセヌプリよりシャクナゲ方面。場所により紅葉の差があるようです。


長沼に到着。 先ほど登っていたチセヌプリが良く見えるこの沼岸も綺麗に紅葉し、訪れた方々の目を楽しませてくれていました。

沼の水位が下がっている時は、縁を散策することもできます。

長沼と神仙沼を行き来する連絡通路は未舗装です。 天候や足元などに注意してお越しください。

神仙沼も大盛況です! たくさん写真を撮りたかったのですが木道が行列を作り、立ち止まっての撮影はちょっと無理でした…。

神仙沼駐車場は大混雑(゜□゜;)! 警察も来て交通整理を行っていますが大渋滞でした。 シーズン中、一番の入り込みの神仙沼でした。
2011年10月8日
ニセコアンヌプリ、イワオヌプリ

ニセコの紅葉もピークを迎え、大変賑わってきました。 今日は混雑が予想されるニセコアンヌプリのパトロールを行います。


登山道は赤く染まりいかにも秋の雰囲気です。 ハイオトギリもすっかり赤く綺麗に形を残し枯れていました。

紅葉の見頃と土曜日が重なった事もあり、登山道は大変賑わっていました。

何だか薄暗くなってきました。

アンヌプリ山頂です。天気予報では晴れる予定なのですが…。

下山中も続々と登山者が登ってきます。 休日なので家族連れの方も多く賑わっています(^^)

時間に余裕があるので、道路を挟んで向かいにあるイワオヌプリも巡視することにしました。

イワオヌプリ登山口。先ほどまで登っていたニセコアンヌプリが良く見えます。

最初の急な階段付近も美しく紅葉しています。

歩道外に入り込まないように設置してあるトラロープが劣化で切れそうだったので、新しいものに交換しました。

イワオヌプリもぞくぞくと登山者が登ってきています。団体のパーティーが多いようです。

標高こそお向かいのアンヌプリより低いですが、眺望は引けをとりません。

イワオヌプリよりニトヌプリ方面。 手前の小イワオヌプリの斜面が綺麗に紅葉しています。

山頂付近です。

イワオヌプリ頂上。 先ほどとは打って変わって青い空が見え、気持ちの良い天気に回復してきました(^□^)

白い肌のイワオヌプリと、奥に見えるのがニセコアンヌプリです。 こうして見ると、すぐ隣にある山なのに姿はまったく異なります。 ニセコではこの2つの山が特に登山客が多い場所です。

ヘリコプターが上空を旋回していました。 ニセコアンヌプリを登っていたときにも、他のヘリが山の上空を旋回しながら飛んでいました。 ニセコの紅葉の撮影に来たのかな?

登山口付近の五色温泉を見下ろすと駐車場は車でいっぱいです(゜□゜;)! ニセコの登山客の入り込みもピークを迎えています!
2011年10月7日
神仙沼

いよいよ紅葉に突入したニセコ山系。 今日は生憎の雨模様ですが、神仙沼駐車場には大型バスが引っ切り無しに入れ替って出入りをしています。

やっとツタウルシも赤く染まりはじめ、秋の雰囲気がどっと深まりました。 素手の手で触れるとかぶれを起こす厄介なツタウルシやヤマウルシですが、赤く染まる鮮やかなその葉はどの植物よりも綺麗で毎年、見とれてしまいます(^^)。

毎回、木道の水抜きを行っていますが、この時期は落ち葉が多く水が詰まり易くなっているので、こまめに水抜きを行っています。

雨が降りガスが掛かってきましたが、団体客で沼は賑わいを見せています。

筒井GSS、何かを見つけたのでしょうか?

ニセコ周辺の紅葉は今がピークを迎えています。 場所によりますが、10月中旬までは綺麗な紅葉を楽しむことができると思います(^□^)
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