2011年9月
2011年9月26日
大平山合同パトロール

今日は6月に「大平山高山植物盗掘防止パトロール」で大平山に設置した注意標識の看板やロープなどを、雪が降る前に回収しにやってきました。 関係者10名が集まりいざ出発!

標高600m付近、樹林帯を抜けると見晴らしの良い草地の斜面に出ます。 花たちの姿も少なくなりちょっと寂しい感じです…。 しかし、今日は青い空が眩しいくらいの秋晴れが、急斜面を登ってきた足を軽くしてくれます(^^)

カドバリヒメマイマイ 何やらヒソヒソ話の最中でした。

チシマリンドウ

エゾノホソバトリカブト

トウゲブキ

アオノイワレンゲ 今が見ごろでしょうか? チシマリンドウがあちらこちらに綺麗に咲いていました。 その他にもエゾノホソバトリカブト、トウゲブキ、アオノイワレンゲなどが目にとまりました。

第二ピーク直下。 石灰岩の白い岩肌が目立ち、急な斜面がまだまだ続きます。

マユミ その昔、この木材で弓を作ったことが名前の由来だそうです。

第三ピーク付近には小低木類が紅葉を始めていました。 秋にしか見られないカラフルな葉っぱたちに癒されます(^□^)

(゜д゜)こう見えても歩道を歩いています。 頂上手前の数百メートルは、背丈以上もある笹やハイマツの藪こぎとなります。 歩道伝いにトラロープを設置してあるので、それを頼りに進んで行きます。


頂上には、険しい山道を登ってきた割にはちょっと寂しい感じの看板があるだけです。 周りを見渡すと、頂上からは深い森に囲まれた風景が広がっています。


帰り道は春に設置した看板、トラロープなどを回収します。 それぞれ分担して荷物をザックに入れ下山です。

下りは重たい荷物を抱えているため、慎重に足場を確かめながら下って行きます。 この日も全員ケガなどもなく無事、合同パトロールを終えることができました。
これで大平山のパトロールは今シーズン終了となります! 関係者の皆さんお疲れ様でしたm(_ _)m
2011年9月25日
神仙沼



9月6日より法面決壊により約2週間、通行止めだった道々66号線(通称パノラマライン)でしたが復旧工事も終わり、通行できるようになりました。 道路の下側には崩落した土砂の形跡が見られます。
10月8~10日の紅葉のピークにあたる連休には、ここの道路も紅葉を見に訪れる車でいっぱいになります。


この日は紅葉のピークにはちょっと早い神仙沼でしたが、たくさんの観光客の方たちが見えられていました。 観光バスの立ち寄りも多く、沼までずっと列が続いています(゜△゜;)

初秋の風が、湿原を渡っていきます。

着実に、秋へと近づいている神仙沼でした。
2011年9月20日
狩場山
今日は狩場山の巡視にやってきました。 紅葉は例年より遅れていますが、登山者も多く見えられているようです。

登山口脇に春に綺麗な花を付けていたシラネアオイが、個性的な実に姿を変えていました。

ブドウマイマイ 他の山ではあまり見られない黒いカタツムリです。

5合目付近よりせたな町方面がよく見えます。 せたな町側からも登山道が伸びており、狩場山に登ることができます。

6~7合目のお花畑。 緑色の植物だけが目立ち、花はすっかり消え寂しくなっています。

チシマアザミ

ヤマハハコ

ウメバチソウ

コガネギク

ゼンテイカ
7~8合目付近にはまだ数種類、花が咲いていました。 その中になんと初夏に咲くゼンテイカがまだ咲いているではありませんか(゜д゜)!! 南側の日当たりの良い斜面のせいもありますが、この時期にここで見るのは初めてです。

今年、たくさんの熊目撃情報があった7合目付近ですが、今日はその気配も感じられませんでした。

狩場山もほんのりと色付いてきました。

頂上近くにある「親沼」に映る空。しばしこの景色に見とれてしまいました。

あぁ、鼻がムズムズしてきました。

頂上手前、背丈の低い笹が歩道を隠してしまっています(゜д゜) 油断すると転びそうになるのでゆっくり歩いてください。

10月3日より、賀老の滝から狩場山登山口まで、道路舗装工事の為、通行止めになります。
2011年9月19日
黒松内岳

今日の天気予報は久しぶりに雨マークがありませんでした(^□^) 太陽は見えませんが巡視をするには良い天候です。 今日は黒松内岳の巡視を行います。

ギンリョウソウモドキ

コガネギク 歩道脇にギンリョウソウモドキ、コガネギクが咲いていました。

数日間降り続いた雨のせいでしょうか、本日は登山される方が少なめでした。

サンコタケ

ムラサキホウキタケ

ツキヨタケ 今日も変わったきのこたちがいました。変わった形のサンコタケやムラサキホウキタケ。 ブナの枯れ木にびっしりと生えているのは有毒のツキヨタケでした。 ムキタケやヒラタケなどに間違われるきのこで要注意です。

キノコと目が合ってしまいました。

7合目までは背の高いブナの木が並ぶ稜線沿いを歩いて行きます。

初夏に花が咲いていたツルシキミ。今は鮮やかな赤い実をつけています。

黒松内岳の紅葉には、まだ暫く時間が掛かりそうです。

エゾオヤマリンドウの花は閉じている事が多く、開いているところはあまり見掛けることがありません。

頂上から日本海側の寿都湾がよく見えます。
2011年9月16日
大谷地~硫黄鉱山跡地
木道の補修作業のため大谷地湿原にやってきました。連日、雨模様の日が続いています(´д`;) 今日は、なんとか雨は降らないようですが大谷地湿原一帯はガスに包まれています。
空を見上げると雲の合間に久しぶりに見る青い空が(゜□゜;)!! ちょっとしか見えませんでしたが、やっぱり青い空を見ると元気が出てきます!


ニセコではエゾオヤマリンドウが枯れ始めると紅葉がやってきますが、まだまだ花たちは元気に咲いていました。

ツリガネニンジン

エゾオヤマリンドウ

コガネギク

ウメバチソウ 今年は9月に入っても暖かい日が続いたので、約2週間ほど紅葉は遅れています。 この時期、真っ先に紅葉するナナカマドやツタウルシもまだまだ赤くなっていませんでした。

木道の補修箇所に到着。 湿原内に流れる小川の水量が増したときに、木道下にある土台が流れてしまったようです。 その為、木道が宙に浮いたようになっていました。

流れた土台を見つけ元に戻し釘などで固定しました。
湿原内には3ヶ所小さな橋が設置してありますが、雨が続いたり降水量が一気に増えると、時に橋の高さを超える雨水が流れる場合があるので、そういう悪天候の時には入林を控えるようにしてくださいm(_ _)m

大沼に到着しました。筒井GSS、何かを指差しています。 オッシーでも見たのでしょうか?

ヤマイグチ

ツルタケ

ホコリタケ

コガネテングタケ 花の季節が終わると変わりにキノコが目立つようになりました。歩道脇に見られたキノコたちです。
ヤマイグチ・ツルタケ・ホコリタケ・コガネテングダケ。コガネテングダケは有毒、ツルタケは生食すると中毒を起こすことがあるそうなので要注意です!


硫黄鉱山跡です。この日は近隣の小学生達が多数来られていました。


大谷地湿原はゴミが多い場所のひとつです。特に多いのはペットボトルや捨てられたカッパなどです。
先日の大雨により、草むらの中に隠れていたゴミ達が流されてきました。

9月6日から法面決壊のため一部通行止めとなっている道々66号線(通称パノラマライン)は、9月16日現在も復旧作業が続けられていました。
大谷地湿原からその様子が覗えました。注:神仙沼へは岩内町側から通行可能です。
2011年9月11日
雷電山
きのこの季節がやってきました。ここ雷電山へ向かう登山道脇にもいろいろなキノコが見られました。 知っている方も多いと思いますが、有毒のテングダケや猛毒のドクツルタケもありました。 知らないキノコの採取は、大変危険です。

テングダケ

ドクツルタケ

ニカワホウキタケ

ハナビラタケ

歩道の刈り払いが行われ、前回来たときよりかなり歩きやすくなっています。

樹林帯を登っていると鳥たちの鳴き声がたくさん聞こえてきました。 自分達のテリトリーに入ってきた者に警戒しているのか、しきりに鳴き続けています。
下からのアングルなのではっきりとはわかりませんが「ハシブトガラ」ではないかと思われます。 普通に見られる鳥ですが、国内では北海道にしか生息していないそうです(゜゜)

前回は、ここ中山迄のロープを取替えました。

中山付近から見た日本海です。今日はちょっと雲が多いですが気持ちの良い天候です。 寿都湾方面を見ると遠くにうっすらと狩場山が確認できます。

この場所は斜度がきつく滑りやすい為、以前からロープが設置されていましたが、古くなっていたので新しい物に取り替えました。

背負って行ったロープが無いお陰で、帰り道はとても身軽になりました。 最後の沢の横断は雨水で増水していたのでちょっと手こずりましたが、無事に渡ることができました(^^)
2011年9月4日
神仙沼

先週から台風12号の影響で雨と風が強い日が続いています。
今日も朝から雨が降っていますが、午後から晴れ間が見える予報なので神仙沼で作業を行いたいと思います。
枯れ葉などで木道の隙間が詰まり水が流れなくなった箇所の水を抜いているところです。
雨が降らないと詰まる箇所がわからないので、こういった日を選んで行っています。
 予報通り雨が止んできたので看板の取り付け作業を行いました。
この看板は既に取り付けてあったものですが、掘りが浅く不安定だったため再度掘り直すことにしました。

ここも石が多く掘りづらい場所でしたが、うまく立てることができました(^^)

一度に多くの雨が降ると地面や側溝では排水が間に合わなくなり、行き場を失った雨水は道路に溢れ出します。溢れた水が道路を傷めないように溝を掘って逃がします。
 連日の雨で湿原内の水かさが増え、池塘の辺りは溢れかえっていました(゜д゜)
 ここ数日降り続いている雨の為に木道が大変滑りやすくなっています。
入林される際は足元に十分気をつけてください。
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