2011年8月
2011年8月27日
新見峠~シャクナゲ岳

ニセコの新見峠にやってきました。今日も朝から駐車場は満車状態です。 秋の紅葉時期のような賑わいを見せているこの場所ですが、今年は若い年代の方が例年より多いように思います。 今日も天気が良く絶好の登山日和となりました。すでにたくさんの方が登られているようです。

ナガバキタアザミ

ミヤマアズマギク これから秋に移り変わろうとしている時期ですが花たちが、まだまだ元気に咲いていました。 ナガバキタアザミ、そしてミヤマアズマギクがまだ歩道脇にありました。

これまでと、これからの道のりが一望できます。

顔に当たりそうな枝を切っています。

なんとチシマフウロも残っていました(゜□゜)8月の終わりにこの辺で見られるのはめずらしいです。 残暑のお陰で例年より長く夏の花が残っているような気がします。

シャクナゲ沼の水位もすっかり低くなりました。天気が良かったので沼の奥には目国内岳が見えています。

高速で飛び回るアオイトトンボの撮影に成功しました。

最後の岩場400mをよじ登ればシャクナゲ岳山頂です。

今日の空はうっすらと青く気持ちが良いです(^^) 頂上からお米の産地で有名な蘭越町方面を見渡すと、水田では稲穂が黄色くなりはじめているのがわかります。もうすぐ秋がやってきます!
2011年8月22日
大谷地湿原~イワオヌプリ

今日は、ニセコの大谷地湿原からイワオヌプリまで巡視します。朝晩とだいぶ気温が低くなってきましたが、日中はまだまだ暑い日が続いているので水は多めに持って入林しましょう。

木道の痛んだ箇所が交換補修されて歩きやすくなりました。
 ナガボノシロワレモコウ
 タチギボウシ ナガボノシロワレモコウとタチギボウシが見ごろを迎えていました。

初夏に歩道脇まであった水位がたいぶ減り、沼岸を散策できるようになりました。
休憩ポイントには涼しくおすすめです(^^)
 シラタマノキの実

ガンコウランの実 シラタマノキとガンコウランに実がなっていました。
シラタマノキの実にはサロメチールという成分がありシップの香りがします。 このほかにもアカモノにも実がついていました。

硫黄鉱山近くから見たワイスホルンです。奥のなだらかな姿をした山がそうです。
冬にはキャットと呼ばれる雪上車で斜面を登り、パウダースノーを満喫できるところです。

歩道上に焦げた木がありました。
山頂などでたまに焚き火の跡を見かけますが、森林内での焚き火は山火事を引き起こす危険があるので止めましょう。

ウラジロタデ ウラジロイタドリとも呼ばれ、薄桃色の果実が紅色に染まる頃、風に吹かれてその実を散らします。
 私たちが山頂に着いたときは、ガスが出てきてちょっと視界が悪く風も強まりあいにくの天候でした。

今日も気温が高く日差しも強いですが、空を見上げると雲が幾重にも重なりちょっと不安定な天候です。

本日回収した物品です。 『来た時よりも美しく!』、小学生の頃先生がよく口にしていたのを思い出します。
2011年8月21日
目国内岳

今日はニセコ山系の目国内岳のパトロールを行います。
真夏には海が賑わいを見せていましたが、お盆を過ぎると今まで以上に山が賑わいを見せ始めます。
ここ新見峠の駐車場も朝からいっぱいです。

ツルニンジン 駐車場でしゃがんで靴紐を締めている時に、ツルニンジンの花と目が合ってしまいました。

暑さも少し弱まり、アブたちの姿は少なくなってきましたが、ハチの活動する時期はまだまだ続いています。
入林する際はハチに十分気をつけてください。

木立の中の空気がひんやりとしていて気持ちが良いです。

夏の青空の下、ノリウツギが気持ち良さそうに空を眺めているようでした(^□^)

踏み外しをしそうな箇所があったのでピンクテープで注意を促します。
ケガや事故は岩場などの難所より、一見、何ともないような場所で起こりやすいので油断は禁物です。

コガネギク

ヤマハハコ
この時期になると花の種類も減ってしまいますが、コガネギクやヤマハハコが元気に咲いています。(^^)

8合目付近から見ると背の低い笹が覆う中、頂上だけ大きな岩で出来ているのがわかります。

初夏に咲いていたゴゼンタチバナですが、今は赤い小さい実がこぼれそうなほどたくさんつています。

頂上の手前で出会った方に「ひょっとしてブログをしている人ですか?」と聞かれ、その方の話を聞いてみると、仕事で山の情報などが必要なときがあり、GSSのブログをよく見てくれているとのことです! またまた励みになりました!ありがとうございますm(_ _)m
筒井GSSと一緒に記念に一枚撮らせていただきました。

目国内岳の最初で最後の難所がこの山頂付近です。
山頂は大きな岩でできており、足を滑らす危険が高いので慎重に登ってください。

山頂到着後すぐにガスが掛かって来ました。 山の天気は変わりやすいと言いますが、この目国内岳山頂付近は特に天候が変わりやすい場所のひとつです。
これからの時期、風よけの防寒着や雨具などは持って歩いたほうが無難です。

前目国内岳山頂 ここは、ガスや風の影響を受けていなかった為、皆さんの休憩場所になっていました。
2011年8月15日
鏡沼


ここ2~3日、雨模様の日が続いています。今日も小雨がぱらついていますが鏡沼の巡視を行います。
8月12日、鏡沼周辺で熊の目撃情報があったので入林する際は鈴などの鳴り物の携行をするようにしてください。
また、熊の痕跡などを発見した場合は直ちに引き返してください。

とても静かで我々の他に人影はありませんでした。

サワギキョウ
タチギボウシ 湿原にはサワギキョウが咲き始めていました。タチギボウシはもうそろそろ終わりのようです。

鏡沼の浮島がめずらしく移動していました。 風向きの変化でこの浮島は移動しますが、木道の近くで見られることが少ないので見た人はラッキーかも?

湿原の低木は早くも紅葉を始めていました。昼と夜の寒暖の差が日に日に大きくなってきたせいでしょうか?

ノリウツギ ノリウツギは北海道の方言で「サビタ」と言うそうです。
ウメバチソウ

沼の脇に踏みつけ跡が数箇所ありました。
近くで見たい気持ちはわかりますが、植生を守るために木道外に出ないようお願いいたしますm(_ _)m
2011年8月14日
大平山盗掘防止パトロール

今日は島牧村にある大平山の盗掘防止パトロールを行います。 小雨模様ですが、なんとか天候がもつことを願って出発。 入林記帳簿に記帳しようと、台を見るとノコギリクワガタが出迎えてくれました(^^)

本日一番の敵は湿度です。休憩を取りながら小まめな水分補給が必要です。
タモギダケ(老菌) 主にニレ類の倒木、立ち木、切り株などに発生します。

第一ピークに向かって、背丈ほどの草むらをかき分けて進んでいきます。

ヤマルリトラノオが見ごろを迎えていました。黄色の花が目立つ中、薄い青色が涼しげです(^^)

小田島GSS涼しい顔をしていますが、雨脚は強まり風も吹いてきました。

小さいヒマワリが集合したようなトウゲブキもたくさん咲いていました。 夏の黄色い花を見ていると元気が出てきます(^□^)

石灰岩にひっついているカドバリヒメマイマイ。 石灰岩から何かを吸収しているようなこの仕草・・・。だから殻が白くなるのかな?(゜゜)

ロープ場は雨が降ると特に危険なので十分注意をして登ってください。
タカネナデシコ

ウメバチソウ
イブキジャコウソウ
カラフトマンテマ この日、咲いていた植物の一部をご紹介します。

天候がかなり悪くなり雨が強くなってきたので、今日は第二ピークで引き返すことにしました。 今日のパトロールでは盗掘などの形跡はありませんでしたが、高山植物の群生箇所に踏みつけ跡が見受けられました。 植物の写真を撮るためなど、不用意に歩道外に出ることは止めましょう。
2011年8月13日
岩内岳

いよいよお盆休みに入りニセコ山系の道路も混みだしてきました。
今日は日本海に面する岩内町の主峰、岩内岳(標高1085.3m)標高差885mを巡視します。ニセコいわない国際スキー場にある登山口より出発です。
ここも冬にはたくさんの修学旅行生などで賑わっている場所です。

最初はゲレンデ内を登って行きますが周りにはキリギリスの鳴き声やススキが見られ、秋の気配がすでに近づきつつあります。

ゲレンデ内なので見晴らしは良く、スキー場のコースが良く見えます。

綺麗な青色をしたウツボグサが咲いていました。

7合目付近まで来ると日本海の眺望がとてもよく、岩内町・共和町・泊村などがよく見渡せます。
今日は快晴に近い天気なので海の青色がとてもまぶしいです(^皿^)

ヤマハハコも元気に咲いています。

エゾゼミ
ゴマダラカミキリ

アキアカネ
夏休みの昆虫採集を思い出します。もうじきアキアカネが里まで秋を連れて降りてきます。

9合目。今までとはガラっと雰囲気が変わり、植物が少ない礫地になります。
9合目~山頂まで乾いた礫地が続き大変滑りやすいので特に下りは慎重に降りてください。

山頂近くは太陽を遮るものがないので天気の良い夏場はかなり日差しが強いです(´д`;)


岩内岳山頂からは日本海を始め東ニセコ連峰がよく見えました。
羊蹄山・ニセコアンヌプリ・イワオヌプリ・チセヌプリ・シャクナゲ岳などが直線状にならんで見えます。
2011年8月9日
ニセコアンヌプリ

ニセコアンヌプリの登山は西側の五色温泉側からの登山がポピュラーですが東側の鏡沼からのコースや南側のヒラフ・アンヌプリスキー場からも登ることが出来ます。 今日は東側からニセコアンヌプリをパトロールします。コース序盤は花園スキー場のリフト沿いを登って行きます。

ヤマハハコ

ヨツバヒヨドリ

ツルアリドオシ リフト沿いにはヤマハハコ・ヨツバヒヨドリが多く目につきます。薄暗い樹林帯ではツルアリドオシなどの目立たない花がひっそりと咲いていました。

足場の岩は苔生して滑り易いので油断は禁物です。

これは唯の穴ではありません!天然のクーラー風穴です。ここを離れたくありません。

徳舜瞥山もそうでしたが風穴の近くにはゴゼンタチバナを真夏でもよく見かけます。
 山頂は五色温泉側からの登山客で賑わっていました。
2011年8月2日
徳舜瞥山・ホロホロ山
伊達市大滝区にあるホロホロ山自然休養林にやって来ました。
今日は徳舜瞥山(標高1,309m)・ホロホロ山(標高1,322.3m)のパトロールを行います。
前回、来たときはまだ雪が残っていて涼しかったのですが今日の最高予想最高気温は28℃。暑くなりそうです。

登り始めから岩がゴロゴロしています。厚底で足首をしっかり固定できる靴がお勧めです。

登山道脇の沢です。マイナスイオンが見えたような気がします。

フキユキノシタ

ゴゼンタチバナ
6合目の沢にはフキユキノシタの花が咲いており涼しげです。
風穴の近くには気温が低いせいかまだゴゼンタチバナも見られました。

木の根が天然の階段になっています。

ノリウツギ

ハイオトギリ 8~9合目付近には夏の花、ノリウツギやハイオトギリが歩道脇に見られました。

徳舜瞥山山頂。山ではいろいろな方と出会いますが最近はマナー意識の高い方たちによく会います(^^)

ヨツバシオガマ

モイワシャジン

ウメバチソウ

ナガバキタアザミ 山頂付近にはヨツバシオガマ・モイワシャジン・ウメバチソウ・ナガバキタアザミが見ごろを迎えていました。この後、エゾオヤマリンドウが咲き始めればいよいよ秋の紅葉の季節が近づいてきます。

これから向かい側に見えるホロホロ山まで稜線を辿って向かいます。
片道約30分で行けるので「ホロホロ・徳舜」とセットで呼ばれ、両方登る方が多いようです。

ホロホロ山へ向かう最後の急峻な岩場。これを登りきると眺望抜群の山頂が待っています!

ホロホロ山山頂に到着。こちら側には登山客は見られませんでした。
ホロホロ山へは白老町側から白老山岳会の方たちが開いた登山道があり登ることが出来ます。
山頂の山名標識も白老山岳会の方たちが付けたもののようです。

山頂にある一等三角点。 三角測量の基準点になり全国に一等三角点は約970個あるそうですがこの重そうな石はいったいどうやって設置しているのか見てみたいです(゜゜)

今日はちょっと雲が多いようですがホロホロ山からの支笏湖の眺望はとても良い場所です。

ホロホロ山から見る徳舜瞥山は鋭角な山姿です。
真夏の登山は相当に汗をかきます。多めの水と塩分補給など暑さ対策は忘れずに登山しましょう(^□^)
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