2011年7月
2011年7月31日
朝日温泉~中山
2011年7月29日狩場山
今日は狩場山の巡視を行います。 前回は雪渓があり山頂まで行くことが出来ませんでしたが、その雪渓もこの暑さでかなり解けたようです。 5合目付近でサングラスの落し物です。見つけやすいようにピンクテープで吊るしておきました。下山している時に落し物があれば、登山口の入林箱に入れておくようにしています。


ミヤマキンバイ

アオノツガザクラ 6合目のお花畑です。ここに到着した直後、約250m先の斜面にヒグマの姿が見えました。 こちらに気づいて笹薮の中に入って日だけませんいきましたが、念のためしばらくここで様子を見ることにしました。まだ雪渓がありますが、前回よりだいぶ小さくなりお花も咲き始めています。ミヤマキンバイやアオノツガザクラが多く目にとまりました。やっとここにも春が来たようです(^□^)


フギレオオバキスミレ

ウコンウツギ 7合目付近です。前回、雪渓で覆われていた場所はすっかり雪が解けていました。雪解けが待ちきれなかったように、フギレオオバキスミレが登山道脇にびっしり咲いていました。ウコンウツギの姿も見えます。
 8合目付近の雪渓をかわしつつ先に進みます。
 9合目付近一帯はハイマツやミヤマハンノキなどの低木が目立ちます。ここからなだらかな稜線を通り左奥の狩場山山頂へと続きます。

リンネソウを見つけました。小さな花ですがスイカズラ科の樹木の仲間です。 高所でよく見かけます。
 樹林帯を抜けると広い草原のような場所に出ます。ここが山頂手前にあるお花畑です。 山頂手前辺りは緩やかな丘陵地帯が続き、ここが山頂であることを忘れてしまいそうです。

イワイチョウ

シナノキンバイ
カラマツソウ お花畑に咲いていた花の一部をご紹介します。イワイチョウ・シナノキンバイ・カラマツソウ。この他にもミヤマキンバイがたくさん咲いていました。
 標高1,520m、道南の最高峰の山頂にはなんと小さな赤い鳥居があります。誰が設置したものなのでしょうか(゜゜)?
パトロール中、9名ほどの登山者とすれ違いましたが、山頂には他に誰もいないようです。 狩場山は身近に熊がいる地域です。登山を計画している方は、登山歴が豊富な方や複数の方と一緒に登るなど注意をして登るようにしてください。
2011年7月26日
新見峠~シャクナゲ岳


今日は、ニセコの新見峠から白樺山(923m)を経由してシャクナゲ岳(1,074m)までパトロールを行います。
本日も良い天気です(^□^)白樺山に向かう歩道は、このように登りやすい道が続いています。
木陰もあり日差しはあまり気になりません。

【ミヤマホツツジ】 ニセコ山系ではミヤマホツツジが見ごろを迎えています。この樹木は高さが約1mになる落葉樹です。
ニセコでよく見るサイズは20cmほどのものが多いです。

花の近くを通るときは、傷をつけないよう気をつけてあげてください。

【ミヤマアズマギク】

【タカネナデシコ】 白樺山山頂付近では色鮮やかな高山植物を観察することができます。
ミヤマアズマギクやタカネナデシコが綺麗に咲いていました。
ちょっと時期が過ぎてしまいましたが6~7月が一番の見ごろです。

白樺山山頂。低山とはいえここからの眺望はとても良いです。
花の種類も多くニセコGSSがおすすめする山のひとつです(^□^)


このシャクナゲ岳には、今回の新見峠から白樺山を経由するコースのほかに、湯本温泉または長沼方面からも登ることができます。

途中、歩道上にある倒木や枯損木などを撤去しながら行きます。

程よいアップダウンを繰り返しながらシャクナゲ岳へと道は続いていきます。

「オナカガヘリマシタ」


 ようやくシャクナゲ岳が良く見える高台までやってきました。 眼下にはシャクナゲ沼が見えます。シャクナゲ岳を見ていた筒井GSSが何かを凝視しています。
よーく観察するとシャクナゲ岳西側の中腹にひとつだけ目立つ岩が…(゜д゜) 町を見下ろすように立っている岩。特に名前などは付いていませんが歩いているといつも気になる岩です。


このルートはなだらかな歩道が多いのですが、岩にコケが付いてとても滑りやすい所が何ヶ所かあるので足元要注意です。

シャクナゲ岳のすぐ下にあるシャクナゲ沼です。 7月はじめまでは歩道が雪解け水で冠水していましたが、今は通れる状態になりました。
ただ足場がぬかるんでいるので気をつけてください。

シャクナゲ岳の最後を締めくくるのは、岩が露出したこの急峻な登りです。 200mほどこの急登を頑張れば山頂が待っています!

山頂到着。あいにく山頂には人影はありませんでした…。
2011年7月25日
黒松内岳

黒松内岳にやって来ました。天気が良いのはうれしいのですがちょっと暑すぎです! 歩き始めてすぐに汗だくになり先が思いやられます(´д`;)
こういう暑さが厳しいときは水を多めに持って歩きましょう!夏の登山は熱中症対策を万全に!

【ウスタケ】

【コガネテングタケ】 注意!ウスタケは過食すると下痢嘔吐症状を起こすといわれています。
コガネテングダケの食毒については不明ですが、テングダケ科には有毒なものが多いため注意が必要です。

ブナに生えているキノコの上にブナの実が乗っています。 昨年は熊のエサとなるブナの実やドングリが豊富だったといいますが今年はどうでしょうか?

5合目付近、ツルアリドウシが見ごろです。 小さい花ですが涼しげな印象を与えてくれるので暑さも少し和らいだ感じが?…します(^皿^)

空を見上げると黒い雲が迫っています。もしかして…?

【エゾシオガマ】

【ミヤマトウバナ】

【コウゾリナ】 稜線沿いにはエゾシオガマ・ミヤマトウバナなどの花が見られました。
コウゾリナは咲きはじめたばかりの感じだったので、これからが見ごろだと思います。

7合目付近の稜線から頂上を見ると山の形が良くわかります。 この黒松内岳で冬にスキーをする地元の方も多いと聞きます。

山頂到着!やっぱり山頂はいい風が吹いていました。 先に休憩していた方達に挨拶をすると「ブログ見てますよ」と声を掛けていただきました!
お別れするときも「ケガをしないようにがんばってください」と言っていただき励みになりました。 ありがとうございます!m(_ _)m

心配していた雨がポツリと当たった瞬間、小田島GSSは脱兎の如くもの凄い速さで山を駆け下り視界から消えてしまいました。

【エゾアジサイ】 幸い軽い通り雨でしたが、雨上がりのエゾアジサイはとても気持ち良さそうでした。
2011年7月24日
長沼~チセヌプリ~神仙沼

先週まで雨の日が多く梅雨のような天気だったので、この夏の天気をちょっと心配していましたが、ここ2~3日は好天が続いており今日も暑くなりそうです。
今日は神仙沼の近くにある長沼からチセヌプリにアプローチするルートから巡視したいと思います。

長沼からはこれから登るチセヌプリ(標高1,134.5m)がよく見えます。
歩道脇まである沼の水も秋になると水量が減り、沼の中を歩いて行くこともできます。

【ノウゴイチゴ】 美味しそうないちごですね。でも美味しくありませんでした。

チセヌプリとシャクナゲ岳の中間にある分岐、通称「ビーナスの丘」と呼ばれる地点です。 冬にはバックカントリーのスキー・スノーボードが盛んな場所の一つです。

『アナタノセナカヲサシタノハワタシデス』

【シロバナニガナ】

【ハナニガナ】

【ハイオトギリ】 周辺に咲いていた花をご紹介します。シロバナニガナ・ハナニガナ・ハイオトギリ。
この3種は見頃のピークを迎えていました。

チセヌプリ9合目付近より見たシャクナゲ岳です。 シャクナゲ岳へ向うルートがくっきりと見えています。このルートを日本海側にずっと辿って行くと、
最後にはニセコ連峰の最西端にある雷電山の登山口まで行くことができます。

【ゼンテイカ】 いつまでも あると思うな ゼンテイカ(詠み人知らず)見頃は7月下旬迄です。

山頂到着。好天の中、みなさんお弁当を食べたりしながらくつろいでいました。

チセヌプリスキー場を始め、ニセコ山系にはスノースポーツを楽しめる山が沢山あります。

ハイマツの青い実がなっていました。 この実をシマリスが美味しそうに食べている姿を見たことがあります。
すごく苦そうだけどシマリスにとってはご馳走?なのかな…(゜゜)


チセヌプリから下山後、様子を覗いに神仙沼にも立ち寄りました。 夏らしい緑豊かな湿原が広がっています。

【トキソウ】

【ヒオウギアヤメ】

【ネムロコウホネ】 湿原ではトキソウが見ごろを迎えています。ヒオウギアヤメの見ごろはそろそろ終わりそうです。
池塘の水面からひょっこり顔を出しているのはネムロコウホネです。 数は少ないですが後志地方ではここ神仙沼にしか見ることができない植物です。

湿原からは先ほどまで登っていたチセヌプリが良く見えます。 今日も無事パトロール終了です!
2011年7月22日
イワオヌプリ

今日はニセコ山系のイワオヌプリ(標高1,116m)~硫黄鉱山跡周辺までのパトロールを行います。 ニセコで温泉と言えば五色温泉が有名ですが、そこのすぐ横にイワオヌプリ・大沼・ニトヌプリ方面へ向かう登山道入口があります。 ここから大沼や神仙沼・長沼・シャクナゲ沼などの沼めぐりを目的に訪れる方も多い場所です。 入林箱に記帳を済ますと、すぐさまこの急な階段が待ち構えています(゜д゜)
登山道入口は道有林になりますが、昨年、この階段を新しく設置し直したばかりで、段差も前より低く作ってあり大変登りやすくなりました。 と言っても急峻な場所には変わりはないので、最初から張り切って登るとエライことになります。なのでマイペースでゆっくりゆっくり登ってください(^□^)

急な階段を過ぎ、なだらかな樹林帯をしばらく進むと急な岩場になります。 火山特有の軽い土砂が滑りやすく大きな岩もあるので、ここもゆっくりと背中越しの景色を楽しみつつ登ぼると気持ちが良いです。

【ハイオトギリ】

【コガネギク】 礫地が多いせいかアカモノやシラタマノキ・コケモモなどの小低木類が比較的多く目につく山ですが、ハイオトギリやコガネギク・ハナニガナなどの植物も目にするこができます。
 映画『猿の惑星』に出てくるような、荒涼とした景色を進みます。
 イワオヌプリ山頂。樹木類はもとより植物もあまり生えていない殺風景な山頂ですが、遮るものがない分景色は良いですよ(^^)
 山頂看板の後ろに見えるのが冬も人気のアンヌプリです。我々ニセコGSSのホームゲレンデでもあります。
 山頂からはイワオヌプリの丸い火口が見えます。何年か前に、この火口の真ん中に石を並べて大きな文字(人名)を作った残念な方たちがいました。自然の景観を損ねるような行為はやはり気分が悪いものだとそのとき感じました。
 イワオヌプリ山頂付近から見た大沼方面。 こういう天気の良い日はニセコの沼巡りにはうってつけの日です!
 ここはアイヌ語でイワウ・ヌプリ【硫黄の山】とよばれていますが、こんなところに異様な岩が!
 硫黄鉱山跡ではマルバシモツケが見ごろを向えていました(^□^)
 パトロール中、一番よく聞かれるのが道案内です。 初めてここを登るという女性にルートや登山道の状況などを説明している筒井GSS。 道外の方だったらしく熊情報なども聞いていかれました。 前日に登った狩場山で熊を見かけたとのこと、慎重になっていたようです。 イワオヌプリ・ニセコアンヌプリ周辺では、今年、熊の目撃情報は今のところないようです。
 パトロールを終了し駐車場に降りたところ「筒井さん!小田島さん!」と私たちの名前を呼ぶ声が・・・?振り返ると五色温泉郷無料休憩所のご主人でした。中で休憩をさせていただきながら色々お話しをしました。 日ごろから私たちのブログを見てくれていたようで、ここに訪れる方の登山情報などにも生かしてくれているとのことです。私たちのブログが少しでも役立っているんだと感激!これからも頑張って行きます(^皿^)
2011年7月13日
狩場山

今シーズン初の狩場山(標高1,520.2m)のパトロールです。狩場山は道南の最高峰になり道外からの登山客も多く訪れる山です。
登山口に到着してびっくり!駐車場はすでに満車状態です。それもそのはずで、今日は世界6大陸の最高峰を単独・無酸素での登頂を目指して挑戦している栗城史多さんが、自身の地元小学校児童と共にこの狩場山を登山する日でした。 テレビ局の取材関係者なども含め70名ほどがちょうど出発するところです。 (この撮影の模様は、NHK「課外授業 ようこそ先輩」という番組で、10月頃に放送される予定だそうです。)
今年はどこの山も雪解けが遅かったのですが、ここ狩場山も例にもれず雪解けが遅れています。 例年だと8合目の登山道上に残雪がある程度なのですが、情報によれば7合目付近にも大きな雪渓が残っており、夏山の装備では歩行不可能とのことです。 今日は7~8号目付近の雪渓と登山道の状況を確認したいと思います。

雪解けが遅れているせい?小さなウドが登山道脇に出ていました。

【フギレオオバキスミレ】

【サンカヨウ】

【ギョウジャニンニク】

【コガネギク】 登山道脇に見られた花です。フギレオオバキスミレ・サンカヨウ・ギョウジャニンニク・コガネギク。

4合目付近まではこのような笹の中の歩道です。
 数人単位でザイルをお互いに結び、元気よく小学生たちが登ってきました。 途中、みんなで気合を入れるために大声で叫んでいました(^□^)
 気温の変化のせいなのでしょうか?一部だけ紅葉しているナナカマド。 前にも書いたことがありますが、こういうナナカマドはよく見かけます。
 6合目にあるお花畑は残雪が一面に覆っており、この時期に見られる高山植物たちの影すらありません。 残雪面の上では冷やされた空気中の水分が水蒸気のように漂っていました。
 夏にはほど遠い様子でしたが、その中にたった一輪だけ咲いていたショウジョウバカマを見つけました。
 6合目より8合目付近の雪渓を見ると、遠くに雪渓をトラバースしている方が見えました。 かなりの雪の量です。もう少し登って確認したいと思います。
 7合目付近に到着しました。『ここから先の雪渓をトラバースするには夏山の装備では危険である』という意見で満場一致しました。 例年よりかなり残雪量が多いようです。登頂される方はアイゼン、ピッケル若しくはストックなどの残雪対策が必要であると思われます。(7月13日現在) 従って以上の装備を持たない我々は、ここで引き返すことにしました。
2011年7月12日
チセヌプリ

今日はチセヌプリ(標高1,134.5m)のパトロールです。
ニセコの山名はニセコアンヌプリというように何々ヌプリという名前がついた山がありますが、これはアイヌ語が語源とされており「チセ=家・屋根」「ヌプリ=山」という意味で2つ合わせると「家の形をした山」と言う意味になります。
この語源のとおりチセヌプリの山頂は平べったい形をしており、遠くから見る姿は家の形に見えます。
ちなみにイワオヌプリは「硫黄の山」と言う意味で、その名のとおり明治時代には硫黄が採掘されていました。
ニセコアンヌプリは「絶壁に向かってある山」と言う意味がありますが、「ニセコアンベツ川」からの由来とも言われています。

登山口は既に832mの高さにあり、頂上迄の標高差がわずかに303mしかないからといって侮ってはいけません。

毎年多くの人で賑わう人気の山菜タケノコが、そろそろ伸びきった頃、このチセヌプリ登山道はお花の見頃を迎えるのであります。

熱写 熱写する筒井GSS!

ゼンテイカ 夏らしい晴天の空と元気に咲くゼンテイカがうまく撮れたようです(^皿^)

エゾキヌタソ

チシマフウロ

ハイオトギリ 岩場を抜けると一気に視界が広がり、気持ちの良い風が吹いています。
今が旬を迎える花たちが清々しい気分にさせてくれます(^□^)

左の山肌が見えているほうがイワオヌプリ、その隣がアンヌプリです。
冬場には、スキースノーボードが盛んに行われることで有名です。

チセヌプリ頂上。広々とした台地のような空間です。

頂上にはなんと沼があります!三角沼と呼ばれるこの小沼。山頂に沼があるなんて珍しいです(゜□゜)

下山して駐車場に戻ると何やら待ち構えているヤツが…。人懐っこいキツネ。
一見してかわいいと思う方もたくさんいると思いますが、ニセコ周辺ではキタキツネの媒介によるエキノコックスの拡大が懸念されています。
エサをあげる行為はもちろんキツネに触れることは絶対にしないようお願いしますm(_ _)m

チセヌプリのパトロール終了後、神仙沼湿原へ移動。 緑豊かな湿原が広がっていますが2ヶ月後には紅葉の季節がすぐやってきます。

ワタスゲ

チングルマ

ヒオウギアヤメ 今日の湿原の植物たちです。フワフワの穂がかわいいワタスゲ。
果穂と変わったチングルマ。そしてヒオウギアヤメが青空によく映えていました。以上、本日のパトロール終了。
2011年7月10日
大平山

今日は大平山の盗掘防止パトロールにやってきました。 早朝まで強い雨が降っていましたが今は止んでいます。
すでに朝早く出発したグループがいるらしく、駐車場には数台車が停まっていました。 天気は良くありませんが湿度が高くムワっとしています。

ヒラタケ・タモギダケ これは!優秀な食菌の見事なコラボレーションです。
歯応えがよく、鍋物や炒め物など幅広い料理に合うでしょう。

ここは一応歩道の真ん中です。
樹林帯を抜けたその先は背丈ほどに伸びた植物が行く手を阻んでいました。
こりゃ大変そうだ…(*д*)

コウゾリナ

イブキトラノオ

タカネナデシコ

エゾスカシユリ

ゼンテイカ 前回、登ったときもたくさんの花が咲いていましたが、今回も前とはまた違う花たちが咲き賑わっています。
コウゾリナ・イブキトラノオ・タカネナデシコ・エゾスカシユリ、ゼンテイカ。

第一ピークを少し過ぎた歩道上に1~2日前の熊の糞がありました。 めずらしく白い色をしたものです。中をチェックするとやはりフキなどの山菜がほとんどでした。

先に登っていた16名のグループです。中には83才の女性がいてびっくり(゜△゜;)!
体力のある男性でもきつい山なのに…。とてもパワフルな方でした。


第二ピーク下、大平山特有の石灰岩がむき出しの斜面。 後方に見えるのが第一ピーク(標高約800m)です。
植物が生い茂っていた第一ピーク周辺とは打って変わって、第二ピーク周辺は急峻な岩肌が続く難所です。

湿度120%! 『ダメです、もう一歩も歩けません』

GSS筒井シューズ 外見に負けず劣らず、靴の中身もジューシィーでした。
2011年7月9日
目国内岳

今日はニセコ山系にある新見峠にやってきました。 新見峠からは東西に2箇所の登山口があり、東側が白樺山・シャクナゲ岳・チセヌプリ方面に向かう道です。
西側の登山口からは目国内岳・パンケメクンナイ湿原・雷電山に延びる登山道があります。 本日は西側、目国内岳(標高1,220m)のパトロールを行います。

初夏に花を付けていたノウゴウイチゴに実が成っていました(^□^)
この実を採取してジャムを作っている人もいるそうです。

歩道脇の木にペットボトル!せっかくの自然が台無し…。このペットボトルは下山時に回収しました。

振り向けば、今しがた越えて来た前目国内岳が見えます。

ゼンテイカ ゼンテイカが見ごろを迎えています。
周りにはハチをはじめ、たくさんの虫たちが花の蜜を求めて集合していました。


ハクサンボウフウ 花を愛でる筒井GSS39歳。

ハナニガナ

ハイオトギリ ハナニガナ・ハイオトギリです。
夏に近づき黄色い花たちが元気よく咲き始めています。 この後、夏~秋に見られるコガネギクも咲き始めます。

ファンタスティック!これだから登山は止められません。

目国内岳は道もなだらかで初心者向きですが、コケむした岩がある場所もあるので、そういう場所は足を踏み外さないよう慎重に登ってください。

人生は登山に例えられることがあります。 小田島GSSが「そろそろ私の人生も折り返し地点を迎えるころかしら」等と思いに耽っているかどうか、定かではありません。

山頂直下にコケモモが咲いていました。

目国内岳山頂から岩内町方面を見ると、岩名岳の先に日本海・積丹半島を見ることができます。

看板が壊れている(゜□゜;)!!
ここは五色温泉近くのニセコアンヌプリの麓です。
目国内岳のちょうど帰り道だったのでついでに直します。


上部のナットが欠損していたので、新しいものを取り付けるだけで完成。これですっきり。
今日のパトロールはこれで終了です!
2011年7月4日
狩場山カウンター設置

狩場山登山口にカウンターの設置にやってきました。生憎の雨模様です!
 雨に打たれながらの作業は自然と手が早くなります!あっと言う間に設置完了。 登山道情報ですが、7月4日時点で狩場山の8合目付近の登山道上には雪渓がまだ残っています。 クランポンなどの装備を持参することをおすすめします。 装備の無い方や登山経験が少ない方は無理に雪渓を渡らないようお願いしますm(_ _)m
2011年7月2日
洞爺湖中島

今日は洞爺湖にある中島での作業です。 中島は大小4個からなる島で、一番大きな島の大島には観光船で渡ることができます。
島内には散策できる歩道があり周遊を楽しむことができます。 天気が良ければ中島をはじめ羊蹄山も観光船から眺めることができます。

20分ほどで大島に到着。散策路へ行くにはこのゲートを通って入ります。 島内にいるエゾシカが表に出ないようにするためのものです。

歩道の最初は人工林の中を通って行きます。 約2km先にあるアカエゾマツの巨木まではウッドチップが歩道に敷き詰められており、とても歩きやすいです。

途中、歩道上に被っている枯れ枝を除去しながら向かいます。

二人静に御座います。

アカエゾマツの巨木手前にある「大平原」と呼ばれる場所です。 明るく広々としているので休憩ポイントとして利用できます。 よーく見ると遠くの真ん中に羊蹄山が見えます(^^)

今日の目的は歩道上に倒木があり歩行の妨げになっているという情報があり、現場確認のためやってきました。現場を確認したところ幸い私たちで処理できる大きさだった為、その場で除去することにしました。

アカエゾマツの巨木は平成16年の台風18号の強風で倒れてしまい、今は見るも無残な姿で横たわっています(゜△゜;)

これは巨木アカエゾマツの再生を願いクローン木を植栽したものです。 クローン木の周りはエゾシカによる食害を防ぐため金網で囲っていますが、金網の中に他の雑草が密生していて生育の妨げになっていたので、草の除去も行いました。これですっきり!元気に大きくなってね(^□^)

島には小さな売店があり、その脇からエゾシカを観察できます。 この日も子どもたちで賑わっていました。

中島から洞爺湖温泉街方面を見ると、その上に有珠山を望むことができます。
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