2011年6月
2011年6月30日
大沼・神仙沼

ニセコ山系にある大沼にやってきました。 今日の作業は、大沼周辺と神仙沼に看板を取り付ける作業を行います。

設置箇所まで材料を運び組み立てているところです。 穴も平行して掘っていたのですが、これが今日一番の難敵でした。 大沼周辺の地面は大小さまざまな岩石多く、15cmほど掘ると石に当たってしまい、結局、10箇所ほど掘り直して、なんとか支柱を立てることができる深さに掘ることができました。
 ちょっとてこずりましたが完成。もう一箇所、別の場所にも看板を設置して作業終了です。

作業中に通りかかった女性としばしお話しをしました。地元の方でよくこの辺は来られるそうです。 ありがたいことに、歩道に落ちていたゴミを拾いながら散策してくれていました!ありがとうございますm(_ _)m

作業終了後、神仙沼に移動。神仙沼のほとりと長沼へ向かう分岐には、新しい看板が設置されました。

この日は風も穏やかで、水面にはアカエゾマツが映っていました。
 神仙沼にミツガシワが咲きました(^□^)小さな星型の花が綺麗ですね。 この花もチングルマと同じく花期が短い花なので、咲いてから1~2週間ほどで枯れてしまいます。
2011年6月25日
大谷地~大沼~硫黄鉱山跡

ニセコは、今日、タケノコ採りのピークを迎えています。 すでに大谷地湿原にある駐車場はいっぱいで車が路上に溢れかえっています(゜△゜;) 私たちの車は駐車できなかったので神仙沼駐車場に停め、そこから歩いてきました。 今日はここ大谷地湿原からイワオヌプリ周辺までパトロールを行います。

大谷地湿原は、氷河期の生残りといわれているフサスギナが群生している場所です。一見、地味な植物ですがフサスギナは北海道にしか生育しておらず、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧B.類(VU) に指定されている貴重な植物です。
近年ではチシマザサなどの影響で湿原の乾燥化が懸念されており、フサスギナも減少しているようです。

湿原に目立っていたのはコバイケイソウです。もうすぐ白い花をつけます。

湿原内には木道が整備されています。 今日は日曜日ということもあり、タケノコをどっさりと持った方と頻繁にすれ違います。
太いダケカンバが折れ曲がって歩道を塞いでいる!この木は安定していたので一部を除去してトンネルにしました。

笹の隙間から大沼、その後ろにイワオヌプリが見えます。

ヒラタケ、老菌です。発見が一足遅かったようです。

【ムラサキヤシオツツジ】

【ウコンウツギ】 綺麗な花には綺麗な蝶が似合いますね(^□^)ニセコの山では低木類の花が見ごろを迎え、山に彩りをもたらしてくれています。

硫黄鉱山跡から見たイワオヌプリの裏側です。この付近に来ると硫黄の匂いがあたりを包んでいます。 北側にあたる場所にはまだ残雪がある場所もあります。

茂みの中からニトヌプリが見えます。イワオヌプリの分岐点から40分程歩けば山頂です。

大きな落し物!ではなくタケノコ採りに来た方が置いたものです。 一度、荷物を置いてさらに採りに向かったようです。リュックの中はタケノコがびっしり入っています。 歩道脇にはこのようなリュックがところどころに置いてあります。
帰り道はゴミ拾いです。タケノコを採る人たちだけがゴミを捨ててゆくわけではありませんが、この時期捨ててあるゴミが多く、増えるのは事実です。
我々がゴミを拾っていたときに声を掛けてくれた男性は、自分が捨てたゴミでもないのに「ゴミだらけですみません」と謝ってこられました。突然のことでこちらが恐縮してしまいました(゚Д゚; こういう方がいらっしゃる一方、平気でゴミを捨ててゆく人がいます。
私たちGSSの活動を見て、ちょっとでもマナー意識に変化が表われてくれればいいなーと思いつつ、今日もゴミを拾っています(^皿^)
2011年6月21日
オロフレ山

オロフレ山にやってきました。今日は全道的に気温が高くなる予報が出ています。 天候も良く朝早くから登山客が見えられているようです。では早速出発!
 これは雨水などで登山道の侵食が顕著な場所に設置したものです。設置後の経過は順調なようです。

先日、「洞爺湖周辺の自然を守る連絡会」で協力して設置したロープです。 緩んでいた箇所があったので張りなおしています。

前回、咲いていなかったイワカガミが咲いていました。綺麗なピンク色の花がかわいいです。 その中に白いイワカガミもありました(゜□゜)

崖の斜面にたくさん花が咲いている!この花はチングルマです。 拡大して見ると小さい花が崖に群落をつくっています。

羅漢岩付近より見たオロフレ山。 なだらかな稜線沿いを登って行くので歩き易いですが、頂上手前は急な斜面があるのでそこは慎重に登ってください。

前回この場所を訪れた時には、シラネアオイが満開でした。

【ウコンウツギ】

【カラマツソウ】 ウコンウツギが見ごろを迎えていました。白いボンボンみたいな花、カラマツソウも元気に咲いています。
 ちょうどお昼時でもあった為、山頂ではお弁当を広げる登山客のみなさんで賑わっていました。 ここオロフレ山は高山植物の種類も豊富なので、一眼レフのカメラを持った方も多く見られます。
 霞の向こう側に薄っすら見えるのが、洞爺湖と中島です。

登山道のパトロール終了後、入林箱に入れている記帳簿の回収・補充を行いました。 入林するときは必ず記帳をお願いいたしますm(_ _)m
2011年6月20日
神仙沼

ニセコGSSのホームグランドといえば神仙沼。 神仙沼駐車場から沼までは木道が設置してあり、雪が解けた今時期は枯れ葉の掃除や木道に被っている笹の刈り払いなどを行っています。 作業を行う距離が1kmほどあり、この作業も今日で3回目です。 毎回ブヨの攻撃にさらされながらも、なんとか今日で終わらせるメドがついたので頑張るぞ!!
 ホウキとチリトリを使い、2人で片側ずつ分担して木道を綺麗にしているところです。 作業中ブヨがいつも邪魔しにきます(#`Д´)
 これは木道にハイマツなどの木が被って歩行に障害が出ている箇所をロープで後ろにひっぱっているところです。 こうやって歩行空間を確保しています。
 作業終了後、湿原のパトロールを行いました。午後からは気温も上がりたくさんの観光客が散策されていました。 中国からの団体客も見かけましたが、震災以来、減少していた外国人観光客が戻りつつあるような気がします。
 湿原のワタスゲは、花穂からその名のとおり綿のような毛に変わってきていました。
 【ショウジョウバカマ】

【ミツバオウレン】
 【チングルマ】 今日の神仙沼の花たちです。まだ綺麗に咲いているショウジョウバカマの個体がありました。 ショウジョウバカマは、最初、薄いピンクや紫色の花が咲き背丈も小さいですが成長するにつれ花は赤くなり背丈の倍以上になったりします。 ミツバオウレンは小さい花ですが湿原にたくさん咲いていました。 そしてチングルマ。1週間ずれると綺麗に満開になっているチングルマを観察できないので、まめに足を運ぶのがコツです。
 まだ雪解け水が多いですが、雪が残っていた頃とはだいぶ様変わりしてきました。
 GSS小田島先輩待ってください!歩くの早いです。
2011年6月19日
ニトヌプリ

6月の前半は天気もイマイチ良くなく寒い日が続いたので残念でしたが、だんだんと気温も上がり今日も暑くなりそうな予感!
本日のパトロールは、ニセコ山系のニトヌプリ(標高1,080m)からイワオヌプリの分岐まで行います。
ニセコといえばニセコアンヌプリ・イワオヌプリ・チセヌプリなどが有名ですが、フタコブラクダの背中のような山頂が目印なのがニトヌプリです。
チセヌプリとイワオヌプリの中間にあり、沼巡りを楽しむ方が多く利用するコースです。
 ニトヌプリ登山口。あっ!看板が壊れている(゜□゜;)!!とりあえずパトロールをしてから修理することにしました。
 ツルツルテカテカしたツタウルシ。今年もこいつとの格闘が待っています・・・。

【サンカヨウ】 サンカヨウの花が咲いていました。この後、濃い紫色の甘い実がなります。
 GSS筒井38歳独身!まだまだ枯れていませんが、枯れ木の除去作業中です。
 道々66号線(通称パノラマランイン)側から登るニトヌプリとチセヌプリの登山道は、大きな岩などが多く滑りやすいので足元を確認しながら登ってください。ちょっと気を緩めると岩に足をぶつけたりしちゃいます(´д`;)
 【コミヤマカタバミ】

【ミツバオウレン】

【ムラサキヤシオツツジ】 今日の花たちです。コミヤマカタバミ・ミツバオウレン・ムラサキヤシオツツジ。
 振り返ればチセヌプリが見えます。
 手前チセヌプリの向こうは雲海でした。頭を雲の上に出しているのが岩内岳です。
 上空には入道雲が・・・、夏ですねぇ~。
 ニトヌプリ頂上からの眺望です。手前がイワオヌプリ、その奥がニセコアンヌプリです。 西側の斜面なので雪はほとんどありませんが、東側・北側にはまだ雪が残っています。 その雪も今月の下旬にはほとんど消えていると思います。
 変わったシラネアオイですね。
 パトロールを終え登山口の看板を直すことにしました。うん完璧! タンポポが良い感じで咲いていて初夏らしさを演出してくれています(^皿^) ということで本日のパトロール終了。
2011年6月17日
大平山

今日は、後志総合振興局・島牧村役場・環境省・エコ島牧・後志森林管理署で、毎年、行っている「大平山高山植物盗掘防止合同パトロール」にやってきました。 島牧村にある大平山(標高1,190.6m)はオオヒラウスユキソウ・カラフトマンテマなど多くの貴重な高山植物が自生しています。
そのため盗掘や踏み荒らしの被害を防ぐため、定期的にパトロールを行っています。 今日の合同パトロールは、植生保護・危険箇所の注意喚起を促す看板・踏み荒らしを防止する杭とロープをみんなで協力して設置して行きます。
標高差1,000m以上の急な道が続くハードな山です。いつも以上に気合を入れていざ出発!
最初は沢沿いを登って行きますが背の高い植物が行く手を阻みます。 沢の中は湿度が高くジャングルの中を歩いているみたいです。まだまだ先は長い!

沢には多くのニリンソウが咲いていましたが、その中にミドリニリンソウを見つけました。

沢~樹林帯を抜け高山植物が多く咲くお花畑~岩場付近。 踏み荒らしを防ぐロープを設置しているところです。

【ミヤマアズマギク】

【イワベンケイ】

【ミヤマオダマキ】

【エゾノハクサンイチゲ】 標高が上がるにつれて高山植物の種類も多くなってゆきます。この日咲いていた植物の一部です。

今日は快晴に近い天気で日差しがかなり強いです(´д`;)。水分をこまめに取りながらさらに登ってゆきます。

【タカネグンバイ】

【オオヒラタンポポ】

【ミヤマキンポウゲ】 この他にもいろいろな花が咲いています。タカネグンバイやこのタンポポは大平山固有種のオオヒラタンポポです。
ミヤマキンポウゲは今が見ごろで群落が見事でした(^―^;)

晴天の中、第二ピークからさらに第三ピークへと向かいます。 急な斜面をずっと登ってきたのでさすがに疲れが出てくるあたりです。
今日は風も弱く太陽の熱がジリジリと肌を突き刺す感じです。

崖に咲いているのはミヤマオダマキです。日本離れした風景が広がっています。

【ミツモリミミナグサ】

【フデリンドウ】

【エゾグンナイフウロ】 オオヒラウスユキソウはまだ咲いていませんが、他の花が目を楽しませてくれます。

羊蹄山がこんなに綺麗に見えます。

何と!一面びっしりシラネアオイではありませんか。

虫の来ない、涼しい、景色良い、本日一番の休憩場所でした。

大平山山頂です。第二ピークから山頂にたどり着くまでには、笹薮やハイマツが立ち塞がっています。 ピンクテープやトラロープが頼りなので、見失わないよう注意してください。

山頂から眺める景色は、道中の疲れを吹き飛ばしてくれます。

登ったからには降りなければなりません。間隔を空け、落石に注意しながらゆっくりと。

虫さん達に愛されていますね。どうか、防虫対策は忘れずに。
2011年6月11日
黒松内岳

今日は、黒松内町観光協会主催による黒松内岳山開きです。 後志森林管理署からは入口署長をはじめ、黒松内森林事務所より2名、GSS2名の計5名で参加させていただきました。
当日は35名ほどの参加者が集まり地元山岳会の方の案内のもと登山開始!
この先滑ります、要注意です。

蜂の巣!?ではありません。笹にひっついたツリガネタケです。 ブナの枯木の近くにあった笹と一緒に成長して、木から離れてこうなったものだと思います(゜゜)

行く手を阻む枯木発見!通路を確保しました。

【マイヅルソウ】

【ムラサキヤシオツツジ】

【ヒメナツトウダイ】

【ハクサンチドリ】 前回、パトロールしたときに咲いていた花たちは消え、また新しい花たちが歩道脇を彩っていました。
マイヅルソウ・ムラサキヤシオツツジ・ヒメナツトウダイ・ハクサンチドリ。 この他にチシマフウロ・ゼンテイカなども咲き始めていました。
これからトウゲブキ・ヨツバヒヨドリなども咲き始める季節です(^^)

この日、山開きの関係者以外にも多くの方が登山を楽しんでいました。

黒松内岳山頂、大変賑わっていました。 この後、昼食を摂り参加者の皆さんで記念撮影をして下山しました。
2011年6月8日
オロフレ山

本日はオロフレ山にやってきました。 オロフレ山は壮瞥と登別の間に位置するオロフレ峠にあります。
標高は1,230.8m、登山道入口がすでに930mあるので標高差300mと気軽に登れる山のひとつです。

今日、オロフレ山に来た目的は「洞爺湖周辺の自然環境を守る連絡会」で行われている、高山植物の踏み荒らし防止を目的としたロープ張りを行うためです。
地元自治体、山岳会・環境省・後志森林管理署などの関係者が集まり、踏み荒らしが顕著な場所に協力してロープを張って行きます。

道幅が狭い場所では、お互いに譲り合って歩きましょうね。

歩道のすぐ脇にはこのような崖もあるので、事故防止のためにもロープを設置しています。 危険と分かっていても見たくなるのが人の性?でも崖には近付かないでくださいね。

どうやら真面目に働いているようです。

【シラネアオイ】

【ミツバオウレン】

【ツバメオモト】

【チシマザクラ】 オロフレ山は高山植物の種類も多く、気軽に観察できる環境にあるので植生保護に力を入れています。
この日、見かけた植物の一部です。 シラネアオイ・ミツバオウレン・ツバメオモトそしてチシマザクラが見頃を迎えていました。

今日はお天気に恵まれ、すばらしい景色でした。 これも日ごろの行いが良いからです。きっと…、たぶん…、だといいな。
2011年6月6日
大平山カウンター設置

今日は、大平山登山口に入林者数をカウントするカウンターの設置に来ました。 大平山はオオヒラウスユキソウをはじめ貴重な植物が多く、これから夏にかけて入林者が増えてきます。
入林者の動向調査の一環として、カウンターを毎年設置しています。


この日は天気が良く暑いくらいでしたが、設置している筒井GSSはフードまでかぶっいてる! その訳は、画像ではわかりませんがブヨが非常に多く、虫避けスプレーをしても群がってきているためです…。
ブヨには負けないぞ!設置完了。これから10月までカウント頑張って!
2011年6月5日
ニセコ山開き
五色温泉登山口で行われたニセコ山開きは、前日の神仙沼山開きとは打って変わって天候が回復し、気持ちの良い天気となりました。登山の季節がやってきました!
2011年6月4日
神仙沼山開き
ワイスホルン・ニセコ神仙沼自然休養林の山開きです。 当日は生憎の雨模様となりましたが、いよいよ今年の登山シーズンが始まります。
 今年も事故が起こらないよう関係者で安全祈願を行います。 天候が悪化した為、屋内に移り各関係者の挨拶が行われ、後志森林管理署 入口署長も挨拶を行いました。
 大変です!いよいよ雨が本降りになってきました。太鼓が濡れないようブルーシートを被せています。
 雨の中ですが、なんとか毎年行われている共和町郷土芸能保存会による豊稔太鼓が披露され、山開きを盛りたてます。 太鼓のたたき手が昨年よりひとり増えている?新人さんが入ったようです。
最後に関係者代表によるテープカットが行われ山開きは終了しました。 今年もたくさんの人がここ神仙沼に来てくれるといいですね(^^)
 一番乗りの方です。行ってらっしゃ~い。
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