2010年10月
2010年10月26日
GSS活動最終日

今日は今年度のGSS活動の最終日です。5月下旬から始まった活動も今日で終わりです。 新見峠の道々の閉鎖も10月29日か、天候次第では早まるかもしれませんので、ご利用される方は注意してください。

とうとうニセコの山にも雪が降ってきました♪雪を見るとドキドキわくわくしちゃいます。 もう、北海道の山道を走る際は、車のタイヤはスタッドレスがいいですね。
 ニセコの山の道路が雪で閉鎖になると同時に、私たちも今日で勤務終了となりました。 なんだかあっという間で、明日も普通に出勤しちゃいそうな感じです(笑) 今年もケガなく、無事に終えることが出来ました。今まで支えてくださってありがとうございました。 濵口・小田島より
 おしまい。
2010年10月25日
オロフレ山登山道補修

今夏の豪雨により各地の登山道に雨水による侵食被害が多く出ましたが、特にオロフレ山の侵食が顕著であったため、地元関係者をはじめとしたメンバーで構成された「洞爺湖周辺の自然環境を守る連絡会」で登山道の補修作業を行いました。 今回、初の試みとなるこの作業で、侵食された部位をこれ以上広がらないようにしたいと思います。当日は雨模様の中、十数人が集まり早速、資材運びからはじめました。
 この箇所が一番侵食の激しいところです。 深いところでは腰の高さまでえぐれており、これ以上の侵食は歩行に支障をきたし、更には歩道脇にある高山植物等を守るためにも早急な措置が必要です。
 崩れかかった歩道脇を、木材・土のうを使い補強するために成形しています。
 木材で補強。この他にも、今回、数箇所に土のうなどで補修を行いましたが、全て初めての試みなので、今後、補修後の経過を見ながら、上手く機能しなかったところなどは改善して行きたいと思います。
今年度のGSSでの現地作業はこれで終了です。ご協力いただいた皆様にお礼申し上げます。
2010年10月22日
狩場山・大平山カウンター撤去

登山シーズンのピークも過ぎ、雪が降る前に、狩場山と大平山の登山口にあるカウンターを撤去しに来ました。
 カウンター装置は、設置時から今まで無事にカウントしてくれていたようです。 センサーでカウントされていた登山者数データをリモコンでメモリーカードに書き写します。

データが入っているセンサー部をはずし、メモリーカードを回収しているところです。 登山者数が入っている大切なデータです。 メモリーカードを持ち帰り、今シーズンの入林状況を調査します。

狩場山・大平山を管轄している元町・永豊森林事務所に行き、カウンターを解体します。 綺麗に掃除して梱包し、また来年の設置までひと休みです。
署に帰りデータを確認したところ、問題なく作動していました。 このデータを基に、入林記帳簿に記入されている登山者数と、実際に入林している登山者数との比較が可能です。 その他にも登山者の入・下山時刻やその時の気温などもわかるので、各季節の登山傾向の調査などに役立てて行きたいと思います。
2010年10月18日
洞爺湖中島

洞爺湖には大小4つの島があり、観光船が発着する一番大きな島が中島、その他に弁天島・観音島・饅頭島があります。 中島には島内を散策できる遊歩道があり、今日は遊歩道脇の枯れ枝除去の作業に来ました。

鹿の親子を発見!!中島は、鹿が手に届きそうなぐらい身近な空間なんですよね♪

ウッドチップが撒いてある遊歩道脇、枯れている木の枝を慎重かつ丁寧に切り落としていきました。
 ウッドチップが敷き詰められた遊歩道には、ニカワジョウゴタケがたくさん生えていました。

1つの木から何本もの枝を切り落としていくので、2人がかりで枝がぶつからない様に間を空けてやっつけていきました。
 だいぶスッキリ!! これで、風が強い時などに枝が落ちる危険性が低くなりました。 これからも利用者の安心と安全のために頑張って取り組んでいきます。

作業すること数時間、うっすらと暗くなり始め作業終了です。 この時期は日が暮れるのが本当に早いです。 GSSの洞爺湖での今年の作業は今回で終了です。
2010年10月11日
神仙沼

今日は3連休の最終日、体育の日です。 天候があまり良くない日が続いていますが、気を取り直してパトロール開始。 早速、立入禁止箇所のテープが緩んでいたのを直します。

なんと!!木道に水溜りがΣ(゜□゜;) 前の日に雨が降り、落ち葉などが木道の隙間を防いで水が抜けにくくなっています。 大きな水溜りで通りづらくなっていました。

水が抜けるように木道の両端をノコギリで切り、水捌けを良くしました。
おしっ!!これで、完璧!! ただ、濡れている木道や落ち葉の上を歩く際は滑り易くなっていますので、滑ってケガをしない様に、ゆっくりと景色を眺めながら歩いてくださいね。

今の時期は紅葉の季節なので、観光バスで来られる方や家族連れなどが沢山訪れています。 土日祝日などは大変混み合っていますので、皆様一人一人が楽しく過ごせる様、譲り合いなどのマナー遵守にご協力をお願いします。
2010年10月9日
ニセコアンヌプリ

秋も深まりニセコも紅葉真っ盛りです! 今日のパトロールは鏡沼方面からアプローチするニセコアンヌプリです。 先ほどまで雨が降っていたので天候にちょっと不安がありますが、いざ出発!

ヤマモミジが赤く紅葉し目を楽しませてくれています。(^^)

このルートは、途中、花園スキー場のリフト下を歩いて行きます。 冬にはたくさんのスキーヤー・スノーボーダー達が集まる場所ですが、今はひっそりとしています。

落ち葉が降り積もる登山道。秋の広葉樹はとてもカラフルで明るく感じます。 緑が覆う夏とはまったく違う空間が広がり、心を和ませてくれます。

と思っていたら・・・。樹林帯を抜け、標高1,100mを過ぎた付近から天候が急に悪化!
濃いガスがかかり、風が凄く強くなってしまいました!

風に耐え山頂に到着。かなりの風が吹いています。 山頂には人影がほとんどありません。

外には誰もいませんが、山頂にある非難小屋の中は紅葉登山を楽しみに来た方でいっぱいでした! 残念ながらこの日はニセコの紅葉を望むことができませんでしたが、悪天候のなか特に異常も無く、この日のパトロールは終了です。
2010年10月8日
目国内岳~雷電~朝日温泉

今日は、目国内~雷電の縦走です。下山予定箇所は朝日温泉です。 今回は、去年、縦走した時に気になった、古くなっているロープを少しでも取り替えようと、新しいロープを二人で分けて持って行きました。 ここの縦走は距離が約20kmもあるうえに、急斜面が何箇所もあり足場が悪いので、時間がかかりそうです。 ケガをしないよう二人で助け合い頑張って行きたいと思います!!

出発後30分程で前目国内岳に到着。天候が崩れはじめガスがかかってきました。 天候が回復するのを祈りつつ先を急ぎます。

目国内岳頂上付近。ここまでは特に異状はありませんでした。 天候が悪いせいか登山客とはまだすれ違いません。

目国内岳からパンケメクンナイ湿原へ向かいます。 歩道上にはダケカンバの太い根や幹があり歩きづらいです。

目国内岳から約30分、目国内岳・岩内岳・幌別岳に囲まれたパンケメクンナイ湿原が見えてきました。 夏の間、緑の草が生い茂っていた湿原は、すっかり様変わりしているみたいです。

歩道脇のカンバの幹にエゾシカと思われるかじり跡が。 数年前まではエゾシカの痕跡はあまり見られなかったニセコ山系ですが、最近ちらほらと姿が確認されています。時には町の中心部近くでも目撃情報があったりします。ニセコ山系でもエゾシカは増えつつあるのでしょうか?

湿原到着。花は見られず黄金色の草が目立ちます。 湿原の歩道はぬかるみが多く、ついつい避けてあるきがちですが、避けて歩いた歩道脇の植物がとどんどん踏み込まれ、湿原の環境が壊されてしまいます。 靴は汚れてしまいますが、自然保護の為にも歩道上を歩くご協力をお願いします。m(_ _)m

水辺の脇には小動物の足跡が。 水を飲みに来たのでしょうか?それとも水中にいるオタマジャクシを食べにきたのかな?

湿原を跡にして先を急ぎます。 葉が真っ赤に紅葉したチングルマの群落や、枯れたエゾオヤマリンドウが見られます。

岩内岳・目国内岳・雷電山の分岐点。 案内標識が曲がっていたため、まっすぐに打ち直しています。 放っておくと倒れて抜けてしまうので年に一回は直すようにしています。

幌別岳頂上付近はかなりガスがかかっているようです。 せっかくの紅葉シーズンですが、今日は景色を期待できそうにありません。

雷電山に向かう途中には水場と書かれた標識がありますが、実際には水量も乏しく水を確保するのは難しいので水は持参してください。


幌別岳山頂付近の標識が抜けていました。持参してきたスコップで穴を掘り立て直しました。 文字が消えて見づらくなっていましたが、塗りなおす塗料を持っていなかったので、また今度の機会に塗ろうと思います。

雷電山手前にある「五ツ沼」。ひっそりとたたずむこの沼は静寂に包まれていました。 天気が良ければ、ここから東ニセコ連峰の美しい紅葉を望むことができます。 ここも足場が悪いので注意してください。(^^)

やっと雷電の山頂に到着!! 時間も13時をまわっていました。ここから下山箇所まで3時間(作業も含め)はかかりそうなので、まだまだ気が抜けません!昼ごはんを食べたらすぐ出発です!!

岩場で急斜面な所ですΣ(゜д゜;)足を捻らないように慎重に行きます。

ところどころ枯れたハイマツにスギヒラタケが生えていました。

雷電山を過ぎ、日本海近くにある朝日温泉へ向かう下りは急な斜面が多く、数箇所にロープが設置してあります。かなり劣化が激しく切れる恐れがあったため、一部ですが新しいトラロープに交換することにしました。 ロープはあくまで補助用なので、大人数でロープを掴むなど大きな負荷のかかる利用は控えてください。

雷電山からしばらくは、ハイマツの稜線上を歩くルートになりますが、ハイマツの根で足をつまずかないよう注意してください。

雲がなくなり、雷電の山の方を振り返ると綺麗に紅葉していました。
たまに振り返るのも悪くないですね♪人生も(^皿^)(笑)

登山道上に靴のソールだけが・・・。歩いている最中に剥がれてしまったようです。 持ち主はソールのない靴で無事下れたのかな?

おっ!!コックリ湖が見えた!! すぐに曇ってしまったので、日本海は見えませんでした。残念。山の天気は変わり易いですね(´з`;)

っと、思いきや!!風に雲が飛ばされ、眩しいぐらいの青空が顔を出しました♪ ただ、古いロープも持って荷物も重くなり、距離も歩いている分、足の負担が倍になり悲鳴を上げ続けています。 だからと言って、弱音は吐きません!!二人で『頑張ろう』っと、声を掛け合いながら歩き続けました。

通称「天狗岩」。天狗のように見えるから天狗岩?このルートの目印になっている岩です。

天狗岩を過ぎたら、やっと平坦地に着きました。気持ち的に安堵しました。 ここから、まだ朝日温泉まで距離が意外とあるんですけど(´д`;)あともうちょいだ!!

7月の朝日温泉脇

豪雨後の朝日温泉脇 7月終わりから8月はじめ頃の豪雨により、朝日温泉脇に流れている沢が増水し床上浸水しました。 被害は建物の一部を押し流し、裏手にあった露天風呂は跡形もなく流されてしまったようです。 7月に巡視した際に撮った画像と比較すると被害がよくわかります。

豪雨前の丸太橋

豪雨後の橋 丸太の橋が流されてしまいコンクリートの基礎部分だけが残っています。 改めて豪雨の被害が大きかったことを認識しました。
新見峠から朝日温泉に至るパトロールはここで終了。 生憎、紅葉を見ることはできませんでしたが、看板の補修・ロープの交換ができたので良かったです。 また来年の初夏を目途にパトロールしたいと思います。
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