2010年9月
2010年9月27日
大平山合同パトロール

今日は天気が晴れてよかったです♪ 今回は、後志森林管理署、環境省洞爺湖自然保護官事務所、後志総合振興局、島牧村と地元の団体「エコ島牧」から総勢12名が集まり、大平山高山植物盗掘防止合同パトロールを兼ね、6月に設置した注意標識などの回収を実施しました。

天気が悪い日が続いていましたので、土砂が流れ足場が悪くなっていました。 大平山は植生保護等の理由から、積極的な登山道整備をしていないので、山のありのままの姿を肌で楽しんで頂けたら幸いです。しかし、足場が大変悪いので、足を挫かないように慎重に登ってくださいね。

ふぅ~やっと林を抜けた♪寒くなってきたから、もう草が枯れていると思いきや・・草がまだ背の高さまである!! 急斜面なうえ、草が邪魔して足元がよく見えないので、草を掻き分けて登っていきました。

第一ピークの手前にトリカブトが咲いていました。

大平山も紅葉にはまだ早いですが、緑色が薄くなっていました。 ただ、林を抜け開けたとこに出ると、倒れそうなぐらい風が強くて、危険すらも感じました。こんな所で倒れたら谷底に落ちてしまうので、いつもより登るスピードを落とし、一歩一歩踏みしめて登っていきました。

チシマリンドウ発見。小さい花が株立ちとなって咲いていました。
 絶壁の岩場をロープを伝って登る時も、いつもハラハラします(笑)その先も、岩と岩との間の狭い道(?)を歩いていきます。 これこそ、つまずいて落ちてしまったらケガだけではすまなさそう((゜д゜;))アワワ

変わった形をしていますが、秋に咲くアオノイワレンゲ。

設置していた注意看板を取り外すGSS濵口。ロープ・看板などをみんなで分担して持ち帰ります。 重くなったザックを背負いながら急峻な岩場を下って行きます。 この日は、風も強く慎重に歩きますがなかなか大変です。また来年、雪解け後に再び設置することになります。 大平山のパトロールは、今年度これで最後になります。みなさんお疲れ様でした!
2010年9月25日
新見峠~白樺山~シャクナゲ岳~神仙沼

今日は、2ヶ月振りのシャクナゲ岳。 他の山と比べ距離が長い為、ちょっとした縦走感を味わえます。ニセコ山脈は色んな山が連なっていますので、計画を立てて山を制覇していくと楽しいかもしれませんね。 でも、これからは天気も崩れ易く、より一層寒くなりますので、軽装での登山は命に関わるぐらい危険ですので、無理はしないで、いつもより重装備で無事に楽しんで頂けたら幸いです。

白樺山の頂上。 ニセコの山々は、ナナカマドや山ウルシが赤色に色を染めています。今日も一段と冷え込み、晴れる様子もなく風も強くて立ち止まると一気に寒くなります。 歩き出すと体も温まるんですけどね(^―^;)

笹尾根が、少しですが風除けになってくれて、前に進みやすかったです。

ここから、下りていけばシャクナゲ沼まであともう少し。 夏場の暑い日なら、ここまで一苦労なのに、気温が低いだけで今日はスムーズに来られました。
 なんと!!雪が!! どおりで寒い訳だ(笑)もうニセコの山にも冬の訪れを感じました。因みに、羊蹄山は十五夜の日(9月22日)あたりに、頂上に雪が降り白くなっていました。
 シャクナゲ沼です。沼に下りても風がとても強かったです。 沼の先にある目国内岳に雲がかかっていて、良く見えなくて残念でした。

岩だらけのシャクナゲ岳に上っていると、登山道脇に岩が。 近寄ると危険ですので、登山道からハズレて歩かないでくださいね。

シャクナゲ岳に到着!!ここは更に風が強かったです(苦笑) 頂上で景色を眺めながらランチをとっている方がいました。山の景色もアンヌプリに雲がかかっていましたが、奥にある羊蹄山や、1番手前にあるチセヌプリは良く見えました♪

帰りは、長沼の水が引けていましたので、長沼を横断して神仙沼に向かっていきました。

神仙沼は風が強くても家族連れや観光客も多く賑わっていました(^д^*) 段々、寒くなりましたので、体調を崩さないよう気をつけてくださいね。
2010年9月23日
黒松内岳

今日は秋分の日です。日の出・日の入りが真東・真西になり、昼夜の長さが等しくなる日だそうです。 早速、黒松内岳巡視出発です!
登りはじめてすぐ、登山道脇には、きのこたちがあちらこちらに。 まずフジウスタケ。この山ではよく見かけるきのこです。有毒なので注意。

次にアラゲコベニチャワンタケ。枯れた倒木に生えていました。これも一応きのこみたいです。

そして一目でわかるベニテングタケ。みなさん知っての通り有毒です。

登山道の六合目付近までは、このような背の高いブナやミズナラが生えています。

今日は、風が穏やかで、秋らしく涼しいので、いつもより足取りも速くスムーズに登れています♪ 黒松内岳も緑色していた山から、少しずつ色が抜けて変わろうとしています。

急峻な斜面に枯れかかったエゾノコンギクが。その横にはこれも枯れかかったアズマギクが咲いていました。

トラップを発見。頂上付近の急斜面に木の根っこが飛び出ています。 これに、気付かず足に掛けると危険なので、切り落としました!!

8~9合目のロープ場。今年、地元の愛好会のみなさんが新しいロープを設置してくれました。 しっかりとしたアンカーが何箇所も打ってあり、前より安全に登ることができます。ありがとうございます。(^^)
 こんなところに花が。エゾノホソバトリカブト。 もうすぐ紅葉ですが、まだ、ところどころにこのような花が見えます。

黒松内岳の山頂に到着!! 雲はかかっていますが、周りの景色も良く、ニセコ連峰と羊蹄山がよく見渡せました。
2010年9月21日
鏡沼・神仙沼

この日はまず、鏡沼に行く途中にある沢を渡る板を固定する作業に来ました。 前回、板を杭と針金で固定したのですが、雨のため打った杭ごと板が流されてしまったので、今日はロープで固定しようとリベンジです。

生憎の小雨模様ですが早速取り掛かります。

杭を打ち込む場所を変え、トラロープで板と杭を繋ぎます。 今回は前回以上にがっちり杭を打ち込みロープで固定したので大丈夫でしょう!

続いて神仙沼に移動。神仙沼の湿原はすっかり黄金色に変わっています。

神仙沼の看板です。以前と違うのが分かりますか? 実は背丈以上あった看板の高さをグンと低く直したのです。 前の高さだと沼と人物を写すとき、看板が邪魔をして沼がよく写らないという意見が結構あったからです。 低くする前と後では、ずいぶん雰囲気が変わりました。

新しい位置の看板で、さっそくGSS濵口が観光に訪れた方達に写真を撮ってあげました。(^^)
2010年9月20日
有珠山

今日は有珠山の巡視です。登山口入口近くに秋の味覚、山栗がなっていました。
 9月半ばも過ぎ、風がちょっと冷たくなった感じです。でも日差しが強く、歩き始めてすぐに汗ばんできました。

!!何この毛虫!?全身黄色で尻尾が赤い・・・。すごくカラフルで変わった形の毛虫。よく目立つ色をしている生き物は毒があるといいますが、この毛虫も毒があるのかな?


今度はシマリスのような模様のカタツムリを発見。 殻だけではなく体までシマリスのような模様が入っています。シマリスマイマイ!?

外輪山に到着。今日は、この先にあるロープウェイ下の歩道が、土砂で一部埋まったとの情報があり確認しに行きます。有珠山の外輪山からは伊達市内、その先にある室蘭市方面も良く見わたすことができます。

外輪山の外周には、トイレの施設が1つあります。 あとは、屋根付きのベンチで休むスペースもありますので、ご利用ください。
歩道を埋めた土砂は、どうやら上の山から流れてきたみたいです。 今年の豪雨の影響で流れてきたと思います。通常時に歩行する分には支障はありませんが、降雨などの悪天候時には、再度、土砂が流れたり、滑りやすくなることもありますので、悪天候時には、下まで降りず上のほうで景色を見て楽しんで頂くようお願いします。

登山道で出会った方に、簡易トイレを渡しマナー啓発を行いながら下りました。今日のパトロールは以上で終了。
2010年9月18日
ニセコ大沼

ニセコの大沼の近くで見つけたエゾサンショウウオ。かわいかったので載せてみました。(^^)
2010年9月17日
オロフレ山

7月の終わりにオロフレ山をパトロールした際、登山道の一部が大雨の影響で侵食されているのを確認し報告していたのですが、8月に再度パトロールを行ったときには侵食が拡大していました。 その為、「洞爺湖周辺の自然環境を守る会」のみなさんに、本日、現地にお集まりいただき、いろいろなご意見をお聞きしながら、今後の対策を協議することになりました。

雨の浸食と登山者の往来によってかなり削られています。

みなさんに現況を見てもらいながら意見を出していただき協議した結果、とりあえず侵食が著しい部分には土のうで段差を作り、さらに土砂が流失しないように木材でところどころ補強しようということになりました。
また、水切りができる部分を何箇所かつくり、全体的に水を逃がすことにしました。来月の中旬に、その作業を会のみなさんにもお願いし行うことになりました。
オロフレ山だけではなく、今年は大雨の影響で登山道が侵食されている山がたくさんありました。
簡易に補修できるところは直してきましたが、規模がちょっと大きくなると地元の市町村や山岳会の方などの協力が不可欠になってきます。みなさんのご協力に感謝いたします。
 解散したのち、入林箱の設置を行いました。
昔、登山口近くには売店があり、その近くに入林箱もあったのですが、売店がなくなってからは同時に入林箱もなくなった様子。
なので、今回、地元の方達と集まるのを機会に、入林箱の設置位置を相談したのち、後志森林管理署のメンバーで設置をしました。

大変遅くなりましたが、今年から改めて入林箱が出来ましたので、これから紅葉を楽しみに訪れる登山者の方々、記入へのご協力お願いしますm(__)mペコリ
2010年9月13日
狩場山

1ヶ月以上通行止めだった賀老林道が通れるようになり、久しぶりの狩場山のパトロールです。 狩場山は道南の最高峰(標高1,520m)になり、高山植物も豊富な山なので道外からの登山客も多く訪れる山です。

おっ!!登り始めて早速いました。狩場ならではのブドウマイマイ。 殻も中身も全身真っ黒なんです。しかもでかい(笑)踏まないように、見かけましたらそっと見守ってあげて、登山を楽しんでください♪

枯れて倒木になってしまった木を発見。 登山道の妨げにもなりますし、万が一、枯れ枝が倒れてケガをするなどの危険がありますので、切除しました。

いつも休憩場所としている、開けた6合目の風景です。 花畑は終わり、もう秋の色に変わろうとしていました。

7合目付近には、渡島半島に見られるマルバヒレアザミが元気に咲いていました。(^^)

8合目にもうすぐ着く時、ススキが冷たい風を運んでくれてとても気持ちよかったです。 ふと、後ろを振り返ると、広々と見渡せられる山々に癒され疲れも吹っ飛びます。

ミヤマアキノキリンソウも生き生きと咲いています。登山中この花を見かけると元気が出てきます!

9合目のハイマツやミヤマハンノキの林に入る手前あたりに、雨の影響で登山道がえぐれているのを発見。 木の根も出てないですし、ケガをするような危険性はないようですが、土が粘土っぽくなっていますので、滑らないように気をつけて登ってください。

狩場ならではの頂上手前の広い草原にでました。 ここもお花畑からススキに変わっていました。もう秋だな~。

狩場山は自然休養林に指定されており「人と森林とのふれあいの場」として親しまれています。 狩場山系に広がるブナ原生林の面積は10,700ヘクタールで日本一の面積を誇り、麓の賀老高原には龍神伝説が残る「賀老の滝」など自然を満喫できる場所です。 これからは、秋の紅葉が楽しめる時期に入るので足を運ばれてはいかがですか?
2010年9月10日
鏡沼

やっと蒸し暑さもなくなり、秋らしく涼しくなってきましたね♪ でも、まだまだ日差しが痛いぐらい暑いので、木陰に入って涼しんでくださいね。 今日は、鏡沼のパトロールです。前回、通りやすいように沢に橋を置いて以来ですので、状態を見に行ってきます(^□^)

って!!あれっ!!橋がない!!流されているかもしれない!!

下流にあるかもしれないと思い、見に行ってみると・・・。運良く岩に引っ掛かっていました!

地面に鉄の杭を挿して固定していたのですが、前日の雨で水量が増え、固定していた杭ごと流されてしまったみたいです。 改めて設置し直しましたが、また流されしまう恐れがあるので、後日、ロープで固定する方法を試したいと思います。

ウメバチソウ

エゾオヤマリンドウ 鏡沼の湿原の植物もだんだんと枯れはじめ、緑色の植物が少なくなってきました。 湿原にはウメバチソウ・エゾオヤマリンドウが咲いていました。
2010年9月6日
神仙沼の枯れ枝切除

今日は神仙沼木道の枯枝除去の作業です。 枯れている枝は強い風で折れ木道上に落ちてくる危険があるので、見つけ次第、除去を行っています。
 高枝ノコギリ6.3mを最大に伸ばして、十数箇所程、枯れ枝を伐り落としていきました。 ダケカンバなどの枯れ枝は、枯れると多くの水気を含みもろくなっています。 枯れた枝を切り落とすと「ドン!」と重そうな音が木道上に響きます。数十センチほどの枝でも頭上に落ちれば大きなケガになりそうです。
ここ神仙沼だけではなく、歩道脇などにある危険な枝は除去をしていますが、台風が近付いているときや強風のときは、危険な場合があるので入林は避けるようにしてください。

今の時期は、神仙沼に訪れる方も少なくなっていますが、通られる方にも細心の注意を払い切除を行いました。
 森林管理署の技術専門官のご指導のもと、慣れない手つきで頑張って切り落としているGSSの濵口。次の日は筋肉痛かな(笑)

作業終了!帰り道、神仙沼の入口にイヌゴマを発見。
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