2016年7月
2016年7月24日(日曜日)
高原温泉パトロール事務所~第二花畑巡視及び歩道の整備

歩道の補修用の資材を背負ってパトロール事務所から出発です。

第一花畑です。 雪が解けたところには春が訪れます。エゾコザクラやキバナシャクナゲなどが所々に見られます。

事務所から運んだ資材を使用して木道ですれ違う際に木道から外れ植生の踏みつけを 防ぐための待避場所を設置しました。

第二花畑です。着々と雪解けが進んでいます。

雪が解けたところには踏み抜いた跡がありました。

雪割りを行いました。雪渓の縁は踏み抜きやすいのでご注意ください。

第二花畑から更に進んだ先の歩道に侵食されている部分がありましたので、 これ以上侵食が広がらないよう補修を行いました。

細かい石を敷き詰めて完成しました。
2016年7月23日(土曜日)
黒岳7合目パトロール事務所~黒岳山頂~お鉢平展望台巡視

(写真左)白い花はエゾカラマツソウ、黄色の花はミヤマキンポウゲです。(写真右)エゾヒメクワガタ

トカチフウロ

山頂から黒岳石室に向かうと、ガスで視界不良になってきました。

エゾツツジ チシマキンレイカ
黒岳山頂を越えると周辺は砂礫となるため、そこに咲く花々も様相が変わってきます。

右奥に見えるのは烏帽子岳です。手前には綺麗な花を咲かせたチングルマのお花畑が広がっています。

お鉢平展望台から有毒温泉を一望します。 その名のとおりお鉢の内部から有毒のガスが吹き上げることがあり、立入禁止です。(ヒグマも倒れます。)

赤石川の雪渓は完全に落ちて消失していました。
2016年7月16日(土曜日)
パトロール事務所~黒岳山頂~北海岳方面美ヶ原へ巡視
本日の黒岳チームは7合目パトロール事務所から黒岳山頂を越え、北海岳方面の美ヶ原の ロープ張りを行ってきました。

まねき岩付近ではクリーム色のウコンウツギの花が見事に咲いていました。

山頂までの間でも続々と花が咲いています。 黄色い花はミヤマキンポウゲ、紫の花はハクサンチドリです。

三連休まっただ中のこの日は山頂も多くの登山者で賑わっていました。
山頂でも様々な花が見られました。

エゾツツジ ヒメイワタデ

エゾイワツメクサ チシマキンレイカ

黒岳石室方面には連休中ともあってカラフルなテントが沢山張られていました。

本日の作業地である北海岳方面の美ヶ原に到着しました。
ここまで来るのが大変なのですが一息ついたらロープ張り作業です。 毎年繰り返し行われる地道な作業ですがコツコツ行っていきます。
黒岳山頂まで雪はほとんどありません。
黒岳山頂から北鎮岳あるいは北海岳に向かう途中には雪渓が残っており、雪上を歩行しますので 注意してください。
高原温泉パトロール事務所~緑岳山頂~白雲避難小屋へ巡視
本日はパトロール事務所から緑岳山頂を経由し、白雲避難小屋まで巡視を行いました。

第二花畑~ガレ場までは一面雪ですが、ガレ場を抜けると歩道上に雪はありません。

緑岳山頂手前です。ここからは黄色いペンキのルートに従って進んください。

イワブクロ

山頂手前の雪が残っている所が高根ヶ原です。

緑岳山頂に到着しました。
山頂から白雲避難小屋へ向かう途中では色とりどりの高山植物を楽しむことができます。

エゾミヤマツメクサ コマクサ

エゾノハクサンイチゲ エゾノツガザクラ

白雲岳避難小屋手前です。 ここまで来ると再び雪の上を歩きます。

白雲岳避難小屋前のテン場は黒岳石室前のテン場と同様、沢山の人がテントを張っていました。
【情報】
緑岳山頂から高原沼巡りコースへ続く三笠新道はヒグマの活動が活発になってきたため、 7月21日より通行止めとします。お越しの際はご注意ください。
2016年7月15日(金曜日)
第一花畑歩道整備(緑岳)
本日は第一花畑のロープ張りを行いました。 雪解けが進むと、ロープ張りなどの歩道の整備に追われます。

見晴台近くにあるゴゼンタチバナの切り株は毎年こちらのブログに登場していますが、 今年も綺麗な花を咲かせてくれました。

第一花畑です。雪に埋もれていたベンチも出てきました。 ここまで雪が解けたら座って一休みしても大丈夫そうです。

すっかり雪が解けた第一花畑ではロープを張っていくために、冬の間は外しておいた 鉄ピンを打ち込んでいきます。

第二花畑です。
第一花畑に続いてこちらも雪が解け、ところどころ地表が露出してきました。

第二花畑上部です。まだまだこちらは雪が残っています。
第一花畑終点~ガレ場までは引き続き雪が残っています。
木道上はところどころ雪が薄くなっている箇所もあり、雪割り作業など随時行っていますが 十分に注意してください。
2016年7月9日(火曜日)
銀泉台~赤岳山頂~小泉岳~白雲岳へ巡視

第一花園です。一面雪の状態で雪渓上を歩きます。

第一花園から先、第二花園までは歩道に雪解け水が流れています。 トレッキングシューズにはスパッツ着用をお勧めします。

コマクサ平に到着しました。コマクサ平は既に雪が解け、コマクサの群生が咲き始めていました。 ここまで来ると疲れも一旦吹き飛びます。

チングルマ イワウメ

第三雪渓です。こちらもだいぶ雪が残っています。 第四雪渓も同様に雪が残っていました。

赤岳山頂に到着しました。山頂付近に咲いていたタカネスミレ。
赤岳山頂から小泉岳へ向かいます。 ここまでくると雪はほとんどなく、様々な種類の花を見ることができます。

先ほども登場したチングルマ…ではなく、よく似ていますが、チョウノスケソウです。 他にもホソバウルップソウやエゾオヤマノエンドウなど様々な花が色鮮やかに咲いていました。

小泉岳山頂です。 こちらは山頂らしからぬ平らな景色が印象的です。

白雲岳に到着しました。山頂は沢山の人で賑わっていました。

白雲岳山頂から眺めるのはしましま模様の雪渓です。
この日はまだまだ雪の残っている個所が多く、雪渓上の歩行が主でした。 下りは腰が引けやすく足にも力がはいってしまいがちです。
焦らず、足下に十分気をつけて下ってください。
高原温泉パトロール事務所からエイコの沢まで巡視(緑岳歩道)
本日の緑岳チームはパトロール事務所からエイコの沢まで巡視を行いました。

【修繕前】 【修繕後】
歩道入口近くに階段の木が傷んでいる箇所があり、修繕を行いました。

第一花畑です。こちらは雪が解け、木道がほとんど出ている状態です。 夏へ向けて1日約10センチメートルのペースでぐんぐん雪解けが進んでいます。
雪の上では自由に歩くことができましたが、雪が解けたら植生を踏みつけることになるため木道から逸脱しないよう順次ロープを張っていく予定です。

第二花畑です。こちらはまだまだ一面雪です。

さらに巡視を進めてエイコの沢ガレ場です。緑岳山頂がぐっと近づきました。

第二花畑上部からガレ場に至る雪渓の切れ目の段差が大きくなってきました。

雪切りをし、階段状のステップを作ります。

完成です。
山頂より奥の標高の高いところでは雪が解け、花は見頃を向かえていますが、 標高の低い第一・第二花畑では雪がまだ残っているため花を楽しむのはもう少し先になりそうです。
2016年7月8日(金曜日)
黒岳から北海岳方面へ巡視
本日は7合目パトロール事務所から黒岳山頂を越えて北海岳方面へ向かう途中にある赤石川まで巡視を行いました。

赤石川です。 一面雪だった状態から雪が解け、川が流れる様子がわかるようになりました。

ロープで編まれた蛇籠も出てきました。 雪解け水により川の水量はまだ多く、脛くらいまでつかってしまいます。

赤石川の上に積もった雪の下の空洞化が進んできたため、蛇籠の方向にルートを作ります。 雪を切って階段状にします。
赤石川の上の雪上を歩行する際は、雪の下が空洞化している可能性があるため注意してください。 (雪の下は川が勢いよく流れています。)

北海岳方向への眺めは良好です。雪がまだまだ残っています。

黒岳の石室付近です。
今年も黒岳のアイドル、シマリスが愛らしい姿を見せてくれました。 野生動物ですので、可愛くとも餌は与えないようお願いいたします。
黒岳山頂では高山植物が目を楽しませてくれます。

ウスユキトウヒレン

コマクサ
さらに下って9合目付近です。

エゾノイワハタザオ

エゾノハクサンイチゲ
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