2014年7月
2014年7月24日
緑岳
 こちらは第一花畑です。 本日は快晴。緑岳がくっきりと見えます。
 先週は雪がまだあり、地面が出たばかりでしたが、今はチングルマが綺麗に咲いています。
 第一花畑から第二花畑の間の残雪箇所の雪割りです。
 第二花畑入り口、ここからの眺めではほとんど雪が無くなったように見え、歩道もだいぶ乾いていることがわかります。
 (補修前) 見晴台下の階段が崩れていたので、下のような道具を使って補修しました。
  鉄ピン、針金、ハンマーなど。 丸太が崩れてこないように鉄ピンで支えます。
 (補修後) これでしばらくの間は崩れてこないと思います。
本日のパトロールはこれで終了です。
2014年7月22日
黒岳
この日は黒岳から北鎮岳へ向けたパトロール及び北鎮岳付近のルートマーキングを行いました。
 北鎮岳山頂に到着です。
  北鎮岳山頂からの眺めです。左の写真は白雲岳を眺めたもの。 右の写真は北海道最高峰の旭岳を眺めたものです。旭岳もここまで来るとだいぶ近くに感じます。
 北鎮岳からは登山者が道に迷わないようにするため黄色いペンキで、 マーキングする作業を行ってきました。
  ヒメイワダテ クモマユキノシタ
 お鉢平展望台からの眺めです。
 チングルマはすっかり綿毛になってしまいました。
 チシマツガザクラ
 黒岳石室です。 奥に見えるのは桂月岳。(黒岳石室に宿泊し、ご来光をこの山で見る方が多いそうです。)
 石室付近では高山植物の女王、コマクサもきれいな花を咲かせてサービス中です。
   黒岳山頂付近ではエゾツツジ、イワブクロ、ヨツバシオガマが咲いていました。
 黒岳山頂まで戻ると雲海が出てきました。
  まねき岩も雲海につつまれて。この辺りではチシマノキンバイソウが見頃です。 7合目~黒岳山頂にかけて見られた花です。
   今の時期は7合目パトロール事務所から黒岳山頂にかけて、黒岳山頂から黒岳石室に向けて、そこから各山々へ向けて、場所によって様々な高山植物を眺めることができます。
自分の体力・ペースに合わせて安全に楽しく登山をして頂ければと思います。
2014年7月16日
緑岳
この日は第一花畑から標高1,700m地点の平場までの歩道整備・パトロールを行いました。
 第一花畑手前の歩道が崩れて足元が悪くなっていたため整備しました。
  (作業中) (作業後)
 第一花畑もますます雪融けが進みました。
  ふと目を逸らしたら、エゾシカの親子連れがこちらを見ていました。 ロープの中を跳ね回る姿がとてもかわいらしかったです。 (しかしながら、近年増えすぎてしまったエゾシカによる食害被害は相当なものです。この辺りの植生が心配です。)
 第二花畑入り口付近は雪融けが進み、歩道がほとんど出ている様子がわかります。
 先へ進むと、第二花畑上部はまだまだ雪があり、雪渓の上を歩きます。 とても滑りやすいので、注意して歩行してください。
 第二花畑の歩道の様子です。雪が融けたばかりで歩道はべちゃべちゃです。 そのため、歩道を外れて歩きたくなるのですが、植生を痛める原因となりますので、 歩道を通るようお願いします。
 エイコの沢上部です。 まだまだ雪はありますが、雪が融けたところからはチングルマも少しずつ咲き始めています。
  雪渓をスコップで削り、道をつける作業を行っており、ガレ場手前の雪渓の作業は完了しました。
 標高1,700m地点の平場にてヒグマの巨大な糞がありました。 この糞の主である熊も相当大きいはず…。 熊の生活圏の中を歩いていることを念頭において鳴り物の携行等、対策をした上で登山して頂ければと思います。
 切り株のゴゼンタチバナの花は今年も無事に咲きました。 (不思議なことに毎年、この切り株に花を咲かせるのです。)
通勤途中、国道273号線脇で子グマを見かけました。 観光客の方が近づいて写真を撮っていましたが、子グマの近くには親グマもいるはずです。 かわいいからといって安易に写真を撮るために近づくことは非常に危険です。
気をつけてください。
2014年7月14日
黒岳
今日は黒岳山頂に続く歩道の修繕を行いました。
  水の流れで歩道が削られていたので、二人がかりで石を置いて水が流れないように処理しました。
  【階段補修前】 【補修中】
 【階段補修後】
階段の補修も行いました。 このような作業も一見すると地味ですが、こうした作業の積み重ねが歩道の荒廃を防ぐことにつながります。
こうした作業をしていると、登山されている方から「いつもありがとうございます」と声をかけられることもあり、 疲れも癒やされます。
 歩道入り口にこのような看板を設置しています。 こちらの看板は黒岳石室裏の雪渓に立ち入らないよう注意を促しているものです。
今まで、黒岳石室裏の凌雲岳と桂月岳の雪渓では夏もスキーヤーに利用されていましたが、 雪渓に到達するまでに歩道ではない箇所を通行し、高山植物踏み荒らしの原因となっていたため 立入禁止の措置をとっております。
ルールを守って登山していただくようお願いいたします。
2014年7月10日
緑岳
本日は第二花畑のロープ張りを中心に行いました。
 第一花畑の雪解けの様子です。 段々と花畑も出てきました。
 雪が解けたところからはキバナシャクナゲが咲き始めました。
 第二花畑のロープ張りです。 雪がある間は雪の上を自由に歩いていましたが、雪が解けてからは木道を歩いてもらうために ロープを張っています。
  第一花畑に続き、冬の間は外していた看板を第二花畑にも設置しました。
2014年7月9日
緑岳
本日は緑岳山頂までパトロールを行いました。
 山頂手前の様子です。 チングルマが綺麗に咲いています。
  イワブクロ(写真左)やジムカデ(写真右)も見られました。
 緑岳山頂に着きました。この日は快晴で、白雲岳もくっきり見えました。
  高原山荘裏の歩道にタイセツヒナオトギリが咲いていたので、石で囲っています。 皆さんきちんと花を避けて歩いてくれました。
2014年7月8日
黒岳(赤石川~美ヶ原)
 この日は赤石川からパトロールスタートです。
 赤石川の雪渓は完全に落ちてしまいましたので、今はこのようなロープで編まれた蛇籠の上を渡ります。 (この川は酸性度が強く、金属製の網だと溶けてしまうのでロープで籠を作っているそうです。)
 川を渡るとロープを設置しておりますのでそちらに沿って歩いてください。 まだまだ積もっている雪の上は大変滑りやすいので注意してください。
  美ヶ原です。ツガザクラ(ピンク)とアオノツガザクラ(黄色)の競演。 この二種類の花が咲いている場所では様々な雑種がみられるとか。 様々な色合いの花を見つけるのも楽しいものです。
  高山植物が咲いている中でのロープ張りです。 綺麗な花が踏み荒らされないようにロープを張っていきました。
 エゾコザクラ
 本日のマネキ岩
2014年7月7日
黒岳
この日の黒岳チームは黒岳山頂から北海岳方面へ向けたパトロールを中心に行いました。
 黒岳リフトを降りたらパトロール事務所があります。 ここで入林者名簿への記載をお願いいたします。
 9合目付近、右手から土砂崩れのおそれがある箇所です。注意看板を設置しています。 こちらを通る際にはご注意ください。
 トカチフウロが咲いていました。
  黒岳山頂です。 右の写真の黄色い花はコガネギク、奥には白雲岳が見えます。
 赤石川です。 一面雪でしたが、だいぶ雪解けも進み、川が流れている様子がわかります。
  (作業中) (作業後) 雪に亀裂がはいり、深い段差になっていたところを雪切りし、歩きやすいよう 階段状にしました。
 北海岳方面へ向けてのロープ張りです。 歩道を逸脱し、植生を踏みつけ痛めないようにするための大切な仕事です。
 ピンクがとてもかわいらしいエゾノツガザクラです。
 黒岳石室付近はチングルマとエゾノツガザクラが咲き誇っています。 まさに山の上のお花畑です。
2014年7月3日
緑岳
この日の高原チームは第一花畑の歩道の補修・ロープ張り等を行いました。
  (補修中) (補修後) 木道が壊れていたので補修しました。
  この一週間で雪解けもだいぶ進みました。 6月27日の写真と比較すると違いが一目瞭然です。1メートル位あった雪が解けてしまいました。
 第一花畑の途中からはまだまだ雪が残っています。
 このような雪と歩道の境目では雪の下が空洞になっていることが多いです。 踏み抜きにご注意ください。
 雪が融けたところからは花が咲き始めています。 写真はエゾコザクラです。
  また、雪が解け、木道が出てきたところから順次ロープ張りを行っています。 木道から逸脱し、植生を踏みつけることを防ぐためです。 ロープの中へは立ち入らないようお願いいたします。
黒岳
 黒岳のパトロールです。8合目付近の様子です。
 歩道に雪はほとんどありません。
  9合目付近、マネキ岩がよく見えるところです。 ウコンウツギが見事に咲いています。
 黒岳山頂です。 これからのハイシーズンにむけて登山客も増え始めています。
  コマクサ イワヒゲ
7合目パトロール事務所から黒岳山頂への歩道の状況ですが、途中に雪渓はあるものの降雪が少なかったためか例年と比較すると雪解けは早く、歩道もほとんど出ています。
しかしながら、雪渓は滑りやすい・雪解け箇所がぬかるむことがありますので、登山靴にスパッツ着用をおすすめします。
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