6月から始まった大雪山GSSの活動も、10月11日をもって終了です。
活動最後の一週間は、パトロール事務所の冬じまいが主な仕事でした。

10月8日は赤岳の入口・銀泉台のパトロール事務所の冬じまい。
錦の絨毯のようになっていた赤岳の第一花園も、すっかり葉が落ちています。

銀泉台の水場の美味しい水を汲み上げているホースを片付けたり、

看板を撤去したり。

この水場の美味しい水が飲めるようになるのは、また来年の6月です。

10月9日は黒岳7合目のパトロール事務所の冬じまい。
層雲峡温泉街は、紅葉が降りてきてとても綺麗に色づいてきましたが…

リフトから眺める黒岳は、すっかり葉が落ちて冬の様相です。
黒岳では事務所の片付けチームと登山チームに分かれて作業しました。
登山チームの目的はこちら。

登山客が遊びで積み上げたらしいケルン(積み石)の撤去でした。
いつのまにか、巨大なケルンが山頂にいくつも作られており、危ないので撤去してほしいと要望があったのです。
絶対にやめましょう。

花の季節、紅葉の季節、いつも絵になる景色を見せてくれたマネキ岩も、今年度はこれで見納めです。
なんだか寂しそう……?

10月10日は、事務所の冬じまいラスト!緑岳の入口・高原温泉です。
看板や事務所の戸を外したり、

事務所の入口を板で閉じて、完成!

緑岳も他の山と同様にすっかり葉が落ち、冬の様相になっています。
(10月7日撮影・元気な緑岳チーム、H25年度最後の記念のツーショット!)
これで山の冬支度は全て終わり、GSSの活動も終了です。
6月のまだ残雪多い時期から活動を始め、

(6月・第一花畑より緑岳)
花盛りの7月から秋の気配がし始める8月

(7月の赤岳コマクサ平)

(8月下旬のポン黒岳)
紅葉でにぎわう9月

(9月・黒岳マネキ岩)

移ろう季節の中、GSSはパトロールをしながら、登山客のマナー啓発・植生を守るために簡易な歩道整備などを行ってきました。

また今年は、GSSがパトロールで得た情報を、このブログや、パトロール事務所に掲示したポスターや写真ファイルなどで積極的に発信してきました。
今年度の活動はこれで終わりになりますが、来年からも大雪山GSSの活動は続きます!
これからも少しでもたくさんの方に、山の楽しさ・素晴らしさ、それを支えるGSSの活動を知ってもらえたらいいなと思います。
またこのブログを読んでくださった方は、山を登る際心の片隅で、「植生を踏まないようにしよう」とか「歩道を外れないようにしよう」とか、考えていただければ幸いです。

それではまた会う日まで!
大雪山GSSの6人と大函森林事務所の森林官・森林技術員でした。
銀泉台から見ることのできる第一花園の紅葉も、まだ色は残っているものの、
ピークは終わり落ち葉が目立ってきました。

赤岳第一花園(10月2日撮影)

赤岳第二花園

赤岳奥の平

赤岳第三雪渓
第二花園や奥の平・コマクサ平、第三雪渓も、すっかり木々の葉が落ちて少し寂しい風景になってきました。
冬が近づいています。

そんな中、ハイマツの実を運ぶホシガラスの姿を見かけました。
緑岳も紅葉のピークが過ぎ、冬の足音が近づいています。(9月28日撮影)

緑岳第一花畑

緑岳

山の上では霜もおりています。
【GSSの冬支度】
冬の積雪前に我々GSSが行うこと。
それは植生保護のためシーズン初めに設置したロープの撤去作業や看板外し作業です。
積雪によるロープ切れや杭の曲りを防ぐ為、天候や登山者の入り込み状況を考えながら、
毎年この時期に行う「冬支度」です。

ロープ撤去

ロープを外して束ね、倉庫に保管します。

看板もこのようにボルトを外し、土台を残して回収します。
このようにそれぞれの山ではロープを外している箇所が多くなっていますので、
くれぐれも歩道から外れて歩くことのないようにお願いします。
また、道迷いにも十分ご注意ください。
6月下旬に設置し、9月下旬に撤去するこのロープ、設置期間は3ヶ月と非常に短いものですが、距離の長い箇所ではその作業は大変な労力です。
登山者一人一人が、歩道を外れないという意識で山に入っていただければ、
このような作業も無くなるのですが…。
【お知らせ】