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北海道森林管理局

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    令和7年度技術開発成果発表会を開催(令和7年10月29日)

    10月29日(水曜日)、北海道森林管理局中会議室において、森林総合研究所(北海道支所・林木育種センター北海道育種場)、北海道立総合研究機構森林研究本部(林業試験場・林産試験場)、森林技術・支援センター共催による令和7年度「技術開発成果発表会」を開催しました。 この発表会は、地域の森林づくりに関する研究成果を幅広く知っていただくため開催しており、今年は12回目となります。


    発表会場の様子の写真
    【発表会場の様子】

    当日は、会場とWebを合わせ60名以上の皆様に視聴して頂きました。 

    最初に北海道森林管理局森林技術・支援センター西間森林技術普及専門官から、「天然更新カンバ類の効果的保育手法の確立」と題して、競合植生により被圧を受けていたカンバ稚樹を植生とともに一定の高さで刈払いを行い、その後の成長状況について、これまでの調査結果を紹介しました。
    発表する西間森林技術普及専門官の写真
    【西間孝志森林技術普及専門官】

    森林総合研究所北海道支所北方林管理研究グループの小幡研究員からは、「航空レーザデータによる新たな地域森林管理手法の検討」と題して、航空レーザデータで得られた森林資源情報を実際の森林管理計画に統合するための手法と、その初期的な実装結果について紹介がありました。
    発表する小幡進午研究員の写真
    【小幡進午研究員】

    森林総合研究所林木育種センター北海道育種場の遠藤主任研究員からは、「希少樹木の保全技術開発」―ペットボトルを利用した絶滅危惧種オガサワラグワの培養苗の馴化法―と題して、専門的な施設のない土地で飲料用のペットボトルを再利用した「PB馴化法」を開発し、野外の環境に順応させ、野生復帰を実現する技術について紹介がありました。
    発表する遠藤主任研究員の写真
    【遠藤圭太主任研究員】

    道総研林産試験場技術部製品開発グループの近藤主査からは、「コンテナ苗植栽機械の開発」と題して、硬い土壌にも対応し地面に穴を開けるドリルユニットとトドマツコンテナ苗に対応した植栽ユニットを連携させ、植穴開けから苗の挿入までを自動で行う植栽機械について紹介がありました。
    発表する近藤主査の写真
    【近藤佳秀主査】

    道総研林業試験場森林経営部経営グループの滝谷研究主幹からは、「変動する将来の気候条件を踏まえたカラマツ類の樹高成長予測」と題して、全道の林分調査データを元に、気温・降水量・最大積雪深などの気候値から地位指数を予測したモデルと、将来の気候値条件における地位指数を予測し、カラマツ類の地位指数の比較について紹介がありました。
    発表する滝谷研究主幹
    【滝谷美香研究主幹】


    参加者からのアンケートでは、

    • 人材不足やコスト面の課題を解決するため新しい林業を進めていく中で、機械化や労力削減のための植付機械の開発や航空レーザによる発表は興味深かった。
    • 3Dスキャナーを持っている森林管理署が多いので、地上計測データとALSデータとを結合することで、林況などの資源量がより詳細にわかるようになるのではと思った。
    • 知見の広がる発表が多く大変有意義な内容でした。

    などの感想を頂きました。

    今後も、森林づくりに係わっている方々に対し、参考となる技術情報等について、発表会等を通じて発信していきたいと考えています。



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    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    〒095-0015
    北海道士別市東5条6丁目
    TEL 0165-23-2161
    TEL 050-3160-5755(IP)