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北海道森林管理局

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    平成28年度 技術開発成果発表会を開催(平成28年11月16日)

    森林・林業における研究成果を広く知っていただくため、技術開発成果発表会を森林総合研究所北海道支所・林木育種センター北海道育種場、北海道立総合研究機構森林研究本部(林業試験場・林産試験場)、森林技術・支援センターの共催で、11月16日に旭川市の林産試験場を会場に開催しました。

     本発表会は今年で3年目を迎え、当日は林業事業体、指導林家、市町村の林務担当職員、振興局森林室職員などの民有林関係者の他、国有林職員を含め約100名の参加があり、会場が一杯になるほどの盛況となりました。

    開催に当たり森林技術・支援センターの井上所長、会場の提供・共催として協力頂いた林産試験場の菊池場長より挨拶があり、多くの方に来場頂いたことに対するお礼と本発表会が地域の林業・林産業など、森づくりに関し貢献出来ることを期待している旨の挨拶がありました。

     成果発表では、最初に森林総合研究所林木育種センター北海道育種場の中田育種課長より「北海道における林木育種と採取園の役割」と題して、林木育種の意義・目的、道外と道内における森林資源量・樹種の違い、国内における北海道カラマツの造林面積、育種による生長の違い等の改良成果等、北海道における林木育種の進捗状況と成果の利用についての発表がありました。

    成果発表では、最初に森林総合研究所林木育種センター北海道育種場の中田育種課長より「北海道における林木育種と採取園の役割」と題して、林木育種の意義・目的、道外と道内における森林資源量・樹種の違い、国内における北海道カラマツの造林面積、育種による生長の違い等の改良成果等、北海道における林木育種の進捗状況と成果の利用についての発表がありました。 
    当森林技術・支援センターからは山嵜森林技術専門官より「カラマツの天然更新を活用した造林技術の開発」と題して、平成24年度より上川北部森林管理署管内で実施しているカラマツ人工林の帯状伐採跡地における2種類(5m・10m)の地表処理後の天然更新状況・生長状況について発表しました。来年度が本技術開発期間の最終年となっており、カラマツ天然更新技術としての総合的評価を行う予定となっています。

    当森林技術・支援センターからは山嵜森林技術専門官より「カラマツの天然更新を活用した造林技術の開発」と題して、平成24年度より上川北部森林管理署管内で実施しているカラマツ人工林の帯状伐採跡地における2種類(5m・10m)の地表処理後の天然更新状況・生長状況について発表しました。来年度が本技術開発期間の最終年となっており、カラマツ天然更新技術としての総合的評価を行う予定となっています。 

    道総研林業試験場からは対馬道北支場長より「フォワーダ2種類の集材作業能率の比較」と題して、北海道におけるCTL作業(短幹集材システム)の普及定着促進のため、ハーベスタ、2種類(グラップルの有無)のフォワーダを対象に生産性とコスト比較による効果等について発表がありました。

     道総研林業試験場からは対馬道北支場長より「フォワーダ2種類の集材作業能率の比較」と題して、北海道におけるCTL作業(短幹集材システム)の普及定着促進のため、ハーベスタ、2種類(グラップルの有無)のフォワーダを対象に生産性とコスト比較による効果等について発表がありました。

    森林総合研究所北海道支所からは嶋瀬林産物市場担当チーム長より「道内木材市場をめぐる新たな動き~広葉樹材を中心に~」と題して、輸入材に移っていた広葉樹材需要が再び道産材に戻りつつある中、シラカンバ・ハンノキの利用、節を生かした家具、樽材としてのミズナラ利用、卓球台としての利用等、各者の取り組みについて紹介がありました。

    森林総合研究所北海道支所からは嶋瀬林産物市場担当チーム長より「道内木材市場をめぐる新たな動き~広葉樹材を中心に~」と題して、輸入材に移っていた広葉樹材需要が再び道産材に戻りつつある中、シラカンバ・ハンノキの利用、節を生かした家具、樽材としてのミズナラ利用、卓球台としての利用等、各者の取り組みについて紹介がありました。 

    道総研林産試験場からは平林研究主査より「成熟化するトドマツ人工林材-合板製材用単板への腐朽トドマツ利用の可能性-」と題して、トドマツ人工林の腐朽大径材について腐朽部分をカットすることによる単板歩留まりの向上等、利用の可能性について発表がありました。

     道総研林産試験場からは平林研究主査より「成熟化するトドマツ人工林材-合板製材用単板への腐朽トドマツ利用の可能性-」と題して、トドマツ人工林の腐朽大径材について腐朽部分をカットすることによる単板歩留まりの向上等、利用の可能性について発表がありました。

    今回の発表により、これからの森林づくりにおいては、集約化等による安定供給という量的な対応だけではなく、多様化している消費者ニーズを捉え、きめ細かな質的対応も重要であり、それらにより林業の成長産業化につなげられる可能性を再認識しました。また、発表内容は、林木育種に始まり、造林、伐採生産、広葉樹・針葉樹の利用に至るまで、森林資源の循環利用を絵に描いたようなプログラムであり、日頃、直接的に係わっていない分野の発表もあったことから、今後、新たな視点を持ちながら業務に向かうヒントとして頂けたのではないかと思います。

    今後も、森づくりに係わっている方々に対して、少しでも参考になる発表会を開催できればと考えています。

    なお、当森林技術・支援センターでは、皆様からの森づくりに関する技術開発のご相談に対しても、データ提供や現地案内、あるいは関係各機関へのコーディネートなどを行っていますので、必要の際はご一報ください。

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    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    〒095-0015
    北海道士別市東5条6丁目
    TEL 0165-23-2161
    TEL 050-3160-5755(IP)

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