コンテナ苗を活用した省力化造林をPR~黒松内町ブナセンターで説明会
ブナ林が広がる黒松内町
このコンテナ苗を活用した省力化造林作業の普及宣伝を図るために、8月28日(水曜日)に、黒松内町ブナセンターにおいて、同町役場職員等を対象とした説明会を開催しました。
当日は、まず「コスト削減をめざした森林整備への取組~コンテナ苗による省力造林に向けて」と題して、これらの取組の概要や
- 活着が良い、成長が早い
- 時期を選ばず植栽可能(土壌凍結時期除く)
- 専用の植栽器具(プランティングチューブなど)を使うことで、従来のクワによる植栽に比べ、「作業の労力が軽減でき、植栽時間もが短縮できる
といった利点などの説明を行いました。
プランティングチューブを使った植樹の実演
参加者のみなさんも模擬体験
続いて、この苗木を育てるのに使用する「コンテナトレイ」や、この植付作業に使う専用器具である「プランティングチューブ」の説明と実演、模擬作業体験を行いました。
参加者のみなさんは、この新たな作業手法に大変興味をもっていただいたようで、その作業方法等の詳細について熱心に耳を傾けていました。
その後行った意見交換では、このコンテナ苗を活用した北海道型低コスト造林が次世代を担う新たな育林技術として根付くよう、今後も取組を続けて欲しいとの激励もいただきました。
調査を行った黒松内町運動公園のブナ植栽箇所
また、今回は黒松内町のみなさんが昭和61~63年にかけて、ブナの山取り苗を記念植樹した町内の公園など3箇所において、その生育状況の調査を行いました。
北海道内では、ブナが市街地に植栽され、かつ、その苗木の産地や植栽時期等の履歴が明らかなものの生育データーは希少です。
また、森林技術・支援センターへは、道内各地に所在するブナの植栽木の生育データの提供依頼も寄せられていることから、今回の調査結果は黒松内町はもとより、研究機関などへも提供し、役立てていただく予定です。
今後も森林技術・支援センターでは、森づくりに役立つ技術の開発とその普及に努めるとともに、今回のブナ林のような調査やデータの提供といったことなども通じて、民有林にかかわるみなさまへの技術支援を行っていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。
測棹を使って樹高の測定
黒松内町運動公園のブナ
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お問合せ先
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