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地球温暖化はどのように起きているの?

地球は太陽からのエネルギーで暖められ、暖められた地表面からは熱が放出されます。その熱を温室効果ガスが吸収することで、大気が暖められます。

現在の地球の平均気温は14℃前後です。これは、図のように、二酸化炭素や水蒸気などの「温室効果ガス」のはたらきによるものです。もし、温室効果ガスが全く存在しなければ、地表面から放射された熱は地球の大気を素通りしてしまい、その場合の平均気温は-19℃になるといわれています。 このように、温室効果ガスは生物が生きるために不可欠なものです。

・温室効果とは
地球温暖化の仕組みの概念図(気象庁HP) 
(気象庁ホームページ「地球温暖化の仕組みの概念図」より)

しかし、産業革命以降、人間は石油や石炭等の化石燃料を大量に燃やして使用することで、大気中への温室効果ガス、特に二酸化炭素の排出を急速に増加させています。 このため、温室効果がこれまでよりも強くなり、地表面の温度が上昇しています。これを「地球温暖化」と呼んでいます。


・世界平均気温の経年変化

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第6次評価報告書によると、人間活動が主に温室効果ガスの排出を通して地球温暖化を引き起こしてきたことには疑う余地が無く、地球の平均気温は産業革命前(1850年から1900年)と比較して、2001年から2020年までの10年間に約1.1℃上昇したとされています。
世界の平均気温は、1970年以降少なくとも過去2000年間にわたって、他のどの50年間にも経験したことのない速度で上昇しています。

1850~1900年を基準とした世界平均気温の変化(AR6_WG1)

(IPCC第6次評価報告書第1作業部会報告書より)

また、温室効果ガスの将来的な排出量と気温上昇については複数のシナリオが提示されています。2100年までに地球温暖化を引き起こす効果がピークを迎えてその後減少する「GHG排出が非常に少ないシナリオ」で約1.0~1.8℃、2100年以降も地球温暖化を引き起こす効果の上昇が続く「GHG排出が非常に多いシナリオ」では、約3.3~5.7℃の平均気温の上昇が予測されています。

関連情報


COOL CHOICE 地球温暖化の現状(環境省ホームページ)
IPCCに関する気象庁ホームページ
気候変動の科学的知見に関する環境省ホームページ

 

お問合せ先

森林整備部森林利用課

担当者:森林吸収源企画班
代表:03-3502-8111(内線6213)
ダイヤルイン:03-3502-8240