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森林・林業とスギ・ヒノキ花粉に関するQ&A

Q1:スギ花粉について教えてください。

  スギは風によって花粉を運ぶ植物であり、風媒花といわれます。このため、風に乗って遠くまで花粉が運ばれます。花粉の飛散時期は、地域により前後しますが、主に2月から4月にかけてです。

  スギ花粉の大きさは30μmで、形状は円形で先端にパピラと呼ばれる突起があります。また、水を含むと花粉は膨張して外壁が割れ、内容物は分解して放出されます。

  スギ花粉を放出する雄花は、7月頃から形成され始め、11月頃には雄花の中の花粉が成熟します。その後、気温の低下や昼の時間が短くなることにより雄花は休眠状態に入りますが、冬の寒さに一定期間さらされることで覚醒し、花粉の飛散に向けた準備を始めます。花粉の飛散開始時期は、覚醒した後に暖かい日が続くと早まり、寒い日が続くと遅くなります。

 

Q2:花粉の多い年と少ない年があるのはなぜですか。

  これまでの調査研究によると、スギ花粉の生産量は、花粉が形成される前年夏の気象条件と密接な関係があり、日射量が多く、降水量が少ないほど、翌春の花粉生産量が多くなる傾向があることがわかっています。また、スギの雄花生産量が少ない年の翌年は、雄花生産量が増加するという傾向が見られます。このため、これらの関係により、スギ花粉の生産量は多い年と少ない年があります。

 

Q3:スギ・ヒノキ人工林の面積はどのくらいですか。

  スギ人工林の面積は448万haで森林面積2,508万haの18%、ヒノキ人工林の面積は260万haで森林面積の10%を占めています。(平成24年3月31日現在)

 

Q4:スギ花粉の飛散量は増加しているのですか。

  スギは植栽後10数年経つと雄花が出来はじめ、本格的に花粉が生産されるのは、早くて25年、通常は30年と言われています。

  戦後、スギの植栽を進めてきたことにより、花粉を生産する31年生(7齢級)以上のスギ林の面積は、平成24年度(2012年)で397万haとなっており、平成2年(1990年)の177万haから約2.2倍に増加しました。

  このことから、スギの雄花の着花量(花粉生産量)についても増加傾向にあると推測されますが、着花量は気象条件等により毎年変動するため、花粉飛散量も年によって大きく変動しているところです。

 

Q5:林野庁では花粉症対策としてどのような取組を行っているのですか。

  林野庁では、花粉発生源対策として、花粉生産量が一般的なスギに比べ約1%以下という特性を持つ少花粉スギ等の花粉症対策品種の開発や苗木の普及等を通じて、花粉の少ない森林(少花粉スギや広葉樹林など)への転換に取り組んでいます。

  →花粉症対策品種の開発・普及花粉の少ない森林への転換等の促進

  また、こうした花粉発生源対策を重点的に行うための花粉発生源地域の推定や、花粉飛散量の予測の精度向上に役立てるためのスギ雄花の着花状況調査なども行っています。

  →スギ花粉発生源調査等の実施

  なお、花粉症対策は、原因の究明、予防及び治療、花粉の発生源に関する対策を総合的に推進することが必要なことから、平成2年4月に厚生労働省、農林水産省、気象庁、環境省で構成する「花粉症に関する関係省庁連絡会議」を設置し、連携を図りつつ対策に取り組んでいます。

 

Q6:スギ花粉をなくすために、日本中のスギを伐採すればよいのではないですか。

  スギ林は、木材資源であると同時に、国土の保全や地球温暖化の防止、水源のかん養等の多様な公益的機能を有しています。これらの公益的機能を持続的に発揮させるためには、一度に伐採して植林を行うことは好ましくありません。このため、森林・林業基本計画に基づき伐採された森林について、順次少花粉スギの植栽や広葉樹の導入などの多様な森林整備を行うことにより、公益的機能を維持しつつ花粉の少ない森林への転換を進めていくことが必要と考えています。

  特に、地球温暖化防止の観点からは、スギは最も成長量が大きく、二酸化炭素の吸収量が多い樹種のひとつです(下表参照)。

  例えば50年生のスギ人工林では、1ヘクタール当たり約170トンの炭素を貯蔵しており、1本当たり1年間に平均して約3.8kgの炭素(14kgの二酸化炭素)を吸収したことになります(岐阜県の収穫表に基づく試算)。 

    炭素吸収量

 

Q7:これからはスギ・ヒノキでなく、広葉樹を植栽すればよいのではないですか。

  スギ・ヒノキは重要な造林樹種であり、古くから植えられてきました。特に戦後、経済発展に伴う木材需要の増加や伐採跡地における災害の発生防止などの社会・経済的要請に応えるため、積極的に造林されてきました。

  林野庁としては、スギ等の花粉の発生抑制対策として、引き続き、無花粉スギや少花粉スギ品種等の開発・普及等に取り組むとともに、都市周辺のスギ人工林等において、広葉樹林や針広混交林へ誘導するための抜き伐りなどを行い、広葉樹林化などの多様な森林づくりを進めていきます。

 

Q8:薬剤を使用して花粉発生を抑制する方法はないのですか。

  近年、大学や研究機関等において、薬剤を使用してスギの雄花を枯死させるなどといった試験研究が行われており、いくつかの薬剤にその効果があることが明らかになってきています。林野庁としても、これらの研究成果に注目していますが、この技術の実用化に向けては、周辺環境への影響、薬剤処理をしたスギの成長や材質への影響や、このコストの低減等の課題解決が重要と考えています。

 

お問い合わせ先

森林整備部森林利用課
担当者:森林環境保全班
代表:03-3502-8111(内線6216)
ダイヤルイン:03-3501-3845
FAX:03-3502-2887

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