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松くい虫被害

海岸林は、海からの風や潮、津波や高波、飛んでくる砂などから海沿いの暮らしを守るためにつくられた森林です。

乾いて養分の少ない海岸の土壌で大きく育ち、森林をつくることのできる木は松のほかにほとんどありません。

また、内陸部ではアカマツが荒廃地にいち早く侵入し、土壌が流れ出るのを防いでいます。

厳しい環境でも育つ松が作る森林の役割は、かけがえのない大変重要なものです。

 

美しい松林

 

 

松くい虫発生のメカニズム

これらの松林に甚大な被害をもたらす松くい虫被害は、「マツノザイセンチュウ」という体長1ミリメートルにも満たない線虫が松の樹体内に入ることで引き起こされます。

その線虫を松から松へ運ぶのが「マツノマダラカミキリ」というカミキリ虫です。

  

 

矢印

カミキリ侵入

マツノマダラカミキリが小枝の皮を食べる時に、カミキリの体内からはい出したマツノザイセンチュウが侵入

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羽化脱出

マツノマダラカミキリの羽化・脱出。マツノザイセンチュウを運ぶ

春   夏

センチュウ増殖

樹体内でマツノザイセンチュウが増殖し、マツが衰弱

矢印

 

矢印

カミキリさなぎ

樹皮下のカミキリの蛹室周辺に線虫が集まり、
カミキリの羽化・脱出時に、カミキリに乗り移る

冬

矢印

秋

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衰弱した松にカミキリが産卵

 

 

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マツノマダラカミキリ(運び屋)

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マツノザイセンチュウ(病原虫)

 

松くい虫被害の発生状況

 松くい虫被害(マツ材線虫病)による被害材積は、昭和54年度に約243万立方メートルとピークに達したあと減少傾向にあり、平成22年度には約58万立方メートルとピーク時の4分の1程度の水準となっています。

しかしながら、地域によっては、新たな被害の発生が見られるほか、被害が軽微になった地域においても気象要因等によっては再び激しい被害を受けるおそれがあります。

全国の被害量は、ここ数年は減少傾向であるものの、被害は、北海道を除く46都府県に発生しており、引き続き被害状況に即応した的確な対策を推進していく必要があります。

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松くい虫被害量について、詳細はこちら

  「平成22年度  森林病害虫被害量実績」について

 

主な松くい虫被害防除方法

 被害のまん延を防止するため、 

  1.  公益的機能の高い保全すべき松林を対象として、地域の被害状況に応じ、特別防除や伐倒駆除等による的確な防除
  2. その周辺における松林を対象として、保全すべき松林と一体的な防除を行いつつ、樹種転換による保護樹林帯の造成

等の総合的な被害対策を着実に実施しています。

 保全すべき松林と周辺松林

 予防散布

 ヘリコプターや地上からの噴霧器により薬剤を散布し、羽化脱出したカミキリの成虫を駆除することで、被害のまん延を防止する。

 

特別防除

 

(特別防除)

航空機(有人ヘリコプター)を利用して行う薬剤散布

 

地上散布

 

 (地上散布)

地上から噴霧器等を利用して行う薬剤散布

 

無人ヘリ散布

(無人ヘリコプターによる薬剤の散布)

 

 

樹幹注入

健康な松の木に穴を開け、線虫の侵入を防ぐ薬剤を注入し、松枯れを予防する。

樹幹注入

 

くん蒸処理

松くい虫被害により枯死した木を伐倒したあとビニールで包んで薬剤によりくん蒸し、松材の中にいるカミキリの幼虫等を駆除する。

 

くん蒸処理

 

破砕処理

松くい虫被害木を伐倒し、チッパーにより細かくチップ化することで、松材の中にいるカミキリの幼虫等を駆除する。

 

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焼却処理

松くい虫被害木を伐倒し、焼却することで、松材の中にいるカミキリの幼虫等を駆除する。

 

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天敵微生物を利用した伐倒駆除

マツノマダラカミキリの天敵微生物(ボーベリア菌)を用いた伐倒駆除で、羽化脱出直後の成虫にボーベリア菌を感染させ、死滅させる。

 

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 関連情報

白砂青松100選

松くい虫防除活動の優良事例

お問い合わせ先

森林整備部研究・保全課森林保護対策室
担当者:保護企画班
代表:03-3502-8111(内線6214)
ダイヤルイン:03-3502-1063
FAX:03-3502-2104

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