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林野庁

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小型囲いわなによるシカ誘引・捕獲の向上と普及の推進~現地状況に対応した設置手法と普及~

キーワード:シカ捕獲、囲いわな、餌付け

1 開発目的

捕獲箇所周辺における植生状況等の調査や集積した動画等のデータを分析することにより、シカの誘引手法やトラップの改良など、捕獲率の向上に向けた対応を行う。

2 成果の概要

  • 捕獲試験から得られた誘引及び捕獲に関する情報や技術について、「小型囲いわなによるニホンジカ捕獲マニュアル」に集約した。
  • 餌付けによる誘引捕獲を行った。
タイプ7とタイプ8の小型囲いわな    タイプ8を軽トラックに掲載

 写真1 タイプ7とタイプ8の小型囲いわな                     写真2 タイプ8を軽トラックに掲載    

3 成果の詳細

  • 技術・経験を必要とせず、「囲いわな」について、1.軽量化(120kg以下で軽四トラックに掲載できる程度のもの)、2.低コスト化(市販価格の1 / 2以下で50千円程度のもの)、写真3 「小型囲いわなによるニホンジカ捕獲マニュアル」
  • 3.取扱のよさ(組立・解体が容易で10~15分程度で可能なもの)を目的として新たに開発。(写真1、写真2)
  • 小型囲いわなを使っての捕獲手法について、「小型囲いわなによるニホンジカ捕獲マニュアル」に集約した。主な項目は、1.捕獲試験参考データ、2.設置場所の選び方、3.設置方法、4.誘引餌の撒き方、5.わなの作動方法、6.移動のタイミング、7.入口まで来ているが入らないシカの対応策など。(写真3)
  • 広場のような場所を利用し、餌付けを行い、集まってくる頭数の変化を観察した。平成26年11月から開始して同月3頭、平成27年2月5頭、同年3月7頭と増加したところでネット囲いわなを設置したが、県道が通行止めとなってしまい餌付けが困難となった。その後同年5月から餌付けを再開、9月に捕獲を開始して計8頭を捕獲。(写真4、写真5)
  • 最初に親子シカの捕獲があった。その状況を見た他のシカが警戒心を持ち、その後の捕獲は困難になると考えられたが、さらに6頭捕獲した。これは、長期間の餌付けによる結果と推察される。




写真3 「小型囲いわなによるニホンジカ捕獲マニュアル」
(四国森林管理局森林技術・支援センター)

写真4 餌付けに成功した7頭のニホンジカ(平成27年3月)

写真4 餌付けに成功した7頭のニホンジカ(平成27年3月)

親子を捕獲した囲いわな

写真5 親子を捕獲した囲いわな

4 技術開発担当機関及びお問合せ先等

  • 担当機関:四国森林管理局 森林技術・支援センター
  • 共同研究機関:森林総合研究所 四国支所
  • 実施箇所:四国森林管理局管内
  • 開発期間:平成27年度~平成28年度
  • お問合せ先:四国森林管理局 森林技術・支援センター、ダイヤルイン(088-821-2250)

5 参考情報

印刷版(PDF : 896KB)

[四国森林管理局Webサイト掲載情報]
完了報告(PDF:917KB)
シカ捕獲技術マニュアル(PDF:2829KB)

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