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林野庁

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生産性向上に資する作業システムの確立

キーワード:生産性向上、作業工程管理

1 開発目的

従事する作業工程や人員、使用機械の詳細を作業日報で明らかにし、これを分析して効率的な作業システムの改善を図ることで、生産性の改善を図る。(生産性向上実現プログラム)

2 成果の概要

  • 作業システムの改善のための分析が可能となるように、作業日報、事業日報のフォーマットを国有林の事業(素材生産請負事業)を行う事業体に配布し、予め事業体が設定した目標生産性について、日報の分析による作業工程管理等を行った。(図1)
  • これにより、車両系による間伐を中心とするモデル事業地における林内生産性は、7.2m3/人日となり目標に対して133%となった(平成29年度実績)。(図2)
生産性向上実現プログラムのイメージ図

図1 生産性向上実現プログラムのイメージ図

林内生産性の推移(中部局素材生産請負事業)

図2 林内生産性の推移(中部局素材生産請負事業)

3 成果の詳細

  • 生産性向上実現プログラムについて請負事業体に説明した上で、車両系による間伐を中心としたモデル地域(平成27年度11箇所、平成28年度10箇所、29年度11箇所)を設定し、PDCAサイクルを実施するためのP会議、DC会議、A会議を開催。
  • 事業体が日報を分析し、ボトルネック等を見いだせるように、作業日報、事業日報作成支援のためのエクセルフォーマットを配布。(28年度は27年度実績を踏まえて改良。図3及び図4)
  • 事業体は自らの技術提案に基づく林内生産性の目標を設定し、日報を活用しながら、作業行程管理や進捗管理を実施。
  • 本プログラムの効果的な実施のため、先進地の現地検討会やプログラム参加事業の優良事例に対して表彰、外部有識者を含むチームによる現地指導等を実施。
  • 車両系による間伐を中心とするモデル事業地における林内生産性は、平成27年度には5.8m3/人日となり目標に対して151%、平成28年度には6.8m3/人日となり目標に対して146%、平成29年度は7.2m3/人日となり目標に対して133%となった。
  • 中部森林管理局全体の請負事業の27年度の平均生産性(林内)は4.6m3/人日で目標の110%。28年度の平均生産性(林内)は5.2m3/人日で目標の104%(前年比113%)。29年度の平均生産性(林内)は6.2m3/人日で目標の103%。(図5)
作業日報

図3 作業日報

事業日報  中部局の事業体の林内労働生産性の推移

図4 事業日報 図5 中部局の事業体の林内労働生産性の推移

4 技術開発担当機関及びお問合せ先等

  • 担当機関:中部森林管理局 関係森林管理署、資源活用課、技術普及課、森林技術・支援センター、(素材生産事業受注事業体)
  • 共同研究機関:長野県林業総合センター、岐阜県森林文化アカデミー、岐阜県森林研究所、名古屋大学ほか
  • 実施箇所:北信、東信、中信、南信、木曽、南木曾、富山、飛騨、岐阜、東濃、愛知の各森林管理署
  • 開発期間:平成27年度~平成29年度
  • お問合せ先:中部森林管理局 資源活用課、ダイヤルイン(050-3160-6567)

5 参考情報

印刷版(PDF : 621KB)

[中部森林管理局Webサイト掲載情報]
生産性向上実現プログラム

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