このページの本文へ移動

林野庁

メニュー

航空レーザ計測技術を活用した森林蓄積等の把握について

キーワード:航空レーザ計測、回帰式

1 開発目的

航空レーザ計測データから林分材積を求めるためには、航空レーザ計測によって得られる林冠高データから推定する回帰式(林分材積推定式)が必要である。このため、現地調査と航空レーザ計測データによる林分材積の比較検証を行い、その誤差を的確に把握しつつ、精度の高い回帰式を作成して、航空レーザ計測データの利用手法を検討する。

2 成果の概要

  • 米代東部、秋田、由利、庄内森林管理署の4地域の林分において、400m2の円形調査プロットをそれぞれ30~60の範囲で設定し立木調査を行って、林分材積推定式を作成したが、精度が高いものとはならなかった。(図1、図2)
  • 統計分析の結果、地域毎に材積推定式の切片に有意差があり、精度向上のためには地域毎の推定式を作成する方がよいことが分かった。
調査地と調査方法

図1 調査地と調査方法

4つの森林管理署での回帰式(林分材積推定式)の比較

図2 4つの森林管理署での回帰式(林分材積推定式)の比較

3 成果の詳細

  • 統計分析の結果、地域毎に材積推定式の切片に有意差があり、精度向上のためには地域毎の推定式を作成する方が良いことや、さらにデータの蓄積が必要であることが分かった。
  • 野外収穫調査結果のデータを真値として、小班単位と調査プロット単位による回帰式でのそれぞれ林分材積を計算したところ、面積の広い小班単位の方が誤差が数%~20%の範囲と小さく、精度よく推定できるところもあることが分かった。(図3)
  • 他に航空レーザ計測により得られるデータの活用法を検討したところ、国有林GISや携帯型端末(PDA)との連携による林分材積等のデータの視覚化により、効率的な野外調査等への活用が可能であると考えられた。
現地調査による林分材積と航空レーザ計測による林分材積の比較

図3 現地調査による林分材積と航空レーザ計測による林分材積の比較

4 技術開発担当機関及びお問合せ先等

  • 担当機関:東北森林管理局 計画課、米代東部森林管理署、秋田森林管理署、由利森林管理署、庄内森林管理署
  • 共同研究機関:森林総合研究所東北支所
  • 実施箇所:米代東部森林管理署、秋田森林管理署、由利森林管理署、庄内森林管理署
  • 開発期間:平成24年度~平成25年度
  • お問合せ先:東北森林管理局 計画課、ダイヤルイン(018-836-2207)

5 参考情報

印刷版(PDF : 1,447KB)

[東北森林管理局Webサイト掲載情報]
完了報告(PDF:655KB)

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader