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林業専用道技術者研修(平成24年度_1)

 

林業専用道技術者研修
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 第1回研修が始まりました~研修1日目(平成24年7月23日)

    本日から、平成24年度 東北ブロック林業専用道技術者研修の第1回目が、岩手県盛岡市のホテル エース盛岡において始まりました。

    当研修は、日本型フォレスター研修育成事業の一環として、森林・林業再生プランにおける今後の路網区分の一つである「林業専用道」につ いての基礎知識の習得と路線選定、設計方法等の技術の向上を目的としています。 

    今回は、測量・建設コンサルタントの職員8名、建設事業体の職員12名、合計20名が参加しています。受講者は、3日間の日程で講義・現地実習等の研修を受講します。

開講式

    開講に当たり、東北森林管理局 青山指導普及課長から、「森林・林業再生プランが昨年からスタートしています。このプランは、10年間を目途に効率的かつ安定的な林業経営の基盤づくりを進めるとともに、木材の安定供給と利用に必要な体制を構築し、我が国の森林・林業を早急に再生していくための指針として作成され、プランの主要な柱として、路網の整備、森林施業の集約化、人材育成の3つを掲げています。」

    「まさに、基盤整備としての路網整備をいかにうまく進めていくかが再生プラン推進の重要な鍵となっています。このため、公道としての機能も期待される林道と、森林作業道の間をつなぐ森林施業に特化した道として「林業専用道」の概念が整理されました。低コストで壊れにくい、地山に即した道ということで林道とは違った意味で局地的な地形や地質について洞察力を養うとともに、総合的な技術やノウハウの蓄積が重要です。」

    「皆さんには、林道の技術を活かして新たな概念である林業専用道についても一層のプロ意識を持って取り組んで頂くことを期待しています。」との挨拶がありました。

 

林業専用道作設指針等の概要(講義)

    なぜ、今、路網整備が必要なのかを理解するために、森林・林業再生プラン、路網の現状、路網整備の考え方、林業専用道作設指針、林業専用道の設計上・管理上の留意点等について講義が行われました。

指針1 

            講師:林野庁 森谷 森林整備課 低コスト森林施業指導官

 

    路網・作業システム検討委員会において、路網を構成する道を整理し、それぞれの役割を明確化しました。路網を「車道」と、主として林業用の機械が走行する「森林作業道」に区分し、さらに「車道」を一般の車 両の走行を予定して開設する「林道」と森林施業専用の車両の走行を予定して開設する「林業専用道」に区分し、長期間にわたり使用していくことを前提に整備していく必要があるとされました。

    森林・林業再生プランに掲げた、10年後の木材自給率50%の実現に向け、充実した人工林資源の活用に当たって、森林施業に主眼を置いた路網を早急に整備していくことが課題です。そのためには、森林施業に使い勝手の良い道や簡易な構造とするなど林道開設コストの低減が必要です。

指針2

   

     林業専用道作設指針のポイントは、(1) 地形に沿った線形とすること、(2) 土構造を基本とする、(3) 波形勾配と横断排水による分散排水であり、これを果たすため、詳細な規格・構造等を定めています。

    林業専用道の設計上の留意点は、(1) ルートの選定、(2) 地形に追従した線形、(3) カーブの拡幅量に留意、(4) 土構造を原則、(5) 路面水の分散排水です。

指針3   指針4

指針5   指針6

 

 林業専用道の調査設計(演習)

明日の藪川林道における現地実習の準備として、班ごとに図面上で路線の検討と、縦横断図等から見直すべき線形、工法等について検討しました。

指針7

     講師:(株)森林テクニクス青森支店 柴田業務課長、東北森林管理局 斉藤林道実行係長

     

    この演習や実習により、林業専用道の適正な線形の選択や適切な施工管理の知識を習得します。

指針8   指針9

指針10   指針11

指針12   指針13

指針14   指針15

 

 研修2日目(平成24年7月24日)

現地実習 

    晴天の中、盛岡市藪川林道において、現地実習が行われました。

1日目に、班ごとに図面上で検討した藪川林道の路線を実際に作設された林業専用道の線形とを比較し確認を行いました。

    また、縦横断図等から線形、工法等を見直すべきとした箇所を歩きながら確認し、線形を見直す箇所、法面緑化や構造物の必要性等について検討を行い、 検討内容について意見発表しました。

実習1

             実習地の概況説明:講師 東北森林管理局 佐藤 設計指導官     

 

実習2   実習3

                                                                                                          実習の進め方等について説明

 

班ごとに踏査を実施し、見直すべき線形・工法等について検討

実習4   実習5 

実習6   実習7 

実習26   実習8 

 

検討内容について意見発表 

実習9   実習10 

実習12   実習13 

実習15   実習16

実習17   実習18

実習19   実習20

実習27   実習22

 

意見発表にコメントを行う講師

実習14   実習11

実習21     

 

曲線半径の検討について、講師から解説が行われました。

実習23   実習24

   

実習25 

                                                                                全員で記念撮影。暑い中での現地実習お疲れ様でした。

 

3日目の発表に向けた準備(演習)

    岩洞活性化センターで遅い昼食をとった後、バスで研修会場に戻り、藪川林道の現地調査を踏まえて班ごとに見直すべき事項のとりまとめと、昨年実習を行った中台林道について、図面上で路線検討(図面提出)及び選定理由のとりまとめを行いました。 

演習4   演習3  

演習5   演習1

演習2   演習11

   

 

 研修3日目(平成24年7月25日)

研修最終日は、今後の活動に向けたディスカッションや林業専用道設計のポイントについて講義が行われました。

 

今後の活動に向けたディスカッション(演習)

中台林道について、図面上で検討した路線及び選定理由について、班ごとに発表

演習6   発表1

演習8   発表2 

演習7   発表4

演習9   発表5

演習10   発表7

発表6   発表26

 

各班からの発表後に、講師から図上選定図(正解ではなく参考)が示されました

発表9   発表8 

発表10   発表11

発表12   発表13 

 

昨日の藪川林道現地調査を踏まえて、線形、工法等の見直すべき事項について、班ごとに発表        

発表14   発表15 

発表16   発表17 

発表18   発表19 

発表20   発表21 

発表22   発表23 

 

講師からのコメント

発表27   発表24

発表25

 

林業専用道設計のポイントについて説明(講義)

林業専用道に求められる機能、路線選定の考え方、回避すべき地形等について講義が行われました。    

ポイント1   ポイント2

ポイント3

  

研修のまとめ

予定された講義、演習等を終了し、最後に東北森林管理局 佐藤 設計指導官から研修を振り返り講評がありました。

ポイント4   

 

     受講者の皆さん3日間の研修お疲れ様でした。研修で習得した知識を現場で実践して頂くとともに、地域の特性を踏まえた創意工夫等の応用能力の向上が図られることを期待しています。

第2回目の研修は、8月20日~22日の日程により同会場において実施する予定です。

 

 

 

 

お問い合わせ先

森林整備部技術普及課
ダイヤルイン:018-836-2053
FAX:018-836-2012

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