架線による木材搬出作業システムの現地検討会を開催しました
令和元年11月14日
愛媛森林管理署
- 令和元年10月24日(木曜日)、鬼北町(父野川上節安)のヲリハタリ国有林2048林班で「架線による木材搬出作業システム」の現地検討会を開催しました。
当日は、管内の森林組合、林業事業体、愛媛県、市町及び森林管理署等から70名が参加しました。 - 愛媛県内では多くの森林が主伐期を迎えつつあるため、木材生産量の増大が見込まれることから、木材搬出方法の一つである「架線による木材搬出方法」の継承は重要な課題として捉え、林業に係わる県・市町、森林組合、林業事業体等への一考となることを目的に実施しました。
- 現地では、地域林政調整官より事業実施概要の説明を行い、参加者は現地の架線状況等を確認することができました。その後、場所を鬼北町公民館へ移し、資源活用課長から集材方法と索張り方法について説明を行いました。
愛媛県からは県内の木材搬出作業システムの現状と取り巻く環境について説明をいただきました。 - 参加者からは、「 一人当たりの生産性はどうか」「架線特有のトラブルと注意点は何か」「列状間伐の架線系と路網系での実行の違いは何か」などの意見等が出されました。
また、愛媛県からは、「今後、現場によっては架線による木材搬出を実施しなければならない箇所が増えてくる可能性があり、県内の林業事業体は、架線による木材搬出技術の習得・研鑽に取り組んでほしい」との要請がありました。
最後に、四国森林管理局森林整備部長から、「架線集材にはメリットとデメリットはあるが、架線系・路網系など、さまざまな方法の組み合わせによってデメリットを補い、現地に応じ工夫した方法への取り組みをお願いします」と挨拶がありました。 - 愛媛森林管理署としては、今回の参加者からの様々な意見等を踏まえ、架線技術の継承の場の提供をはじめ、より安全で効果的な搬出・伐採方法等の技術向上が図れるよう、管内の林業事業体や関係機関等との連携を図りつつ積極的な取り組みを進めてまいります。
参考資料
検討会(PDF : 6,646KB)
集材機械と索張り方式、作業システム 「出典」(高度架線技能者技術マニュアル2014)林野庁
愛媛県の木材搬出作業の現状(PDF : 153KB)
お問合せ先
愛媛森林管理署
ダイヤルイン:089-924-0550
FAX番号:089-924-0598