ツシマウラボシシジミ
ツシマウラボシシジミ
チョウ目シジミチョウ科 pithecops fulgens tsushimanus 絶滅危惧IA類(CR)、国内希少野生動植物種、対馬市天然記念物
生息地
ツシマウラボシシジミは国内では長崎県対馬のみに生息しています。
形態
翅を広げたときの全体の幅が20mm~30mm程度の小型のシジミチョウです。
翅の表は、オスが青色、メスは黒色です。翅の裏は白地に黒い斑紋があります。
食べ物
幼虫はヌスビトハギやケヤブハギなどのマメ科植物を食草としています。
成虫はナワシロイチゴ、ハエドクソウなどの花の蜜を吸うと考えられています。
生息している場所
生息場所は沢沿いの林道、スギ植林地や広葉樹林の林床などに生息します。
かつては食草も多く生えており本種の生息に適した環境が多くありましたが、2000年代以降のシカ増加に伴う食害によって食草も減少し、本種の分布域が大きく縮小しました。
個体数
正確な個体数は不明ですが、分布域の大幅な減少に伴い、一時ほとんどの生息地で個体群が消滅し、絶滅寸前の状態となっていました。
保護管理する対象地域について
希少野生生物種保護管理事業(巡視事業、生息・生育環境の維持・管理等)はツシマウラボシシジミの生息が確認されている国有林内で実施されています。
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612