オーストンオオアカゲラ
オーストンオオアカゲラ
キツツキ目キツツキ科 Dendrocopos leucotos owstoni 絶滅危惧B.類,天然記念物
撮影:浜田 太 氏
生息地
奄美大島のみに生息する固有亜種です。
形態
全長28cm前後で、キツツキの仲間では中型です。他亜種に比べて、頭から尾までの体下面が著しく褐色味が強いこと、胸はほぼ黒で翼の白色斑が小さいこと、翼と尾が長いことなどが特徴となっています。奄美大島には、オーストンオオアカゲラの他にアマミコゲラしか生息していないので、島内での区別は簡単です。
食べ物
樹木につく昆虫とその幼虫が主な食べ物です。椎茸栽培のほだ木をつつき壊し、中の幼虫を食べるため、被害が出ましたが、その対策もとられるようになりました。
生息している場所
奄美大島のほぼ全域の照葉樹林に生息していますが、生息密度は高齢照葉樹林でより高くなっています。
個体数
最大650つがい、最少150つがいと推定されていますが、正確な数は不明です。
保護管理する対象地域について
奄美大島での希少野生生物種保護管理事業は、次の箇所及びその周辺で実施されています。
奄美群島森林生態系保護地域
奄美群島アマミノクロウサギ等希少個体群保護林
奄美大島の森林景観(令和3年度モニタリング報告書より)
奄美大島には、亜熱帯植生から照葉樹林帯の暖帯下部植生が混在しています。亜熱帯植生は海岸地域によく見られ、ソテツ・リュウキュウマツ・アダン等が生育しています。山地の大部分は、常緑の広葉樹が占め、高木層にスダジイ・オキナワウラジロガシ・タブノキ・イスノキなどが、亜高木層から低木層にはサクラツツジ・モッコクなどが生育しています。針葉樹の自生は極めて少なく、リュウキュウマツ・イヌマキ・ナギなどが見られる程度です。
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612