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九州森林管理局

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    アマミノクロウサギ

    アマミノクロウサギ

    兎目ウサギ科  Pentalagus furnessi  絶滅危惧IB類,特別天然記念物

    アマミノクロウサギ
    撮影:川口  和範  氏

    生息地

    鹿児島県  奄美大島、徳之島

    形態

    体重1300~2700g、体長418~510mm、尾長11~35mm、耳長41~45mm。他のウサギに比べ眼と耳介が小さく、足が短く、鼻面が短いです。

    食べ物

    植物食で、草本ではススキ、木本ではイヌビワ、アカメガシワ、シイの他、多くの樹木の若芽や果実などが観察されています。

    生息している場所

    主にシイ、カシの常緑広葉樹の原生林、二次林や海岸林に単独で生活しており、行動範囲は数百メートル四方と思われます。

    個体数

    1976年に鹿児島県が実施した調査によると、奄美大島における推定生息頭数は1,000~10,000個体とされています。徳之島では減少しているとみる向きもあります。

    保護管理する対象地域について

    奄美大島での希少野生生物種保護管理事業は、次の箇所及びその周辺で実施されています。

    • 奄美群島森林生態系保護地域
    • 奄美群島アマミノクロウサギ等希少個体群保護林

    奄美大島森林景観

                          奄美大島森林景観(令和3年度モニタリング調査報告書より)

    奄美大島には、亜熱帯植生から照葉樹林帯の暖帯下部植生が混在しています。亜熱帯植生は海岸地域によく見られ、ソテツ・リュウキュウマツ・アダン等が生育しています。
    山地の大部分は、常緑の広葉樹が占め、高木層にスダジイ・オキナワウラジロガシ・タブノキ・イスノキなどが、亜高木層から低木層にはサクラツツジ・モッコクなどが生育しています。針葉樹の自生は極めて少なく、リュウキュウマツ・イヌマキ・ナギなどが見られる程度です

    お問合せ先

    計画保全部計画課

    担当者:生態系保全係
    ダイヤルイン:096-328-3612