平成22年度第2回屋久島世界遺産地域科学委員会ヤクシカ・ワーキンググループに
ついて
屋久島世界遺産地域におけるヤクシカ被害について対策を講じるにあたり、科学的知見に基づいた助言を得る目的として、屋久島世界遺産地域科学委員会の下に設置されたヤクシカ・ワーキンググループの第2回会合が平成22年12月22日に鹿児島市で開催されましたのでその概要についてお知らせします。
概要
平成5年12月に世界遺産に登録された屋久島の保全管理にあたっては、「屋久島世界遺産地域連絡会議」(九州地方環境事務所、九州森林管理局、鹿児島県、鹿児島県教育委員会、屋久島町で構成)を設置するとともに、屋久島世界遺産地域管理計画を策定し、緊密な連携・協力の下、巡視の励行、適正な利用の誘導、情報提供・環境教育活動、調査研究・モニタリングなどに努めてきました。
現在、屋久島においては、利用者の増加による影響、ヤクシカによる植生被害、関係機関や研究者等がそれぞれ実施している自然環境に関する調査研究・モニタリングの調整などが課題となっています。
このため、九州地方環境事務所、九州森林管理局、鹿児島県、鹿児島県教育委員会、屋久島町は、屋久島の世界遺産としての価値を将来にわたって確実に保全するために、学識者で構成する「屋久島世界遺産地域科学委員会」を21年6月に設置しました。
21年度は、屋久島世界遺産地域の概要とこれまでの経緯について整理を行うとともに、世界遺産としての屋久島の価値、管理の方針やその方策について議論を行いました。22年7月の第1回委員会においては、管理基本方針やその方策等について議論を行うとともに、屋久島世界遺産地域におけるヤクシカ被害について対策を講じるにあたり、科学的知見に基づいた助言を得ることを目的として屋久島世界遺産地域科学委員会設置要綱に基づき「屋久島世界遺産地域科学委員会ヤクシカ・ワーキンググループ」を設置しました。ヤクシカ・ワーキンググループの第1回会合においては、世界遺産地域におけるヤクシカによる森林植生等への被害及び生息状況等の確認や関係機関における取組状況、シカ被害対策に対する対応方策等について議論を行いました。
今回の第2回会合においては、関係者からの意見聴取、ヤクシカの頭数管理等や屋久島生態系維持回復事業計画(案)等について議論を行いました。
開催日時・場所
日 時 : 平成22年12月22日(水曜日)(13:00~16:00)
場 所 : 宝山ホール(鹿児島県文化センター)3階第6会議室
主な議事
(1) 第1回屋久島ヤクシカ・ワーキンググループにおける主な意見等について
(2)関係者からの意見聴取及び質疑について
(3)ヤクシカの頭数管理等について
・ヤクシカの適正頭数、目標頭数
・個体数管理の推進方策
(4)屋久島生態系維持回復事業計画(案)について
(5)その他
資料一覧
議事録
お問合せ先
計画保全部保全課担当者:野生鳥獣管理指導官
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