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九州森林管理局

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    屋久島世界自然遺産地域


    『屋久島世界自然遺産地域は、世界遺産条約に基づき平成5年12月我が国で初めて世界自然遺産として登録されました。』

    世界自然遺産「屋久島」は、九州本土最南端から南方約60kmの海上に位置するほぼ円形の山岳島である屋久島の中心部から西の海岸部に及ぶ原生的な温帯雨林が広がる地域である、屋久島の島嶼生態系は、標高2,000mに迫る山岳を有し、亜熱帯性植物を含む海岸植生、山地の温帯雨林から山頂付近の冷温帯性ササ草地に及ぶ植生帯の垂直分布の連続性を保持している点で、北半球の温帯域では他にほとんど例がない顕著な生態系である。また、屋久島の山地温帯雨林は、年間降水量が8,000mmを超える特殊な多雨・高湿度環境に適応した渓流植物や着生植物を豊富に含む特異な生態系が見られる点、樹齢1,000年を超えるヤクスギの原生林がつくりだす景観を有する点で世界的に特異な存在である。屋久島は、平成5年(1993年)12月の第17回世界遺産委員会において世界遺産のクライテリア(評価基準)に合致する顕著な普遍的価値を有すると認められ、世界自然遺産として登録されました。

    登録面積は、国有林10,260ha、民有林487ha、合計10,747ha
    主な保護林としては、屋久島森林生態系保護地域(林野庁)、屋久島国立公園(環境省)、原生自然環境保全地域(環境省)、史跡名勝天然記念物(文化庁)

    「屋久島世界遺産地域管理計画(令和6年2月)」(PDF : 2,794KB)

    屋久島世界遺産地域連絡会議


    世界自然遺産に登録された「屋久島」の適正な保全管理の推進を図るため関係行政機関相互の連絡調整を行う場として「屋久島世界遺産地域連絡会議」が設置されています。

    また、遺産地域を将来にわたり適正に保全管理していくため、「屋久島世界遺産地域管理計画」によって、各種制度の運用と各種事業の推進等に資する基本的な方針を明らかにしています。

      《地域連絡会議の構成組織(令和3年度現在)》
    環境省九州地方環境事務所
    林野庁九州森林管理局
    鹿児島県
    鹿児島県教育委員会《外部リンク》
    屋久島町

    地域連絡会議の開催状況《外部リンク:屋久島世界遺産センター(環境省)》

    屋久島世界遺産地域科学委員会


    世界遺産に登録された「屋久島」の自然環境を保全するにあたって講じられる科学的データに基づいた順応的管理に必要な助言を得るため、学識経験者等により構成される「屋久島世界遺産地域科学委員会」が平成21年6月設置されました。

     《科学委員会委員(令和5年度現在)》(五十音順)
    荒田洋一 (樹木医)
    井村隆介 (鹿児島大学共通教育センター准教授)
    小野寺浩 (大正大学客員教授)
    柴崎茂光 (東京大学大学院農学生命科学研究科准教授)
    下川悦郎 (鹿児島大学名誉教授)
    鈴木英治 (鹿児島大学国際島嶼教育研究センター特任教授)
    土屋俊幸 (東京農工大学名誉教授)
    寺岡行雄 (鹿児島大学農林環境科学科教授)
    松田裕之 (横浜国立大学大学院環境情報研究院教授)
    矢原徹一 (一般財団法人九州オープンユニバーシティ研究部長)【委員長】
    八代田千鶴(森林総合研究所関西支所主任研究員)
    湯本貴和 (京都大学名誉教授)

    科学委員会の開催状況《外部リンク:屋久島世界遺産センター(環境省)》

    ヤクシカワーキンググループ(屋久島世界遺産地域科学委員会)


    厳正な保護を図るべき屋久島世界遺産地域においてヤクシカの採食等により森林の植生や希少植物の生育等に悪影響が出ていることから、世界遺産地域におけるヤクシカ被害について対策を講じるにあたり、科学的知見に基づいた助言を得ることを目的として、平成22年7月28日に屋久島世界遺産地域科学委員会において「ヤクシカワーキンググループ」を設置することが承認されました。

    《ヤクシカワーキンググループの構成(令和3年度現在)》
    【科学委員会委員】
    矢原徹一(一般財団法人九州オープンユニバーシティ研究部長(座長))
    八代田千鶴(森林総合研究所関西支所主任研究員)
    荒田洋一(樹木医)
    湯本貴和(京都大学名誉教授)
    松田裕之(横浜国立大学大学院環境情報研究院教授)
    【特別委員】
    手塚賢至(ヤクタネゴヨウ調査隊代表)
    鈴木正嗣(岐阜大学応用生物科学部教授)
    濱﨑伸一郎((株)野生動物保護管理事務所代表取締役)
    杉浦秀樹(京都大学野生動物研究センター准教授)

    ヤクシカワーキンググループの開催状況 

    屋久島世界遺産地域における高層湿原保全対策検討会


    屋久島世界遺産地域の高層湿原「花之江河」及び「小花之江河」を適切に保全するため、屋久島世界遺産地域科学委員会の助言を得ながら、湿原の自然遷移、登山道やヤクシカによる影響等を検証し、その結果を踏まえた実効性の高い保全対策等の検討を行うため、水文学等の学識経験者で構成する「屋久島世界遺産地域における高層湿原保全対策検討会」が平成30年9月設置されました。

     《高層湿原保全対策検討会委員(令和3年度現在)》(五十音順)
    井村隆介 (鹿児島大学共通教育センター准教授)
    下川悦郎 (鹿児島大学名誉教授)
    寺本行芳 (鹿児島大学農学部砂防・森林水文学研究室准教授)
    百原新    (千葉大学大学院園芸学研究科教授)
    吉田明弘   (鹿児島大学法文学部人文学科准教授)

    高層湿原保全対策検討会の開催状況

    モニタリング調査(地下水、水温、気温、植生等)を行いながら現状、課題、対策を「高層湿原保全対策検討会」で検討し令和5年3月に高層湿原保全対策を取りまとめました。

    高層湿原保全対策(PDF : 9,530KB)

    お問合せ先

    計画保全部 計画課

    担当者:自然遺産保全調整官
    ダイヤルイン:096-328-3613

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